VRED のこのリリースの新機能と改善点について説明します。技術的な詳細やバグ修正に関する情報は、「2024.1 リリース ノート」を、Autodesk VRED 製品を確実に、かつ最大限に活用するには、「Autodesk VRED 製品の動作環境」を参照してください。
Python ユーザの場合、2023.4 と比較して、VRED 2024 の Python API v2 で何が追加・変更されたかを確認するには、「 API v2 2024 の新機能 」を参照してください。
クラスタ ユーザの場合、VREDClusterService を使用して、VRED ネットワーク サービス(VRED クラスタ サービス)へのアクセスを設定します。
Windows をご使用の場合、2024.1 には NVIDIA RTX ドライバ v.516.10 以降が必要です。
Linux をご使用の場合、2024.1 には NVIDIA ドライバ v.515.43.04 以降が必要です。レンダー ノードの Linux に対する依存性のため、ローカル ディレクトリを /var/opt/Autodesk
に設定し、VRED 2024.1 レンダー ノードを実行している Linux マシンに対する書き込みアクセス権を付与してください。
ビデオ キャプション: カスタマー エクスペリエンスを向上させるため、2024.1 では継続的な UI の最新化にさらに取り組みました。また、データ パイプラインによる柔軟性の向上とビジュアル品質の改善を図る新機能も追加しました。
UI の最新化に向けた取り組みとして、いくつかの新しい機能強化を追加しました。
たとえば、カスタム イメージ ファイルをロードして、それらをバリアント セットのサムネイルとして使用できるようにしました。これは、プレビューのサムネイルがバリアント セット内で正しく表示されない場合に非常に便利です。この例のように、フード アニメーションのサムネイルを少しわかりやすくしました。また、他のユーザがシーンファイルを使用している場合にも非常に便利です。
小さな固定アイコンも追加されました。これらは、下部のクイック アクセス バーに固定されている内容を示します。したがって、クイック アクセス バーで利用できる機能の概要を簡単に把握できます。そこからモジュールを直接固定することもできます。これにより、UI のカスタマイズを非常にすばやく、簡単に実行できるようになります。
また、いくつかの新しい基本設定も追加されました。ツールチップが不要になった上級ユーザは、基本設定でツールチップをオフにすることができます。数値フィールドにカーソルを合わせたときのスクロール ホイールの動作を変更する場合は、ここで変更することもできます。
VRED Library に、ダウンロードの進行状況バーを追加しました。これにより、ダウンロードのステータスの概要を把握しやすくなりました。
また、UI の一貫性を高めるための取り組みとして、メニューバーを改善し、トランスフォーム エディタ、メディア エディタ、シーンプレート エディタ、ライト エディタなど、複数のエディタでコンテキスト メニューを最適化しました。
データ パイプラインを改善するために、読み込みと書き出しの新機能をいくつか追加しました。まず、VPB または OSB ファイルを書き出すときに、複数の項目を含める、または除外するさまざまなオプションを設定できるようになりました。また、元のサーフェス データを出力しない場合は、自動的にメッシュに変換することもできます。その他にも多数の機能があります。
また、JT および FBX の書き出し用の新しいオプション ウィンドウも追加されました。このウィンドウでは、書き出されたファイルに含める、または除外する機能をいくつか選択できます。これにより、データを下流工程に進める場合や、単にシーンを変換する場合に、ワークフローを大幅に簡素化できます。
データを読み込むときのために、次の 2 つの新しいファイル形式が実装されました。
まず、3MF ファイルの読み込みが可能になりました。このファイル タイプは、現在の積層造形ワークフローを正確に反映できない古い形式の代わりに、積層造形の分野で頻繁に使用されます。これは、3D プリント用のファイルを視覚化する必要がある場合などに役立ちます。
2 番目のファイル形式は、IFC (Industry Foundation Classes)です。これは、建物および土木インフラストラクチャ データを含めることができる業界標準です。IFC は建築分野で使用され、BIM プロジェクトなど、多数のさまざまなチームのクロスプラットフォーム ワークフローで使用されます。つまり、IFC 形式を使用すると、Revit データを VRED に簡単に取り込むことができます。これにより、Revit ファイルを FBX に書き出す場合と比較して、はるかに良い結果が得られます。さらに、マテリアルやメタデータなどの追加情報をロードすることができます。
MaterialX および MDL マテリアルを使用しているユーザー向けに、ディスプレイスメント マップのサポートが実装されました。OpenGL、CPU、および GPU レイトレーシングでディスプレイスメント マップが正しく計算されるようになりました。これにより、表示品質を大幅に改善できます。
最後に、OpenXR に機能が追加されました。VIVE トラッカーの拡張機能の追加により、VIVE トラッカーを追加できるようになりました。これで、OpenVR で使用していた場合と同様に、OpenXR に VIVE トラッカーを追加することもできるようになりました。ただし、OpenXR では、すべてのトラッカーに異なるロールを割り当てる必要があることにご注意ください。この割り当ては、SteamVR の設定で直接実行します。
以上でビデオを終わります。
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