押し出しフィーチャの作成方法には、スケッチ プロファイルから作成する方法、面から作成する方法、プリミティブから作成する方法の 3 つがあります。
新機能の紹介:
2020、2021.1、2021.2、2022
スケッチ プロファイルから押し出しを作成する場合、指定した押し出しの結果(ソリッドまたはサーフェス)に基づいて、選択できるジオメトリが決定します。たとえばサーフェスの押し出しを指定する場合は、スケッチ曲線または投影された面のエッジで構成される、開いたループまたは閉じたループを選択できます。ソリッド押し出しを指定する場合、ループまたは領域のいずれかを選択できます。
プリミティブ形状からスケッチ フィーチャを作成する場合は、スケッチ プロセスと押し出しプロセスが自動的に行われます。[プリミティブ]パネルの[ボックス]を使用すると、正方形や長方形などのフィーチャまたはボディを作成することができます。[プリミティブ]パネルの[円柱]を使用すると、円柱フィーチャまたはボディを作成することができます。スケッチの開始平面を選択してから、プロファイルを定義し、押し出しソリッドを作成します。
重要:
[押し出し]コマンドは、プロパティ パネルを使用してフィーチャを定義します。Inventor プロパティ パネルに慣れていない場合は、「プロパティ パネルについて」で、ワークフロー、動作、および高度なオプション(パネル メニューや高度な設定など)について学習してください。プロパティ パネルの上から下に向かって設定していく際、あるセクションでの選択内容によって次のセクションに表示されるオプションが決まることにご注意ください。
[プリセット]は既定で非表示です。よく使用する形状の押し出しプリセットを作成する場合、[高度な設定]メニューで[プリセットを非表示]をオフにします。プリセットの詳細については、「プリセットを使用するには」を参照してください。
プロファイルから押し出しを作成する
押し出しを作成するには、スケッチ ジオメトリで構成された既存のプロファイルが必要です。有効なジオメトリは以下のいずれかです。
- フィーチャの作成には使用されていない、1 つまたは複数のプロファイルがある新しいスケッチ。
- 1 つまたは複数の閉じた領域を作成するジオメトリがあるスケッチ。
- コマンドが開始したときに、フィーチャに使用されていて表示されている既存のスケッチ。高度なメニュー オプション[(+)でスケッチを表示したままにする]は既定でオンになっています。
- スケッチがなくても問題ありません。[スケッチ]コマンドが起動します。作業平面または面をクリックしてスケッチを開始します。
- リボンで、[3D モデル]タブ
[作成]パネル
[押し出し]
の順にクリックします。
スケッチにプロファイルが 1 つしかない場合は、そのプロファイルが自動的に選択されます。プロファイルが複数ある場合は、スケッチ プロファイルを 1 つ選択します。
- 既定では、[押し出し]は、開いたプロファイルまたは閉じたプロファイルからソリッド ボディを作成します。開いたプロファイルまたは閉じたプロファイルから、スケッチをサーフェス ボディとして押し出すこともできます。
プロパティ パネル上部に階層リンクがあります。階層リンクの右側で、サーフェス モード
を選択します。この選択が、プロパティ パネルに表示されるオプションを決定します。サーフェス モード状態(オン/オフ)はプリセットと一緒に保存されます。
注: サーフェスは他のフィーチャの終端となるコンストラクション サーフェスとして使用できます。または、分割ツールとして使用して、分割パーツを作成したり、パーツを複数のボディに分割することもできます。アセンブリの押し出しまたはプリミティブでは、サーフェスは選択できません。
- 入力ジオメトリを指定します。ウィンドウ選択を使用して、同じスケッチ内の複数の閉じたプロファイルをすばやく選択することができます。
注: 旧リリースで使用された[面からの距離]および[間隔]の各方法と同じ結果を取得するには、[始点]および[終点]の各オプションを使用します。
重要: フィーチャ プレビュー時、表示されているスケッチ寸法はスケッチ環境に入ることなく編集できます。
- プロファイル: [プロファイル]セレクタは、以下の場合に既定でアクティブです。
- 1 つのプロファイル: スケッチに閉じたプロファイルが 1 つしか含まれていない場合、それが自動的に選択されます。
- 複数のプロファイル: 目的の押し出しまたはボディを定義するプロファイルまたは領域を選択します。
注: パーツ フィーチャの場合は、共有スケッチをプロファイルとして使用することができます。
スケッチを手動で共有するには:
- ブラウザで、スケッチ ノードの公開に使用するスケッチを含むフィーチャの横にあるプラス記号をクリックします。
- 次に、[スケッチ]アイコンを右クリックし、[スケッチを共有]をクリックします。複数のフィーチャで使用されるスケッチは自動的に共有されます。
- 始点: 既定では、押し出しはスケッチ平面から開始します。選択を変更するには、[始点]フィールドで「x」をクリックして選択を解除し、別の開始平面を選択します。作業平面、スケッチ平面、および平面が有効な入力です。
- まず使用可能なオプションから選択して、[動作]パラメータを指定します。
- [出力]セクションで、ブール演算を指定します。以下から選択します。
注: [出力]セクションは、基準フィーチャ以外の定義の場合に表示されます。フィーチャがパーツの基準(最初の)フィーチャである場合、[結合]が使用可能な唯一の作成操作です。
このコマンドは、ブール演算の方向をプレビューします。コマンドの予測的特性をオフにするには、プロパティ パネルの高度なメニューで[ブール演算を予測]をクリックします(オフにするため)。オンにすると、方向が予測されます。
- [高度なプロパティ]セクションで、追加のオプションを指定できます。
- [テーパ A]: テーパ角度をスケッチ平面に垂直な 0 ~ 180 度の角度に設定します。テーパは両方向に同じだけ延長されます。
注: プロパティ パネルの編集フィールドをクリックすると、キャンバス内のコントロールがアクティブになります。
正のテーパ角度を指定すると、押し出しベクトルに沿って断面の面積が増加します。
負のテーパ角度を指定すると、押し出しベクトルに沿って断面の面積が減少します。
隣接する領域とともに使用すると、テーパは各面を結合およびブレンドして単一フィーチャを作成します。
- [iMate]: iMate を閉じたループ(押し出された円柱、回転フィーチャ、穴など)に配置します。多くの場合、Autodesk Inventor は、使用しやすいように iMate を閉じたループ上に配置するよう試行します。通常は、パーツ当たり 1 つまたは 2 つの iMate のみを配置します。
- [マッチ シェイプ]: 開いたプロファイルをパーツ ファイルで選択する場合、マッチ シェイプを行うかどうかを指定します。マッチ シェイプを行う場合は、維持する側を選択します。
[マッチ シェイプ]を選択すると、流し込みによる塗り潰しタイプの操作が作成されます。プロファイルの開いた終端が共通エッジまたは面まで延長されます。押し出されたボディと完全に交差するように必要な面がキルトされます。
[マッチ シェイプ]を選択解除した場合、開いたプロファイルの終端をパーツまで延長することで、開いたプロファイルが閉じます。スケッチ平面とパーツの交差部分で定義されたエッジを含めることによって、両者の間のギャップが埋まります。閉じたプロファイルを指定した場合と同様に押し出しが作成されます。
- [OK]または (新しいフィーチャを作成)をクリックし、回転フィーチャの定義を続行します。
プリミティブから押し出しを作成する
注: [(+)でスケッチを表示したままにする]は、初期のフィーチャ定義では使用できません。
- [3D モデル]タブ
[プリミティブ]パネル
[ボックス]
または[3D モデル]タブ
[プリミティブ]パネル
[円柱]
の順にクリックします。
- スケッチ平面を選択します。スケッチ平面として、基準平面、作業平面、または平面を選択できます。
- 次のいずれかを実行して、形状を定義します。
- ボックスの場合、中心をクリックして定義し、コーナーをクリックして定義します。
- 円柱の場合、中心をクリックして定義し、直径をクリックして定義します。
- まず使用可能なオプションから選択して、[動作]パラメータを指定します。
- [出力]セクションで、ブール演算を指定します。以下から選択します。
- [高度なプロパティ]セクションで、追加のオプションを指定できます。
- [テーパ A]: テーパ角度をスケッチ平面に垂直な 0 ~ 180 度の角度に設定します。テーパは両方向に同じだけ延長されます。
正のテーパ角度を指定すると、押し出しベクトルに沿って断面の面積が増加します。
負のテーパ角度を指定すると、押し出しベクトルに沿って断面の面積が減少します。
- [iMate]: iMate を閉じたループ(押し出された円柱、回転フィーチャ、穴など)に配置します。多くの場合、Autodesk Inventor は、使用しやすいように iMate を閉じたループ上に配置するよう試行します。通常は、パーツ当たり 1 つまたは 2 つの iMate のみを配置します。
- [マッチ シェイプ]: 開いたプロファイルをパーツ ファイルで選択する場合、マッチ シェイプを行うかどうかを指定します。マッチ シェイプを行う場合は、維持する側を選択します。
[マッチ シェイプ]を選択すると、流し込みによる塗り潰しタイプの操作が作成されます。プロファイルの開いた終端が共通エッジまたは面まで延長されます。押し出されたボディと完全に交差するように必要な面がキルトされます。
[マッチ シェイプ]を選択解除した場合、開いたプロファイルの終端をパーツまで延長することで、開いたプロファイルが閉じます。スケッチ平面とパーツの交差部分で定義されたエッジを含めることによって、両者の間のギャップが埋まります。閉じたプロファイルを指定した場合と同様に押し出しが作成されます。
- [OK]または (新しいフィーチャを作成)をクリックし、回転フィーチャの定義を続行します。
押し出しフィーチャを編集する
- グラフィックス ウィンドウまたはブラウザで、フィーチャを右クリックし、[フィーチャ編集]を選択します。 フィーチャを編集するには、ブラウザ ノードをダブルクリックします。
プロパティ パネルが表示されます。
- 定義値、フィーチャを終了する方法、または、別のフィーチャと結合、カット、または交差するかどうか、または新規フィーチャであるかどうかを変更します。
フィーチャ スケッチを編集するには、プロパティ パネルの階層リンクのテキストで、[スケッチ#]をクリックしてスケッチの編集を開始します。詳細については、「スケッチを作成、編集するには」を参照してください。