概要 - レイトレースによる反射と屈折

レイトレースによってリアルな反射と屈折を作成するには、光源からサンプリングされた光線のパスをトレースします。

反射と屈折の生成に要する時間を短縮するために、光線をv「トレース深度」によって制限します。トレース深度によって、光線の反射、屈折、またはその両方を行う回数が制限されます。最大トレース深度、反射の最大数、屈折の最大数は、[レンダリング詳細設定]パレットで設定します。

次の例に示すように、レイトレースによる反射と屈折によって、シーンのリアルさが大幅に向上します。 [最大深度] = 8、[最大反射]と[最大屈折] = 4

[レイ トレーシング]をオフにすると、反射も屈折も行われません。

次の例では、レイ トレーシングをオフにした同じモデルを示しています。

トレース深度によって、光線を反射または屈折させる回数をコントロールします。これらの値を大きくすると、レンダリングに時間がかかりますが、レンダリング イメージの複雑さとリアルさが向上します。

次の例に示すように、トレース深度の値を大きくするとレンダリングが向上します。[最大深度] = 4、[最大反射]と[最大屈折] = 2

レイ トレーシングのコントロール

[最大深度]の設定によって、反射と屈折の組み合わせが制限されます。光線の追跡は、反射と屈折の合計数が最大深度に達すると停止します。たとえば、[最大深度]を 3 に、[最大反射]と[最大屈折]を両方とも 2 に設定した場合、光線は 2 回反射して 1 回屈折するか、1 回反射して 2 回屈折できますが、反射と屈折を合わせて 4 回行うことはできません。

[最大反射]の設定には、光線を反射させる回数を指定します。0(ゼロ)に設定すると、反射は行われません。1 に設定すると、光線を 1 回だけ反射することができます。2 に設定すると光線を 2 回反射させることができる、というようになります。

[最大屈折]の設定には、光線を屈折させる回数を指定します。0(ゼロ)に設定すると、屈折は行われません。1 に設定すると、光線を 1 回だけ屈折させることができます。2 に設定すると光線を 2 回屈折させることができる、というようになります。

注: 反射と屈折の回数を増やすと、レンダリングの処理時間も長くなります。