データ マッピング機能によって、モデルの重要なビジネス データに簡単にアクセスできます。レポート データをモデル上にマッピングすることで、レポート結果と開いたモデル間の相関関係を視覚的に出力できます。レポートをモデルにマッピングすることで、モデルが対応するグラフ要素に一致するように色付けされます。グラフ全体をモデルにマップすることも、マッピングするグラフ要素を選択することもできます。
レポート コントロール内に表示されるグラフは、開いたモデルの実際の値をまとめたものです。ただし、モデルにマッピングされたデータは、モデルに含まれている階層のレベルによって異なる結果になる場合があります。データ マッピングを適用するレベルは、次の 3 つのオプションから指定できます。
この機能は、Autodesk Vault の特定のエディションで使用できます。ご使用のエディションがこの機能に対応しているかどうかについては、下の表を参照してください。
2012 | 2013 | 2014 | |
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Autodesk Vault Basic |
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Autodesk Vault Workgroup |
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Autodesk Vault Collaboration |
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Autodesk Vault Professional |
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データ マッピングは、モデル内のデータの異なるレベルを表示できる便利なツールです。ただし、モデル階層は異なるレベルにマッピングできるため、正確に結果を解釈するには、データがどこから収集されているかを把握することが重要です。さらに、ファイル添付がレポート結果に与える影響も知っておく必要があります。
ファイル添付
レポートは、現在のモデルのすべてのファイルを使用して生成され、それには添付ファイルも含まれます。このため、グラフが、キャンバスに表示されるファイルと 1:1 で対応しない場合があります。
たとえば、円グラフの 1 要素で、処理中(WIP)状態のファイルが現在大部分を占めていることを示す場合もあります。ただし、データをモデルにマッピングすると、少数のファイルだけが、WIP 要素に対応して色が付けられます。表示でのこの相違は、円グラフの要素に、パーツ ファイルに加えて添付ファイルの数も含められるのに反して、キャンバスでパーツ ファイルしか表示されないためです。円チャート要素の数を構成する全ファイルの一覧を参照するために完全なレポートを参照することができます。
モデル階層へのレポート データのマッピング
レポートの生成時、レポート システムでは、ファイルの関係が識別されることなくファイルが評価されます。チャートの出力は、階層がまったく考慮されていないデータになります。モデルには、いくつかのレベルがあるため、レポート データを見やすくするために、3 つの階層にデータをマッピングできるオプションがあります。この柔軟性により、モデル データをパーツ レベル、アセンブリ レベル、および最上位レベルの子のレベルで確認できます。3 つのレベルをすべて評価することで、ほぼ完全にレポートの結果を確認できます。
リーフ ノードのマッピング
リーフ ノードのマッピングは、モデルの最も概略的なビューです。アセンブリ内のパーツのみでマッピングします。このレベルは、プロジェクトの初期の段階で最も多く使用され、開発工程のどの時点で各コンポーネントの作業を行うかを確認できます。
すべてのアセンブリのマッピング
すべてのアセンブリのマッピングにより、レポート結果がアセンブリ レベルや最上位の 1 つ下のレベルのパーツに関連付けられるため、それらの概略を確認できます。アセンブリの色がその中のパーツの色になりますが、サブアセンブリの場合は、サブアセンブリ独自の色が割り当てられます。
トップ レベルの子のマッピング
トップ レベルの子のマッピングは、最も詳細なビューです。トップ レベルの子の中にあるすべてのパーツやアセンブリは、トップ レベルの子の色と同じになります。
データ マッピングを有効にすることで、確認のためにレポートを生成したり、モデル データをマッピングしたりできます。
既定では、レポート コントロールにレポート結果は含まれていません。
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