フォトン マップは、mental ray レンダラーでレンダリングするときに、コースティックスやグローバル イルミネーションの間接光効果を生成する技法です。間接光を計算する際、mental ray レンダラーはライトから放出されたフォトンを追跡します。フォトンは、オブジェクトにより反射または透過され、拡散反射サーフェスに当たるまで、シーン全体に渡ってトレースされます。サーフェスに当たったフォトンがフォトン マップに格納されます。
フォトン マップの生成には時間がかかります。パフォーマンスを改善するには、以下のことを明示的に指定する必要があります。
コースティックスの生成と受けの設定は、[オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックス [mental ray]パネルで行います。
フォトン マップには、コースティックスまたはグローバル イルミネーション(あるいはその両方)を受けることのできるオブジェクトのフォトンのみが格納されます。
フォトン マップの生成に必要な時間をさらに削減するには、[トレース深度](Trace Depth)コントロールでフォトンを制限します。このコントロールにより、フォトンが反射または屈折(あるいはその両方)される回数を制限します。
アニメーションで時間を節約するもう 1 つの方法は、フォトン マップ ファイルを再利用することです。アニメーションの過程で照明が変化しない場合は、[フォトン マップ](Photon Map)コントロールを使用します。
mental ray レンダラーはフォトン マップを PMAP ファイルとして保存します。フォトン マップのコントロールは、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックス [間接光](Indirect Illumination)パネル [コースティックとグローバル イルミネーション](Caustics And Global Illumination)ロールアウトにあります。