mr Sky ライトは mental ray Sun & Sky の組み合わせで使用することを目的に設計されています。このトピックでは、主にこのコンポーネント固有のパラメータに関する情報を提供します。mr Sky のパラメータの多くは、Sun & Sky の 3 つのコンポーネントすべてで共通です。このトピックには、これらのパラメータのうちの一部についての簡単な説明に加え、メイン トピックへのリンクと詳細が含まれています。
ヒント: Sun & Sky の組み合わせをビューポートに表示し、パラメータを完全にインタラクティブに調整できます。詳細は、
こちらの手順を参照してください。
インタフェース
[mr Sky パラメータ](mr Sky Parameters)ロールアウト
- オン
- ライトのオン/オフを切り替えます。
- 強度
- ライトの出力のスカラー乗数です。既定値は 1.0 です。
- グラウンド カラー
- 仮想地表面の色です。これは拡散反射光の反射率の値(すなわち、アルベド)です。地面はこの拡散反射光カラーの均等拡散リフレクタとして表示され、太陽と空のみによって照らされ、影を受けません。
ヒント: 一部のスカイ モデルは、空のみがシーンを照らすことを前提としているため、地面からのバウンス光の影響を受けません。mr Sky の出力を、たとえば IES スカイ モデルの出力と比較するには、[グラウンド カラー](Ground Color)を黒に設定します。
[スカイ モデル](Sky Model)領域
- [スカイ モデル](Sky Model)ドロップダウン リスト
-
使用するスカイ モデルを選択できます。3 つの選択肢があります。
物理的に正しいスカイ ライトを使用するには、Perez または CIE モデルを使用します。これらのスカイ モデルは、特に、照明分析での使用を意図しています。「照明分析アシスタント」を参照してください。
[mr Sky 拡張パラメータ](mr Sky Advanced Parameters)ロールアウト
[水平線](Horizon)領域
- 高さ
- 水平線の垂直方向の位置です。既定値は 0.0 です。
詳細は、[水平線の高さ](Horizon Height)を参照してください。
- ブラー
- 水平線のレンダリングのぼやけ効果です。既定値は 0.1 です。
0.0 に設定すると、水平線が非常に鮮明になります。一般的に使用するのは 0.5 未満の値のみですが、実際の水平線がなくブラーのみで構成された水平線を表現する場合は、最高 10.0 までの範囲を設定することができます。
- ナイト カラー
- 空の最も暗いカラーです。空はこの色より暗くなることはありません。この調整は、日没後も長時間光り続ける月、星、高い高度の巻雲などを追加する場合に便利です。太陽が沈み、空が暗くなるにつれ、[ナイト カラー](Night Color)の効果に対する影響がなくなり、基本のライト レベルを維持するようになります。
[非物理的な調整](Non-Physical Tuning)領域
- 赤/青 ティント
- 美的観点からスカイライトの赤みを制御します。既定値の 0.0 は物理的に正しい値(6500K の白ポイントで計算)です。ただし、このパラメータで変更することができます。設定可能な値の範囲は -1.0 (真っ青) ~ 1.0 (真っ赤) です。
- 彩度
- 美的観点からスカイライトの彩度を制御します。既定値の 1.0 は物理的に計算された彩度レベルです。設定可能な値の範囲は 0.0 (モノクロ) ~ 2.0 (非常に高い彩度) です。
[空気遠近法](Aerial Perspective)領域
- [空気遠近法](Aerial Perspective)チェックボックス
- チェック マークを付けると、[可視性の距離](Visibilty Distance)を設定できるようになります。チェック マークをはずすと、[可視性の距離](Visibilty Distance)が無効になります。既定値ではチェックマークが付いています。
- 可視性の距離
- 空気遠近法とは、画家が使用する用語で、遠方のオブジェクトをかすませて青みがかった色で表現する手法を指します。mr Sky では[可視性の距離](Visibilty Distance)を使用してこれを再現します。ゼロ以外の値を設定すると、「10 % の距離」、つまり、[霞](Haze)のレベルが 0.0 の場合に約 10 % の霞が表示される距離が定義されます。