式とはクエリーの条件を指定する部分です。クエリーは、データを評価し、そのクエリーの条件に一致するデータのサブセットのみを返すものです。
たとえば、面積が 4,000 平方フィートを超える区画を指定する式を作成できます。この式を含むクエリーで、この基準に一致する区画のみを表示したり選択します。
完全なクエリーでは、次の内容も指定できます。
たとえば、あるマップの特定のフィーチャ画層をクエリーし、クエリー条件に一致しているかどうかによって、その画層のデータを表示または非表示にすることができます。
実際には、式を作成する前に、クエリーするフィーチャのクラスまたは画層を選択して、データ セットを指定します。式を作成するコマンドを選択するときに、適用する操作を指定します。たとえば、AutoCAD Map 3D では、[クエリーによってマップに追加]または[検索して選択]を選択します。
式を作成するダイアログ ボックスのタイトルバーは、選択するコマンドによって異なります。どのような名称のダイアログ ボックスでもコンテンツはほぼ同じです。
空間データのフィルタ、データのサブセットの選択、値の計算、1 つのデータ型から別のデータ型へのデータ変換に式を使用します。ラベルなど、表示用にテキスト文字列をフォーマットするには、テキスト式を使用します。数値を持つプロパティに数学関数を適用するには、数式を使用します。
タイトル バーのテキストは、選択するコマンドに従って変わります。
式を作成するには、次の基本手順に従います。
式の使用方法 | 説明 |
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プロパティを評価する |
1 つまたは複数のプロパティの値に基づいて、データをフィルタまたは選択できます。 簡単な式は 1 つのプロパティを評価しますが、複数のプロパティまたは複数の値を使用する複雑な式を作成できます。たとえば、人口が 50,000 人を超え、100,000 人未満の郡を表示する式を作成できます。 フィルタ式の結果は、ブール演算値になります。 |
計算式を作成する |
既存の値に基づいて、新しい値を計算できます。たとえば、次のような操作を行うことができます。
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変換を実行する |
変換によって、データ値を 1 つのデータ型から別のデータ型に変更します。たとえば、データ ストアに日付の値をテキストとして保存している場合、その値を日付文字列に変換できます。その後、それらの日付文字列で[日付関数]を使用できます。 数字文字列またはテキスト文字列を特定の数値形式、たとえば単精度または倍精度の数字に変換することもできます。たとえば、数値をテキスト文字列に変換して、サブストリングを抽出したり、文字列内の文字数を取得できます。 |
テキスト式を作成する |
テキスト式によって、文字列を解析および操作することができます。たとえば、次のような操作を行うことができます。
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数式を作成する |
数式は、数値のみを操作します。数学関数を使用します。これによって、数値文字列を解析および操作することができます。たとえば、数式を使用して、次のような操作を行うことができます。
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フィーチャ データのフィルタに式を利用する |
フィルタを使用すると、データのサブセットを操作することができます。たとえば、マップにカリフォルニア州のすべての郡が含まれている場合、人口が 50,000 人を超える郡のみを表示するためのフィルタを作成できます。 式を使用して、次のことを実行します。 |
フィーチャへのラベル付けに式を使用する | |
分割/結合の規則に式を使用する |
AutoCAD Map 3D の式を使用して、フィーチャの結合または分割後のプロパティ値の指定方法を決定します。 |