レンダリング設定

このコマンドを実行すると[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスでは、レンダリングの各種パラメータを設定できます。レンダリングを実行すると、静止画やアニメーションが作成されます。レンダリングを実行すると、設定した照明、適用したマテリアル、およびバックグラウンドや環境効果などの環境設定を使用したシェーディング処理がシーンのジオメトリに施されます。

レンダリングするとジオメトリに色、影、照明効果などが生成されます。

マルチプロセッサ環境では、レンダリングは複数のスレッドとプロセスを通じて処理されます。プロセッサを 2 基またはデュアル コアを搭載したシステムでは、単一プロセッサ システムに比べ、レンダリングの所要時間はおよそ半分に短縮されます。

ネットワーク環境では、レンダリングを複数のシステムで実行することも可能です。ネットワーク レンダリングについてを参照してください。mental ray レンダラーの場合は、「[ディストリビュート バケット レンダリング](Distributed Bucket Rendering)ロールアウト(mental ray レンダラー)」を参照してください。

マップ座標の紛失

レンダラーはシーンのレンダリングを開始する前にパラメータ オブジェクトをチェックし、マッピングを必要とするオブジェクトを検出すると、自動的に[マッピング座標を生成](Generate Mapping Coords)切り替えを設定します。この切り替えの設定は、レンダリング完了後も維持されます。

ただし、次のいずれかに該当する場合には、マッピング座標を自動生成できません。3ds Max

この場合、3ds Max ではシーンが完全にレンダリングされません。[マップ座標がありません](Missing Mapping Coordinates)ダイアログ ボックスが表示され、レンダラーによりマップできなかったオブジェクトがリストされます。この問題を解決するには、ダイアログ ボックスにリストされるオブジェクトに[UVW マップ](UVW Map)モディファイヤを適用します。

注: [ビューポートにマップを表示](Show Map In Viewport)が設定されたマテリアルがオブジェクトに割り当てられると、そのオブジェクトの[マッピング座標を生成](Generate Mapping Coords)切り替えが設定されます。既に設定済みの場合には変更されません。[ビューポートにマップを表示](Show Map In Viewport)の状態データは、各マテリアルに含まれています。

手順

静止画像をレンダリングするには:

  1. レンダリングするビューポートをアクティブにします。
  2. ([レンダリング設定](Render Setup))をクリックします。

    [レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [時間出力](Time Output)領域で[単一](Single)が選択されていることを確認します。
  4. [出力サイズ](Output Size)領域で、他のレンダリング パラメータを設定します。既定値をそのまま使用してもかまいません。
  5. [レンダリング](Render)ボタンをクリックします。

    既定値では、レンダリング結果はウィンドウに表示されます。

    ヒント: なお、 ([レンダリング プロダクション](Render Production))をクリックするか、または[最新設定でレンダリング](Render Last)を使用すると(F9 を押す)、ダイアログ ボックスを省略してビューをレンダリングできます。

アニメーションをレンダリングするには:

  1. レンダリングするビューポートをアクティブにします。
  2. ([レンダリング設定](Render Setup))をクリックします。

    [レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [共通パラメータ](Common Parameters)ロールアウトを開きます。[時間出力](Time Output)領域で時間の範囲を選択します。
  4. [出力サイズ](Output Size)領域で、他のレンダリング パラメータを設定します。既定値をそのまま使用してもかまいません。
  5. [レンダリング出力](Render Output)領域で、[ファイル](Files)をクリックします。
  6. [レンダリング出力ファイル](Render Output File)ダイアログ ボックスが表示されます。
  7. レンダリング出力ファイルダイアログ ボックスを使用してアニメーション ファイルの名前と種類を指定し、[保存](Save)ボタンをクリックします。

    選択したファイル形式のオプションを設定するためのダイアログ ボックスが表示されます。これらの設定を調整し(または既定値を受け入れて)、[OK]をクリックします。

    設定ダイアログ ボックスが閉じ、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックス [共通パラメータ](Common Parameters)ロールアウトの[ファイルを保存](Save File)が有効になり、チェック マークが付きます。

  8. [レンダリング](Render)ボタンをクリックします。
    注: 時間範囲だけを設定して、保存するファイルを指定しない場合、アニメーションのレンダリング結果はウィンドウのみに出力されます。これは所要時間を考慮すると効率的ではないため、中止するように促す警告メッセージが表示されます。
ヒント: ダイアログ ボックスを使用せずにビューをレンダリングするには、 ([レンダリング プロダクション](Render Production))をクリックするか、キーボード ショートカットの F9 を使用して[最新設定でレンダリング](Render Last)を実行します。