応力解析タイプ

通常、応力解析はプラスチック製品の強度、剛性、寿命などの構造的不良を判断するために使用します。

次の応力解析タイプを利用でき、これらはプロセス設定ウィザードから選択できます。
微小変形解析
成形品の変形挙動が安定していることが予想される場合は、この解析タイプを選択します。微小変形解析では、成形品内の応力-歪挙動が線形であると仮定されて、成形品の最終的な変形後形状が提示されます。
大変形
事前の座屈解析の結果から成形品の変形挙動が不安定と予想される場合は、この解析タイプを選択します。または、成形品の反りが安定しているか不安定かの判断が微妙な場合や、成形品の形状を正確に予測する必要がある場合にも、この解析タイプを選択します。大変形解析では、成形品内の応力-歪挙動が非線形であると想定されて、成形品の最終的な変形後形状が提示されます。
座屈
座屈解析は、荷重がかかった状態で、成形品の変形が安定しているか不安定かを判断するために使用します。座屈解析で成形品の変形挙動が安定していると示された場合 (クリティカル荷重係数 > 1)、座屈解析から得られた変形結果は、成形品の最終的な変形後形状の正確な指標となります。座屈解析で変形挙動が不安定と示された場合 (クリティカル荷重係数 < 1) は、大変形解析を実行して、成形品の最終的な変形後形状を確認する必要があります。
固有振動
成形品の非減衰固有振動応答を定義するときに、この解析タイプを選択します。理論的には、この解析タイプは座屈解析に似ていますが、結果の物理的解釈は異なります。
クリープ
成形品のクリープ挙動を解析するときに、この解析タイプを選択します。クリープとは、荷重を加えたときに時間の経過とともに進行する変形を指します。