3ds Max を起動すると、いくつかの補助ファイルがロードされ、プログラムの既定値や UI レイアウトなどが設定されます。3ds Max を実行またはリセットすると自動的にロードされる、maxstart.max という名前のシーンを作成することもできます。場合によっては、設定の変更時や 3ds Max の終了時に 3ds Max はこれらのファイルを更新することがあります。
注: 3ds Max には複数の異なる業界別の既定値が用意されています。それにより、最もよく操作するファイル タイプに基づいて、異なるプログラム既定値が起動時に設定されます。3ds Max に付属のプリセット既定値をロードすることも、独自の既定値を作成することもできます。
通常は、これらの補助ファイルを直接操作する必要はありませんが、内容を把握しておくと役に立ちます。3ds Max が使用する補助ファイルには次のようなものがあります。
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3dsmax.ini: このファイルは基本設定の変更時だけでなく、3ds Max の起動時と終了時にも更新されます。グラフィック ドライバ、サウンドやイメージなどの外部ファイルにアクセスするためのディレクトリ、プリセットされたレンダリング サイズ、ダイアログ ボックスの位置、スナップ設定、その他の基本設定と既定値の設定のような、プログラムの既定値に関する値が格納されています。このファイルを編集するときは、問題が発生したときに元に戻せるよう、念のためコピーを作成しておいてください。
注: プログラムのさまざまな既定値は、¥defaults ディレクトリにある currentdefaults.ini に設定されています。
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maxstart.max:
スタートアップ シーンの条件は、選択したスタートアップ テンプレートによって定義されます。スタートアップ テンプレートに MAX シーンが含まれず、maxstart.max ファイルが存在する場合、3ds Max では maxstart.max がスタートアップ シーンとして使用されます。スタートアップ テンプレートに MAX シーンが含まれず、maxstart.max ファイルが存在しない場合、3ds Max では空のシーンが表示されます。
3ds Max では、[ユーザ パスの設定](Configure User Paths) [ファイル I/O] パネルで指定された MaxStart フォルダで maxstart.max が検索されます。
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maxstart.cui:
これは、既定値のカスタム ユーザ インタフェース ファイルです。CUI ファイルをロードして保存しておくと、3ds Max を設定して別の CUI ファイルを使用することもできます。
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plugin.ini:
プラグインのディレクトリ パスを格納するファイルです。他のほとんどのパスは 3ds Max の INI ファイルに保存されますが、サードパーティ プラグインのインストール時にエントリがリストに追加されることがあるため、
plugin.ini
は別個のファイルとして管理されます。
注:
plugin.ini
ファイルに階層構造でパスを追加すると、複数のプラグイン設定ファイルを使用することができます。この方法を利用すると、ユーザのネットワーク全体で 1 つの
plugin.ini
ファイルを共有することができ、ネットワーク管理者にとってはシステムの管理が簡単になります。
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startup.ms:
起動時に自動的に実行される MAXScript ファイルです。