カテゴリは、オブジェクトを論理的にグループ化するラベルです。カテゴリをグループ化することで、定義済みの動作およびルールのセットをオブジェクトに割り当てることもできます。カテゴリを使用すると、ユーザ定義のプロパティを Vault 内のオブジェクトに自動的に割り当てることができます。さらに、カテゴリは、ライフサイクル定義または履歴値をファイルに自動的に割り当てるために使用することもできます。
既定のカテゴリの割り当て
ファイル、フォルダ、カスタム オブジェクトおよびアイテムは、カテゴリに割り当てる必要はありません。カテゴリに割り当てられていないファイル、フォルダ、カスタム オブジェクト、およびアイテムには、Vault で定義されている既定の動作が適用されます。
カテゴリ設定
カテゴリにはプロパティおよび動作が関連付けられています。このプロパティおよび動作は、オブジェクトがカテゴリに割り当てられたときに、オブジェクトに適用されます。これらの動作には次の 3 つのタイプがあります。
- ライフサイクル(ファイルのみ)
- 履歴(ファイルおよびアイテムのみ)
- ユーザ定義プロパティ(ファイル、フォルダ、アイテム)
カテゴリを変更するワークフロー
Vault Client では、ファイル、フォルダ、カスタム オブジェクト、およびアイテムのカテゴリの割り当てを変更できます。また、AutoCAD と Inventor Vault Add-in では、ファイルのカテゴリの割り当てを変更できます。
ファイル、フォルダ、カスタム オブジェクト、およびアイテムのカテゴリの割り当てを変更する: Vault Client
ファイル、フォルダまたはアイテムが割り当てられているカテゴリは、[カテゴリを変更]コマンドを使用して変更することができます。このコマンドには、[アクション]メニューまたはライフサイクル管理のツールバーからアクセスできます。
- カテゴリの再割り当てを行うファイル、フォルダまたはアイテムをメイン ビューから 1 つまたは複数選択します。
注: [カテゴリを変更]コマンドは、Vault のすべてのエンティティ タイプで使用できます。ただし、ダイアログでサポートされるエンティティ タイプは一度に 1 つだけです。たとえば、ファイルとフォルダのカテゴリをダイアログで同時に変更することはできません。これらのアクションは別々に実行する必要があります。
- 次のいずれかを実行します。
-
[アクション]
> [カテゴリを変更]をクリックします。
- [ライフサイクル管理]ツールバーで、[カテゴリを変更]をクリックします。
- [カテゴリを変更]ダイアログ ボックスで、一覧から新しいカテゴリを選択します。
- <割り当てルールを適用> を選択し、選択したカテゴリの割り当てルールを使用してファイル、フォルダまたはカスタム オブジェクトを検証します。
- 変更する必要のないファイルまたはアイテムのチェック ボックスをオフにします。
- [コメントを入力]ボックスにコメントを追加します。
- [OK]をクリックし、選択したオブジェクトに変更を適用します。
アイテム:のカテゴリを変更する: Vault Client
アイテムに対するカテゴリの割り当てを変更するには、アイテムを編集する必要があります。
注: 他のユーザがアイテムを編集している場合、そのアイテムを編集用に開くことはできません。 アイテムを編集するには、項目編集者(レベル 2)のアクセス権が必要です。
- アイテム マスタのアイテムを右クリックし、[編集]を選択します。
注: 対応するアイテムを編集するには、ファイルとその従属ファイルを Vault にチェックインする必要があります。[アイテム レコード]ダイアログ ボックスは、選択したアイテムのプロパティをすべて表示します。
- アイテム カテゴリのドロップダウン矢印をクリックし、一覧から新しいカテゴリを選択します。
- アイテム マスタを更新するには、[保存して閉じる]をクリックします。
アイテム:のカテゴリを変更する: AutoCAD Vault Add-in
選択した Vault オブジェクトに対して、動作、ルール、およびプロパティの定義済みのセットをまとめて適用するために、1 つのファイルまたはファイル グループのカテゴリを変更することができます。特定のカテゴリの動作は、スタンドアロン バージョンの Autodesk Vault Client の管理者が変更できます。
ファイルのカテゴリを変更する
1 つのファイルまたはファイル グループを特定のカテゴリから別のカテゴリに転送するには、[カテゴリを変更]コマンドを使用します。Vault オブジェクトのカテゴリを変更すると、そのオブジェクトは新しいカテゴリに指定された動作を継承します。
たとえば、[エンジニアリング]というカテゴリに特定のライフサイクル定義が割り当てられているとします。また、このライフサイクルは、ステータスが変更されたときにファイルに対して履歴バンプを自動的に実行するよう設定されているとします。この場合、ファイルを[エンジニアリング]カテゴリに移動し、ステータスを[作業中]から[レビュー]に変更すると、ファイルのカテゴリおよびカテゴリに割り当てられたライフサイクル定義に基づいて、ファイルに対して履歴バンプが自動的に実行されます。
- 次のいずれかのオプションを実行して、カテゴリを変更するファイルを選択します。
[カテゴリを変更]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 一覧から新しいカテゴリを選択します。
- [コメント]フィールドにカテゴリの変更に関するコメントを入力します。
- 変更内容をプレビューする場合は、展開ボタンをクリックして、結果をプレビューします。カテゴリの変更アクションの影響を受けたファイルは、現在のカテゴリ名およびファイルに関連付けられた新しいカテゴリ名とともに一覧表示されます。
- [OK]をクリックして変更内容を保存し、[カテゴリを変更]ダイアログ ボックスを閉じます。
ファイル:のカテゴリを変更する: Inventor Vault Add-in
[カテゴリを変更]コマンドは、1 つのファイルまたはファイル グループのライフサイクル カテゴリを変更することができます。
- 次のいずれかのオプションを実行して、カテゴリを変更するファイルを選択します。
- [Autodesk Vault]リボンで、[カテゴリを変更]をクリックします。(現在開かれているファイルのみに変更内容が適用されます)
- Inventor > [Vault ブラウザ]で、1 つまたは複数のファイルを右クリックし、[カテゴリを変更]を選択します。
[カテゴリを変更]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 新しいカテゴリを有効なカテゴリの一覧から選択します。
- [コメント]フィールドにカテゴリの変更に関するコメントを入力します。
- 変更内容をプレビューする場合は、展開ボタンをクリックして、結果をプレビューします。カテゴリの変更アクションの影響を受けたファイルは、現在のカテゴリ名およびファイルに関連付けられた新しいカテゴリ名とともに一覧表示されます。
- [OK]をクリックして変更内容を保存し、[カテゴリを変更]ダイアログ ボックスを閉じます。