管理作業は、コンテンツ センター ライブラリをホストしているコンピュータで実行します。ライブラリをホストしているコンピュータのサーバ コンソールにアクセスします(ローカルの Autodesk Inventor インストールまたはリモートの Autodesk Data Management Server)。
コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合:
- 編集作業を行うためには、サーバ コンソールでエディタの権限が割り当てられている必要があります。
- Autodesk Inventor の[Content Center Editor]ダイアログ ボックスで編集作業を実行するためには、Vault Server にログインする必要があります。
- リモート サーバのサーバ コンソールにアクセスして管理作業を実行します。
コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされていて、シングル ユーザ環境で作業する場合:
- 編集作業を実行する権限を自動的に与えられます。
- ローカル ドライブの Autodesk Data Management Server に自動的にログインします。
- サーバ コンソールにアクセスするには、[プログラム ファイル]
[Autodesk]
[Autodesk Data Management]
[Autodesk Data Management Server Console]の順にクリックします。
Autodesk Inventor でコンテンツ センター ライブラリを編集するには、Content Center Editor でなければなりません。
サーバ コンソールでコンテンツ センターの管理タスクを実行するには、コンテンツ センター管理者 でなければなりません。
コンテンツ センター ライブラリのインストール、追加、削除
Autodesk Inventor は、次の既定のコンテンツ ライブラリと共にインストールされます。
- Inventor 標準コンテンツ(ボルト、形鋼、ベアリングなど、さまざまな標準パーツが含まれる)
- ANSI
- DIN
- ISO
- JIS および GB
- その他の国際標準
- Parker ライブラリ: チューブ&パイプ継手用に Parker によって使用される標準コンテンツが含まれます。
インストール後に既定のライブラリまたはユーザ定義のライブラリを削除するには、サーバ コンソールを使用する必要があります。
注: 読み取り/書き込みのライブラリに対してのみ編集およびパブリッシュが可能です。 Data Management Server と共にインストールされるコンテンツ センター ライブラリは読み取り専用なので、編集できません。読み取り専用ステータスは、既定のライブラリに関して変更できません。
コンテンツ センター ライブラリおよびサーバ コンソール
サーバ コンソールはコンテンツ センター ライブラリを管理します。Autodesk Data Management Server をインストールすると、サーバ コンソールがインストールされます。
サーバ コンソールを使用すると、次のことができます。
- ご使用の環境における標準の要件に合わせるために、コンテンツ センターの標準パーツを変更する必要がある場合、新しい読み取り/書き込みライブラリまたは読み取り専用ライブラリを作成します。 Autodesk Inventor の[コピー先]コマンドによって読み取り専用ライブラリ ファミリを書き込み可能ライブラリにコピーして、会社の標準に従って変更できるようにします。
さらに、パブリッシュできるのも読み取り/書き込みライブラリに対してのみです。 会社用の標準パーツを作成してコンテンツ センターに追加する場合、サーバ コンソールを使用して、パブリッシュ先の読み取り専用ライブラリを作成する必要があります。
- 削除 会社で使用されていないライブラリをサーバから削除します。
- アタッチ解除 特定のライブラリをユーザに使用されないようにする場合に、[コンテンツ センター]または[設定]ダイアログ ボックスから行います。
- アタッチ 既存のライブラリを使用可能にするために、Autodesk Inventor の[設定]ダイアログ ボックスで行います。
- インポート 別のソースからライブラリをインポートして使用可能にするために、Autodesk Inventor の[設定]ダイアログ ボックスで行います。
- エクスポート ライブラリを他の場所で使用するためにエクスポートします。
- コピー ライブラリをコピーします。
Autodesk Inventor の[コンテンツ センター ライブラリの設定]ダイアログ ボックスで、サーバ コンソールによって管理されているローカル コンピュータのライブラリの一覧を確認できます。
.mdf ファイルおよび .ldf ファイルは 1 つのライブラリで構成されます。これらのファイルは、インポートおよびエクスポートのペアとして保持される必要があります。
Autodesk Inventor でコンテンツ センター ライブラリを編集するには、Content Center Editor でなければなりません。
サーバ コンソールでコンテンツ センターの管理タスクを実行するには、コンテンツ センター管理者 でなければなりません。
サーバ コンソールにアクセスする
コンテンツ センターの管理作業は、サーバ コンソールで行います。
管理作業を実行するには、コンテンツ センター ライブラリをホストしているコンピュータでサーバ コンソールにアクセスする必要があります。
サーバ コンソールにアクセスする:
- コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
- コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
[スタート]
[プログラム]
[Autodesk]
[Autodesk Data Management]
[Autodesk Data Management Server Console]の順に選択してアクセスします。
このセクションのトピック
ライブラリを作成する
管理作業を実行するには、コンテンツ センター ライブラリをホストしているコンピュータでサーバ コンソールにアクセスする必要があります。
サーバ コンソールにアクセスする:
- コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
- コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
ヒント: 既定でインストールされるコンテンツ センター ライブラリは読み込み専用で、編集することはできません。[ライブラリを作成]を使用して、読み取り/書き込み可能な新規ライブラリを作成してから、Autodesk Inventor の[コピー先]コマンドを実行して、読み込み専用のライブラリのパーツをその新しいライブラリにコピーします。新しいライブラリを、必要に応じて編集します。
パブリッシュできるのは読み取り/書き込みライブラリに対してのみです。 会社用の標準パーツを作成してコンテンツ センターに追加する場合、サーバ コンソールを使用して、パブリッシュ先の読み取り/書き込みライブラリを作成します。
- ナビゲーション ペインで[ライブラリ]フォルダを右クリックし、[ライブラリを作成]を選択します。
- [ライブラリを作成]ダイアログ ボックスで、新しいライブラリの表示名を入力します。
- [パーティション]ドロップダウン リストから、新しいライブラリのパーティションを選択します。パーティションは、ライブラリと Autodesk Inventor の特定バージョンを関連付けます。該当するバージョンの Inventor を使用している Inventor ユーザのみが、パーティションが一致するライブラリにアクセスできます。
- ライブラリ データベース ファイル(.mdf)の名前を入力します。
- [OK]をクリックします。
注: 既定では、新しいライブラリは読み取り/書き込み可能です。 ユーザ作成ライブラリのステータスを変更するには、ナビゲーション ペインでライブラリを右クリックして[読み取り専用]を選択します。
ライブラリを削除する
ライブラリをホストしている SQL サーバからライブラリを完全に削除するには、[削除]を使用します。
注: 接続ワークグループ(完全複製/データベース複製)環境で作業している場合、削除操作は公開者ワークグループのみが実行できます。
複製中のライブラリは削除できません。
管理作業を実行するには、コンテンツ センター ライブラリをホストしているコンピュータでサーバ コンソールにアクセスする必要があります。
Autodesk Data Management Server Console にアクセスする
- コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
- コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
- ナビゲーション ペインで、[ライブラリ]フォルダを展開します。
- 削除するライブラリを選択します。ライブラリを右クリックして[削除]を選択します。
- 選択したライブラリの削除を確認するメッセージが表示されます。[はい]をクリックすると、ライブラリがサーバから削除されます。
ライブラリをコピーする
サーバ コンソールにアクセスする:
- コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
- コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
- ナビゲーション ペインで、[ライブラリ]フォルダを展開します。
- [ライブラリ]フォルダで、コピーするライブラリを右クリックして[コピー]を選択します。
- [ライブラリをコピー]ダイアログ ボックスに、コピーするライブラリの表示名、パーティション、関連付けられているデータベースの名前が表示されます。
- ライブラリのコピーの名前を入力します。
- [パーティション]ドロップダウン リストから、ライブラリのコピーのパーティションを選択します。パーティションは、コピーされたライブラリと Autodesk Inventor の特定のバージョンを関連付けます。該当するバージョンの Inventor を使用している Inventor ユーザのみが、パーティションが一致するライブラリにアクセスできます。
- ライブラリのコピーのデータベース名を入力します。
- [OK]をクリックします。
マイグレーション中にライブラリをコピーする
注: [ライブラリをコピー]ダイアログを使用できるのは、アップグレード インストール直後の初期マイグレーション中のみです。
既存のライブラリのマイグレーションを選択した場合は、[ライブラリをコピー]ダイアログが表示されます。[ライブラリをコピー]ダイアログに、マイグレーションが必要なカスタム ライブラリと標準ライブラリが一覧表示されます。標準コンテンツ ライブラリは、保存して新バージョンのデータ管理サーバで使用できるようマイグレーションすることも、削除することもできます。カスタム コンテンツ ライブラリは、保存して新バージョンのデータ管理サーバで使用できるようマイグレーションすることも、削除することも、新しいバージョンの Autodesk Inventor で使用できるようコピーすることもできます。既定では、すべてのライブラリは、保存して新しいバージョンの ADMS で使用できるようマイグレーションするよう設定され、カスタム ライブラリは、最新バージョンの Autodesk Inventor にコピーするよう設定されます。
マイグレーション中にライブラリをコピーする
- 標準ライブラリまたはカスタム ライブラリを削除するには、対応するライブラリのすべてのチェック ボックスをオフにします。 ライブラリのすべてのチェック ボックスをオフにすると、そのライブラリはマイグレーション中に削除されます。
- カスタム ライブラリを新バージョンの Autodesk Inventor にコピーするには、新バージョンの Inventor に対応するライブラリのチェック ボックスをオンにします。
- 現在のバージョンのカスタム ライブラリのチェック ボックスもオンになっている場合、既存のライブラリは、新バージョンの ADMS で使用できるようマイグレーションされるとともに、新バージョンの Autodesk Inventor で使用できるようコピーされます。元のライブラリを保存しつつ、ライブラリをコピーするには、追加のディスク領域が必要です。必要なディスク領域の量と使用可能なディスク領域の量がダイアログに表示されます。
- 現在のライブラリの現在のバージョンのチェック ボックスがオフになっている場合、既存のライブラリは新バージョンの Autodesk Inventor で使用できるようコピーされ、元のライブラリは削除されます。
注: ダイアログを既定の設定に戻すには、[リセット]をクリックします。
- [OK]をクリックします。実行すべきマイグレーション操作の概要が表示されます。概要が予想に一致している場合、[はい]をクリックしてライブラリのマイグレーションを続けます。一致していない場合は、[いいえ]をクリックして[ライブラリをコピー]ダイアログに戻り、マイグレーション設定を変更します。
ライブラリをアタッチする
ライブラリをホストしている SQL サーバにライブラリ データベース ファイルを再アタッチするには、[アタッチ]を使用します。
サーバ コンソールにアクセスする:
- コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
- コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
Autodesk Inventor でコンテンツ センター ライブラリを編集するには、Content Center Editor でなければなりません。
サーバ コンソールでコンテンツ センターの管理タスクを実行するには、コンテンツ センター管理者 でなければなりません。
ライブラリのアタッチ(基本)
ライブラリ データ ファイル(.mdf)および関連するログ ファイルがともに SQL データ フォルダに保存されている場合は、次の手順を実行してライブラリをアタッチします。
- ナビゲーション ペインで[ライブラリ]フォルダを右クリックし、[ライブラリをアタッチ]を選択します。
- [ライブラリをアタッチ]ダイアログで、[基本]タブを選択します。
- [利用可能なデータ ファイル]ボックスに、現在アタッチ解除されているライブラリが一覧で表示されます。SQL サーバにアタッチするライブラリ ファイル(.mdf)を選択します。
- [ライブラリ名]フィールドに、ライブラリの表示名を入力します。
- [OK]をクリックします。
ライブラリのアタッチ(詳細設定)
ライブラリ データ ファイル(.mdf)および関連するログ ファイルがどちらも SQL データ フォルダに保存されていない場合は、次の手順を実行してライブラリをアタッチします。
- ナビゲーション ペインで[ライブラリ]フォルダを右クリックし、[ライブラリをアタッチ]を選択します。
- [ライブラリをアタッチ]ダイアログで、[詳細設定]タブを選択します。
- [データ ファイル]フィールドに、アタッチするデータ ファイルの名前を入力するか、参照ボタンをクリックしてデータ ファイル(.mdf)のサーバを指定します。
- [ログ ファイル]フィールドに、データ ファイルに関連するトランザクション ログ ファイルの名前を入力するか、参照ボタンをクリックしてトランザクション ログ ファイル(.ldf)のサーバを指定します。
- [ライブラリ名]フィールドに、ライブラリの表示名を入力します。
- [OK]をクリックします。
ライブラリをアタッチ解除する
ライブラリをホストしている SQL サーバからライブラリ ファイル(.mdf)を切断するには、[アタッチ解除]を使用します。アタッチ解除されたライブラリは、[ライブラリ]に表示されなくなります。アタッチ解除したライブラリは、後から再度アタッチすることができます。
サーバ コンソールにアクセスする:
- コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
- コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
- ナビゲーション ペインで、[ライブラリ]フォルダを展開します。
- [ライブラリ]フォルダで、アタッチ解除するライブラリを右クリックして[アタッチ解除]を選択します。
- 選択したライブラリのアタッチ解除を確認するメッセージが表示されます。[はい]をクリックすると、SQL サーバからライブラリがアタッチ解除されます。
ライブラリをエクスポートする
ライブラリをエクスポートして、その内容を他のサイトや部署と共有することができます。ライブラリをエクスポートすると、ローカル フォルダにライブラリのコピーが作成されます。エクスポートしたライブラリは、別の Autodesk Data Management Server にインポートすることができます。
サーバ コンソールにアクセスする:
- コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
- コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
- ナビゲーション ペインで、[ライブラリ]フォルダを展開します。
- [ライブラリ]フォルダで、エクスポートするライブラリを右クリックして[エクスポート]を選択します。
- [フォルダを参照]ダイアログ ボックスで、ライブラリをエクスポートする場所を選択します。
- [OK]をクリックします。
- ライブラリがエクスポートされたことを示すメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
ライブラリをインポートする
サーバ コンソールにアクセスする:
- コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
- コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
ヒント: インポート コマンドを使用すると、エクスポートされたライブラリ(.mdf および .ldf ファイルのペア)を SQL サーバに追加して自動的にアタッチできます。たとえば、ユーザ用のコンテンツをベンダが作成し、.mdf ファイルと .ldf ファイルを CD にエクスポートしたとします。[インポート]コマンドを使用すれば、これらのファイルを CD から Autodesk Data Management Server にコピーすることができます。
- ナビゲーション ペインで[ライブラリ]フォルダを右クリックし、[インポート]を選択します。
- [ライブラリをインポート]ダイアログ ボックスで、インポートするライブラリ データベース .mdf ファイルを指定するか、[参照]ボタンをクリックして、インポートするライブラリ ファイルを選択します。
- インポート後のライブラリの表示名を入力します。
- [OK]をクリックします。
- ライブラリがインポートされたことを示すメッセージが表示されます。 [OK]をクリックします。
ライブラリを移動する
ライブラリを移動するには、対応する MDF ファイルと LDF ファイルを同じコンピュータ上の既存の場所から別の場所に移動します。
注: ライブラリのデータベース ファイルの既定のパスは、C:¥Program Files¥Microsoft SQL Server¥MSSQL10_50.AUTODESKVAULT¥MSSQL¥DATA です。
- ライブラリ フォルダからライブラリを選択します。
- [アクション] ► [移動]の順に選択します(または右クリック メニューから[移動]を選択します)。
- [データベース ファイルを移動]ダイアログ ボックスで、データ ファイル(MDF)とログ ファイル(LDF)の新しい場所を指定します。
- [OK]をクリックして、参照ダイアログを閉じます。
- [データベース ファイルを移動]ダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。
- 移動操作を続行するかどうかを確認するプロンプトで[はい]を選択します。
注: MS SQL では、データベースの移動先は、データベースが現在配置されているコンピュータと同じコンピュータ上に指定する必要があります。
MS SQL では、SQL サービスを実行しているユーザに、データベースの移動先のフル コントロール権限が割り当てられている必要があります。
特定のライブラリについて MDF と LDF の両方を同じ場所に配置する必要はありません。