Autodesk Vault サーバをインストールする

この節では、Windows XP、Windows 7、Windows Server 2003、および Windows Server 2008 での Vault サーバの設定手順について、段階的に説明します。

Autodesk Vault を初めてインストールし、インストールをカスタマイズする予定のない場合は、「クイック スタート インストレーション」を参照してください。

Windows Server 2008 の場合のインストレーション

Autodesk Data Management Server のハードウェアを選択したら(推奨仕様については「ハードウェア要件」を参照)、インターネット インフォメーション サービスをこのシステムにロードします。

  1. Windows の[スタート]メニューから、[プログラム] ► [コントロール パネル]の順に選択します。
  2. [コントロール パネル]で、[プログラムと機能]をダブルクリックします。
  3. [プログラムと機能]ダイアログ ボックスの左側で、[Windows の機能の有効化または無効化]を選択します。
  4. 左側のペインで[役割サービスの追加]を選択します。
  5. 右側のペインで[役割サービスの追加]を選択します。
  6. [インターネット インフォメーション サービス (IIS)]をオンにし、W2K8 R2 で[Web サーバ (IIS)]をオンにします。
  7. [インターネット インフォメーション サービス] ► [Web 管理ツール] ► [IIS 6 と互換性のある管理]の順に展開します。W2K8 R2 で、[次へ]を 2 回クリックします。
  8. [IIS メタベースと IIS 6 の構成の互換性]のチェック ボックスをオンにします。W2K8 R2 で、[管理サービス]と[IIS メタベースと IIS 6 の構成の互換性]のチェック ボックスをオンにします。
  9. [インターネット インフォメーション サービス] ► [WWW サービス] ► [アプリケーション開発機能]の順に展開します。W2K8 R2 で、[アプリケーション開発]に移動します。
  10. [ASP.NET]のチェック ボックスをオンにします。その他の[.NET 拡張]、[ISAPI 拡張]、[ISAPI フィルタ]のチェック ボックスが自動的にオンになります。

  11. W2K8 R2

これで IIS がインストールされたので、必要に応じて Windows Server 2008 に組み込まれているファイアウォールを設定します。

  1. Windows の[スタート]メニューから、[プログラム] ► [コントロール パネル]の順に選択します。
  2. [コントロールパネル]の[セキュリティセンター]で、[Windows ファイアウォール]をダブルクリックします。
  3. [Windows ファイアウォール]ストリップに「Windows ファイアウォールはコンピュータの保護に役立っています。」と表示されている場合は、[設定の変更]をクリックします。

  4. W2K8 R2 で、[Windows ファイアウォール]のステータスが「オン」の場合、左側の[高度な設定]をクリックします。

    左側で、[受信の規則]をクリックし、右ペインで、[新しい規則]をクリックします。[ポート]を選択し、[特定のローカル ポート]に 80 と入力します。さらに、既定の設定を 2 回使用し、[名前]に Vault と入力して、[完了]をクリックします。「Autodesk Vault Server をインストールする」に進みます。

  5. [Windows ファイアウォール]ダイアログ ボックスの[例外]タブをクリックし、[ポートの追加]をクリックします。

  6. [ポートの追加]ダイアログ ボックスで、以下のように情報を入力します。[TCP]が選択されていることを確認します。

  7. [OK]をクリックします。
注: Windows 2008 のファイアウォールが動作していない場合は、この手順を省略できます。

Autodesk Vault Server をインストールする

Vault の通信を適切に実行できるようファイアウォールを設定したら、Autodesk Vault Server のインストール メディアからインストールを実行します。

  1. インストール メディアを挿入して、setup.exe をダブルクリックします。
  2. [製品のインストール]を選択します。
  3. ライセンス契約書に同意します。
  4. ライセンス サーバ情報を入力します。
  5. [Autodesk Vault [] (サーバ)]を選択します。
  6. [Vault サーバ]セクションで下向きの矢印をクリックして、インストールをカスタマイズします。
    設定画面では、次の変更を加えることができます。
    • ローカル データベースとリモート データベースのどちらを使用するかを選択します。
    • SQL のインストール場所を変更します。SQL データベースの場所と、Autodesk Vault Server Console アプリケーションの場所を変更できます。
      注: リモート サイトを設定する場合を除き、既定の場所を使用することをお勧めします。マルチサイト構成の詳細については、「マルチサイト環境を構成する」を参照してください。
    • サービス パックを更新します(該当する場合)。
  7. インストールのカスタマイズが終了したら、[インストール]をクリックします。
  8. 一連のインストール前チェックが実行されます。インストール前チェックをパスできなかった場合、エラーと警告がダイアログ ボックスに表示されます。インストールのヘルプおよびトラブルシューティングの情報を参照してください。

    すべてのインストール前チェックにパスしたら、[続行]ボタンをクリックしてインストールを完了します。

Windows Server 2003 の場合のインストレーション

Autodesk Data Management Server のハードウェアを選択したら(推奨仕様については「ハードウェア要件」を参照)、インターネット インフォメーション サービスをこのシステムにロードします。

  1. Windows の[スタート]メニューから、[プログラム] ► [コントロール パネル] ► [プログラムの追加と削除]の順に選択します。
  2. [プログラムの追加と削除]ダイアログ ボックスの左側で、[Windows コンポーネントの追加と削除]を選択します。
  3. [アプリケーション サーバー]のチェック ボックスをオンにして、[詳細]ボタンをクリックします。
  4. [ASP.NET]のチェック ボックスをオンにします。この作業により、[ネットワーク COM+ アクセスの有効化]と[インターネット インフォメーション サービス]のチェック ボックスもオンになります。

  5. [次へ]ボタンをクリックします。Windows Server 2003 の CD を挿入するよう求められる場合があります。
  6. 注: IIS がインストールされていて、IIS を使用しているアプリケーションがない場合は、IIS をアンインストールしてから再インストールすることによって、既定設定が確実に実行されます。

IIS の設定が終了したら、Autodesk Vault Server メディアからインストールを実行します。

  1. インストール メディアを挿入して、setup.exe をダブルクリックします。
  2. [製品のインストール]を選択します。
  3. ライセンス契約書に同意します。
  4. ライセンス サーバ情報を入力します。
  5. [Autodesk Vault [] (サーバ)]を選択します。
  6. [Vault サーバ]セクションで下向きの矢印をクリックして、インストールをカスタマイズします。
    設定画面では、次の変更を加えることができます。
    • ローカル データベースとリモート データベースのどちらを使用するのかを選択します。
    • SQL のインストール場所を変更します。SQL データベースの場所と、Autodesk Vault Server Console アプリケーションの場所を変更できます。
      注: リモート サイトを設定する場合を除き、既定の場所を使用することをお勧めします。マルチサイト構成の詳細については、「マルチサイト環境を構成する」を参照してください。
    • サービス パックを更新します(該当する場合)。
  7. インストールのカスタマイズが終了したら、[インストール]をクリックします。
  8. 一連のインストール前チェックが実行されます。インストール前チェックをパスできなかった場合、エラーと警告がダイアログ ボックスに表示されます。インストールのヘルプおよびトラブルシューティングの情報を参照してください。

    すべてのインストール前チェックにパスしたら、[続行]をクリックしてインストールを完了します。

Windows 7 の場合のインストレーション 7

Autodesk Data Management Server のハードウェアを選択してから(推奨仕様については『ハードウェア要件』を参照)、システムのインターネット インフォメーション サービスを確認します。IIS がロードされていない場合は、Vault Server のインストール時に IIS がロードされます。

  1. Windows の[スタート]メニューから、[コントロール パネル]を選択します。
  2. [コントロール パネル]で、[プログラムと機能]をクリックします。
  3. [プログラムと機能]ダイアログ ボックスの左側で、[Windows の機能の有効化または無効化]を選択します。
  4. [インターネット インフォメーション サービス (IIS)]のチェック ボックスをオンにします。
  5. [インターネット インフォメーション サービス] ► [Web 管理ツール] ► [IIS 6 と互換性のある管理]の順に展開します。
  6. [IIS メタベースと IIS 6 の構成の互換性]のチェック ボックスをオンにします。
  7. [インターネット インフォメーション サービス] ► [WWW サービス] ► [アプリケーション開発機能]の順に展開します。
  8. [ASP.NET]のチェック ボックスをオンにします。その他の[.NET 拡張]、[ISAPI 拡張]、[ISAPI フィルタ]のチェック ボックスが自動的にオンになります。

    注: IIS がインストールされていて、IIS を使用しているアプリケーションがない場合は、IIS をアンインストールしてから再インストールすることによって、既定設定が確実に実行されます。IIS がインストールされていない場合は、Vault Server インストーラを使って、このインストールを実行できます。

以上で IIS がインストールされましたので、必要に応じて Windows 7 に組み込まれているファイアウォールを設定します。

注: Windows 7 のファイアウォールが動作していない場合は、この節を省略できます。
  1. Windows の[スタート]メニューから、[コントロール パネル]を選択します。
  2. [コントロールパネル]の[セキュリティセンター]で、[Windows ファイアウォール]をダブルクリックします。
  3. [Windows ファイアウォール]ストリップに[Windows ファイアウォールは、コンピューターの保護に役立っています。]と表示されている場合は、[Windows ファイアウォール]ダイアログ ボックス左側の[詳細設定]をクリックします。
  4. [セキュリティが強化された Windows ファイアウォール]ダイアログ ボックスで、左ペインにある[受信の規則]をクリックします。
  5. 動作のプルダウン メニューの中から、[新しい規則]を選択します。
  6. [ポート]を選択して、[次へ]をクリックします。
  7. [プロトコルおよびポート]ダイアログ ボックスで、ローカル ポート 80 を指定します。
  8. [操作]ダイアログ ボックスで、[接続を許可する]を選択して、[次へ]をクリックします。
  9. [プロファイル]ダイアログ ボックスで、リストされているプロファイルをすべて選択して、[次へ]をクリックします。
  10. [名前]ダイアログ ボックスに、この新しい規則の名前を入力します。後で混乱が生じないように、新しい規則の名前は「Vault」としておくとよいでしょう。説明の追加はオプションです。
  11. [完了]をクリックします。

Vault の通信を適切に実行できるようファイアウォールを設定したら、Autodesk Vault Server のインストール メディアからインストールを実行します。

  1. インストール メディアを挿入して、setup.exe をダブルクリックします。
  2. [製品のインストール]を選択します。
  3. ライセンス契約書に同意します。
  4. ライセンス サーバ情報を入力します。
  5. [Autodesk Vault [] (サーバ)]を選択します。
  6. [Vault サーバ]セクションで下向きの矢印をクリックして、インストールをカスタマイズします。
    設定画面では、次の変更を加えることができます。
    • ローカル データベースとリモート データベースのどちらを使用するのかを選択します。
    • SQL のインストール場所を変更します。SQL データベースの場所と、Autodesk Vault Server Console アプリケーションの場所を変更できます。
    • サービス パックを更新します(該当する場合)。
  7. インストールのカスタマイズが終了したら、[インストール]をクリックします。
  8. 一連のインストール前チェックが実行されます。インストール前チェックをパスできなかった場合、エラーと警告がダイアログ ボックスに表示されます。インストールのヘルプおよびトラブルシューティングの情報を参照してください。

    すべてのインストール前チェックにパスしたら、[続行]をクリックしてインストールを完了します。

Windows XP の場合のインストレーション

注: このセクションの内容は、Autodesk Vault Server 2012、2013 に適用されます。

Autodesk Data Management Server のハードウェアを選択してから(推奨仕様については「ハードウェア要件」を参照)、システムのインターネット インフォメーション サービスをロードします。

  1. Windows の[スタート]メニューから、[プログラム] ► [コントロール パネル]の順に選択します。
  2. [コントロール パネル]で、[プログラムの追加と削除]をダブルクリックします。
  3. [プログラムの追加と削除]ダイアログ ボックスの左側で、[Windows コンポーネントの追加と削除]を選択します。
  4. [インターネット インフォメーション サービス (IIS)]のチェック ボックスをオンにして、[次へ]ボタンをクリックします。Windows XP の CD を挿入するよう求められる場合があります。

  5. 注: IIS がインストールされていて、IIS を使用しているアプリケーションがない場合は、IIS をアンインストールしてから再インストールすることによって、既定設定が確実に実行されます。

これで IIS がインストールされたので、Windows XP に組み込まれているファイアウォールを設定します。

  1. Windows の[スタート]メニューから、[プログラム] ► [コントロール パネル]の順に選択します。
  2. [コントロール パネル]で、[セキュリティ センター]をダブルクリックします。
  3. [Windows ファイアウォール]ストリップに「有効」と表示されている場合、ダイアログ ボックス下部のファイアウォール アイコンをクリックします。
  4. [Windows ファイアウォール]ダイアログ ボックスの[例外]タブをクリックし、[ポートの追加]をクリックします。

  5. [ポートの追加]ダイアログ ボックスで、Name: Vault, Port number: 80 という値を入力します。[TCP]を選択します。

  6. [OK]をクリックします。
  7. 注: Windows XP のファイアウォールが動作していない場合は、この手順を省略できます。

Vault の通信を適切に実行できるようファイアウォールを設定したら、Autodesk Vault Server のインストール メディアからインストールを実行します。

  1. インストール メディアを挿入して、setup.exe をダブルクリックします。
  2. [製品のインストール]を選択します。
  3. ライセンス契約書に同意します。
  4. ライセンス サーバ情報を入力します。
  5. [Autodesk Vault [] (サーバ)]を選択します。
  6. 設定画面を使って、SQL のインストール場所を変更することができます。SQL データベースの場所と、Autodesk Vault Server Console アプリケーションの場所を変更できます。
    注: リモート サイトを設定する場合を除き、既定の場所を使用することをお勧めします。マルチサイト構成の詳細については、「マルチサイト環境を構成する」を参照してください。
  7. [インストール]をクリックします。
  8. 一連のインストール前チェックが実行されます。インストール前チェックをパスできなかった場合、エラーと警告がダイアログ ボックスに表示されます。インストールのヘルプおよびトラブルシューティングの情報を参照してください。