独自の名前空間の関数をドキュメントで使用できるようにするには(Visual LISP IDE)

VLX アプリケーションから関数を書き出して、ドキュメントの名前空間で使用することができます。

注: Visual LISP IDE は Windows でのみ使用可能です。
  1. Visual LISP のテキスト エディタ ウィンドウで、作成する機能の AutoLISP 文を入力します。

    必ず、ドキュメントの名前空間からアクセスする関数それぞれに、vl‑doc-export 関数を使用します。

  2. 作成したプログラム ファイルを保存します。
  3. [アプリケーションを作成]ウィザードを使用して、アプリケーション ファイルを作成します。
  4. VLX ファイルを AutoCAD にロードし、書き出された関数を実行します。

  1. Visual LISP のテキスト エディタ ウィンドウで、次のコードをファイルにコピーします。
    (defun kertrats ()
      (princ "This function goes nowhere")
    )
    注: このコードには vl-doc-export の呼び出しは含まれていません。
  2. Visual LISP で、[ファイル] [名前を付けて保存]をクリックします。[名前を付けて保存]ダイアログ ボックスで、AutoLISP ファイルの場所とファイル名を指定します。[保存]をクリックします。
  3. [ファイル] [アプリケーションを作成] [アプリケーション新規作成ウィザード]をクリックします。
  4. [アプリケーションを作成]ウィザードで、次のウィザード オプションを指定します。
    • ウィザード モード: エキスパート
    • アプリケーションの保存場所: VLX ファイルと PRV ファイルを格納する場所を参照します。
    • アプリケーション名: doctest
    • アプリケーション オプション: 独自の名前空間
    • アプリケーション コンパイル オプション: 最適化およびリンク
  5. [選択内容を確認/アプリケーションを作成]ページで、[アプリケーションを作成]がオンであることを確認してから、[作成]をクリックします。
  6. AutoCAD のコマンド プロンプトや、Visual LISP の[コンソール]ウィンドウのプロンプトに対して、(load "doctest.vlx") と入力して[Enter]を押し、doctest VLX ファイルをロードします。

    VLX ファイルが[サポートファイルの検索パス]にない場合は、VLX ファイルへのパスを指定します。

  7. AutoCAD のコマンド プロンプトや、Visual LISP の[コンソール]ウィンドウのプロンプトに対して、(kertrats) と入力し、[Enter]を押します。

    関数が定義されていないことを示すエラー メッセージが表示されるはずです。

  8. Visual LISP のテキスト エディタ ウィンドウで、プログラム ファイルの先頭に次のコード行を追加します。
    (vl-doc-export 'kertrats)
  9. ファイルを保存してから、アプリケーションを再作成します。
  10. VLX ファイルをロード解除してからもう一度実行するには、vl-unload-vlx 関数を使用します。

    今度は、kertrats が正常に実行されるはずです。