窓は、壁や組合せ窓と相互に関係する AEC オブジェクトです。壁または組合せ窓に窓を配置すると、その窓はオブジェクトに拘束され、壁や組合せ窓の外に移動できません。壁や組合せ窓内の特定の位置に窓を固定することができます。これにより、壁や組合せ窓を移動したり、サイズを変更しても、そのオブジェクト内の窓の位置が一定に保たれるようになります。また、窓を独立したオブジェクトにすることも可能です。
窓には、標準窓とコーナー窓の 2 つのタイプがあります。
窓を作成する際には、スタイル、標準サイズ、幅と高さ、敷居の高さ、上端の高さ、垂直方向の位置合わせに関する典型的なデザイン パラメータをすべて使用できます。標準パターンの組子を受けるガラス形状を備えたスタイルを選択したり、ユーザ独自のカスタム ガラス形状を輪郭から作成したりできます。
AutoCAD Architecture 2024 ツールセット に付属のテンプレートには、すぐに使用できる窓スタイルが含まれています。窓スタイルのデザイン規則では、そのスタイルから作成される窓の既定の寸法が決まります。窓スタイルでは、次に示す窓形状と窓タイプも決まります。
また、窓スタイルに標準サイズをいくつか定義しておき、図面内に窓を配置する際に特定のサイズを選択することも可能です。
壁または組合せ窓に窓を配置すると、その窓はオブジェクトに拘束され、壁や組合せ窓の外に移動できません。
壁や組合せ窓内の特定の位置に窓を固定することができます。これにより、壁や組合せ窓を移動したり、サイズを変更しても、そのオブジェクト内の窓の位置が一定に保たれるようになります。
一部の窓寸法は、窓スタイルで指定した窓形状と窓タイプに依存します。
ライズとは、窓形状がゴシック、アーチ、五角形のいずれかの場合の、窓の矩形部分の最上部から開口部の最上部までの高さのことです。
窓を壁に配置する方法、壁内における垂直方向の作業点の位置、高さの変更に対する窓の応答方法をコントロールするには、垂直方向の位置合わせ設定を使用します。窓の作業点を決めるには、敷居と上端の高さ設定を使用します。作業点は、敷居、上端のいずれかに配置できます。
敷居の高さは維持されます。たとえば、垂直方向の位置合わせを 0 mm に、窓の高さを 2100 mm にそれぞれ指定すると、窓開口部の高さは 2100 mm になります。次に窓の高さを 2000 mm に指定すると、窓の敷居は 0 mm のままで、窓開口部の高さが 2000 mm になります。
窓の上端の作業点は維持されます。たとえば、垂直方向の位置合わせを 2100 mm に、窓の高さを 2100 mm にそれぞれ指定すると、窓開口部の高さは 2100 mm になります。窓の高さを 2000 mm に指定すると、窓の上端は 2100 mm のままで、窓の敷居が 100 mm になります。
AutoCAD Architecture 2024 ツールセット では、マテリアルを窓に割り当てることができます。これらのマテリアルは、その後、ワイヤフレーム ビューやレンダリング ビューに表示されます。マテリアルの設定は、フレームやサッシ、組子など、窓の個々のコンポーネントごとに行います。
2D ワイヤフレーム ビューとレンダリング ビューでの窓
AutoCAD Architecture 2024 ツールセット には、あらゆる一般的なデザインに使用される定義済みのマテリアルが豊富に用意されており、窓の設定も含まれています。これらの定義済みマテリアルは、そのまま利用することもできますし、ユーザ独自のデザイン ニーズに合わせて変更することもできます。ユーザ独自のマテリアルを作成することもできます。窓専用のマテリアルを作成する場合、たとえば、「窓 - 木製フレーム」や「窓敷居 - 大理石」などといったように、そのマテリアルに適切な名前を付けることをお勧めします。
壁に固定された窓には、エンドキャップ スタイルを適用できます。壁開口部のエンドキャップ形状は、壁のプロパティとして壁スタイルで定義します。