このチュートリアルでは、エッジのスワップ、TIN 線分の削除、サーフェス スムージングなどの一般的なサーフェスの編集作業について学習します。さらに、境界の非表示を使用してサーフェスの一部を非表示にします。
エッジのスワップは、サーフェスにある 2 つの三角形の面の方向を変更するために使用します。これにより、より一層正確な地形サーフェスを作成することができます。たとえば、三角形のエッジを尾根や谷に合わせるためにエッジをスワップできます。
TIN 線分の削除は、サーフェスの細長い外周上に TIN 三角形がある場合などに必要になることがあります。このような場合、三角形がサーフェスに対して正確でなくなることがあり、削除する必要があります。
また、池にあるサーフェスの TIN 線分またはグリッド線を削除することもできます。これは、空の領域を作成する場合などに行います。この線を削除することで、等高線が空の領域に描画されないようにできます。
エッジを削除すると、隣接する線に沿って内部境界が作成されるか、新しい線に沿って外部境界が変更されます。
非表示境界により、サーフェスの三角形分割領域がマスクされます。これにより、等高線がその領域内で表示されなくなります。非表示境界を使用して、建物の計画線を示す場合など、サーフェスに穴を開けます。
非表示境界を使用する場合、そのサーフェスは削除されません。サーフェス全体はそのままの状態が保たれます。サーフェスから完全に削除したい TIN サーフェス ラインがある場合は、[線分の削除]コマンドを使用します。
サーフェスのスムージングとは、自然近隣補間(NNI)またはクリギング法を使用して、ソフトウェアによって自動的に決められた標高にポイントを追加する操作です。この操作により、等高線が重なることなくスムージングされます。
スムージングは、サーフェス上の編集操作として実行します。スムージング プロパティを指定して、オンまたはオフにすることができます。スムージングをオフにすると、サーフェスは元の状態に戻ります。ただし、スムージング操作はサーフェス操作リストにそのまま残るので、後で再度オンにすることができます。
NNI は、既に標高が分かっているポイント セットから任意のポイント(P)の標高(Z)を推定するための手法です。
この手法では、既知のポイントの三角測量情報を使用して、ポイントの自然近隣の標高の加重平均を計算します。
NNI を使用するには、補間されたポイントの外側の位置のみを指定します。補間されたポイントの標高は、常に既存の近隣ポイントの標高の加重平均に基づきます。NNI では、サーフェス内でのみ補間が行われます。