Revit プロジェクトはいくつかの CAD 形式に書き出すことができます。
Revit LT では、次のファイル形式への書き出しをサポートしています。
- DWG(図面)形式は、AutoCAD® と他の CAD アプリケーションでサポートされています。
- DXF (データ転送)は、多くの CAD アプリケーションでサポートされているオープン形式です。DXF ファイルは、2D 図面を表すテキスト ファイルです。テキストは符号化も圧縮もされないので、DXF ファイルは概して大きくなります。3D 図面に DXF を使用する場合は、図面を正確に表示するためにクリーンアップを実行する必要がある場合があります。
- DGN は、MicroStation of Bentley Systems, Inc. によってサポートされているファイル形式です。
3D ビューでいずれかの書き出しツールを使用すると(
[書き出し]
[CAD 形式]をクリックすると)、Revit LT はモデルの 2D 表現ではなく、実際の 3D モデルを書き出します。3D モデルの 2D 表現を書き出すには、3D ビューをシートに追加して、シート ビューを書き出します。その後、ビューの 2D バージョンを AutoCAD で開くことができます。
注: Revit LT ビューアでは、CAD 形式を書き出すことはできません。
Revit LT モデルを書き出す前に、次の作業を行うことができます。
- 書き出すモデル ジオメトリの量を削減します。「書き出す前にモデル ジオメトリを制限する」を参照してください。
- Revit LT カテゴリおよびサブカテゴリに保存されているすべてのプロジェクト情報を、確実に適切な CAD レイヤ(DGN に書き出す場合は、レベル)に書き出されるようにレイヤ マッピングを作成または修正します。Revit LT では、カテゴリおよびサブカテゴリが、設定済みのレイヤ名に自動的にマッピングされます。たとえば、Revit LT ドア オブジェクトは AutoCAD 内の A-DOOR レイヤに自動的にマッピングされます。設定済みのレイヤ名/レベル名を変更したり、他の書き出し設定を修正することができます。DGN の場合、情報はテキスト ファイルに保存され(「DGN に書き出す」を参照)、DWG および DXF の場合は、書き出し設定に保存されます(「DWG または DXF に書き出す」を参照)。
他の形式の場合は、既存のレイヤ マッピング ファイル(現在のファイルまたは旧ファイル)をロードして手動でその値を変更するか、次のマッピング標準のいずれかからレイヤ設定をロードできます。
- 米国建築家協会(AIA)
- ISO 標準 13567
- シンガポール標準 83
- 英国標準 1192
- ビュー尺度を調整して、精度/パフォーマンスの比率をコントロールします。
2D DWG または DXF に書き出すと、モデルの尺度が設定された 2D ビューを書き出します。適用するビュー尺度により、結果として表示されるビューが精度とパフォーマンスのどちらを優先して書き出されるかが決まります。たとえば、モデルに 1/4" だけ離れた 2 本の線分が含まれており、ビュー尺度が 100 の場合、線分は許容範囲内とみなされ、書き出された DWG には 1 本の線分が含められます(パフォーマンス優先で書き出し)。ビュー尺度が 20 の場合、書き出された DWG には独立した線分が含められます(精度優先で書き出し)。