新しいプロジェクトやシーンを最初に開始する時にはカラー管理を設定することが常に推奨されます。カラー管理はカラー コントロールやライトに関する作業方法に影響するので、既にマテリアルに適用しライトを作成した後で設定を変更する場合は、それ以降に行う調整が多くなるためです。
いくつかの方法でカラー管理を設定することができます。
- レンダリング スペース、既定のビュー変換、およびその他のオプションなど、プリファレンスを個別に設定できます。このためには次のいずれかの方法を実行します。
カラー管理(Color Management)プリファレンスは、個別のシーンで無効にしていても、既定で有効に設定されているため、新しいシーンで使用されます。設定はすべてシーン内に保存されますが、カラー管理(Color Management)プリファレンス ファイルを使用する場合、または OCIO 環境変数を設定した場合、シーンを開くとオーバーライドされます。
- プリファレンスでは、OpenColorIO をサポートする他のアプリケーションとの互換性を維持するために OCIO 設定ファイルを指定できます。ここでは、利用可能な変換と既定値を指定し、レンダリング スペースやその他の設定に対してオプションを 1 つ提供します。これはシーン ファイル内に保存されますが、他の設定と同様に、カラー管理(Color Management)プリファレンス ファイルを使用する場合、または OCIO 環境変数を設定した場合、シーンを開くとオーバーライドされます。
OCIO 環境変数は、シーン内に保存された設定ファイルのパスと名前をオーバーライドし、機能全体またはプロジェクト単位やシーン単位で設定が適用されるようにします。ただし、カラー管理(Color Management)プリファレンス ファイルでもオーバーライドされてしまいます。
- カラー管理(Color Management)を設定したら、保存してカラー管理(Color Management)プリファレンス ファイルまたはポリシーで読み込むことができます。新しいシーンを開始したり、保存したシーンを開いたりしたときに、特定のカラー管理(Color Management)設定が適用されるようにできます。プロジェクト単位またはショット単位でポリシーを指定するには、環境変数 MAYA_COLOR_MANAGEMENT_POLICY_FILE を使用できます。