ワークスペース

ワークスペース機能を使用すると、任意の数のインタフェースの設定間を迅速に切り替えることができます。ツールバー、メニュー、ビューポート レイアウトのプリセット、リボンなどのカスタム配置を復元できます。

この機能の目的から、ワークスペースはツールバー、メニューとクアッド メニュー、ビューポート レイアウトのプリセット、リボン、ホットキー、ワークスペース シーン エクスプローラ(下記を参照)の任意の組み合わせを含むインタフェースの設定として定義されます。システム制限の範囲内で必要な数だけワークスペースを定義でき、[クイック アクセス ツールバー](Quick Access toolbar)のドロップダウン リストまたは[ワークスペースを管理](Manage Workspaces)ダイアログ ボックスの[現在のワークスペース](Current Workspaces)リストでワークスペースを切り替えることができます。

注: ビューポートの設定はシーンの一部ですが、ワークスペース定義の一部ではありません。 そのインタフェースは、ビューポート レイアウト機能によって別個に処理されます。ただし、ワークスペースを使用してビューポート レイアウトのプリセットを保存したり復元することはできます。

ワークスペース シーン エクスプローラ

各ワークスペースには、専用の排他的なシーン エクスプローラが含まれています。既定では、各ワークスペース シーン エクスプローラは開いた状態でドッキングされています。ワークスペース シーン エクスプローラには、他に以下の機能が含まれます。

または、開いているシーン エクスプローラの代わりにワークスペース シーン エクスプローラを開くには、[ビュー](View)ツールバーのドロップダウン リストからワークスペース シーン エクスプローラを選択します。

ヒント: ワークスペース シーン エクスプローラを([シーン エクスプローラ マネージ](Manage Scene Explorer)などによって)削除した場合、ソフトウェアをリセットするか、終了してから再起動することで復元できます。

シーン エクスプローラの機能の詳細については、「シーン エクスプローラ」を参照してください。

ワークスペースの状態と既定の状態

ワークスペースには、インタフェースの現在の状態(ツールバー、メニューなどの状態)が保存されます。 たとえば、ツールバーの場合は、ワークスペースで各ツールバーのアクティブ/非アクティブ状態やアクティブ ツールバーの位置を定義できます。 別のワークスペースに切り替えてから戻ると、各ワークスペースは切り替える前の状態に戻ります。 復元されるプロパティ タイプは、[アクティブなワークスペースのプロパティ](Active Workspace Properties)の設定に応じて異なります。たとえば、ワークスペースのツールバーのロードを無効にして、ツールバー設定が異なる 2 番目のワークスペースに切り替え、最初のワークスペースに戻ったとします。 この場合、最初のワークスペースではツールバー設定が明示的にロードされないため、2 番目のワークスペースのツールバー設定が引き続き使用されます。

現在のセッションのワークスペースはすべて、次のセッションに引き継がれます。 また、3ds Max では、前回のセッションの終了時にアクティブだったワークスペースが記憶されており、そのワークスペースがアクティブ状態に復元されます。

各ワークスペースには、作成時に条件で定義された既定の状態もあります。 ワークスペースの既定の状態は、[既定の状態を保存](Save Default State)機能を使用すると、現在の状態で上書きできます。さらに、ワークスペースのドロップダウンにある[既定状態にリセット](Reset to Default State)または[ワークスペースを管理](Manage Workspaces)ダイアログの[既定の状態に復元](Restore To Default State)機能を使用すると、ワークスペースを随時、既定の状態に復帰できます)。そのため、たとえば、[代替レイアウト](Alternate Layout)ワークスペースをアクティブにして、一部のツールバーを追加し、移動して、終了したとします。 3ds Max の再開時に、[代替レイアウト](Alternate Layout)ワークスペースがアクティブになり、ツールバーは終了時と同じ状態になります。 ただし、[既定の状態に復元](Restore To Default State)コマンドを呼び出すと、ツールバーは元の状態または以前に保存した既定の状態に戻ります。

インタフェース

ワークスペースのメイン インタフェースは、[クイック アクセス ツールバー](Quick Access toolbar)に表示される、2 部分で構成されたドロップダウン リストです。

上の部分には使用可能なワークスペースがリストされます。 アクティブ ワークスペースを変更するには、単にリストからその名前を選択します。

注: 含まれるワークスペースはすべて、[既定で拡張メニューを使用](Default With Enhanced Menus)を除く既定値の[標準](Standard)メニュー システムおよび水平リボンを使用します。これはリボンを垂直方向に設定してコマンド パネルの左にドッキングさせます。[既定で拡張メニューを使用](Default With Enhanced Menus)ワークスペースはまた、拡張メニュー システムへのアクセスを提供します。 詳細については、「メニュー バー」を参照してください。

下の部分には、次の 2 つのコマンドが表示されます。

ワークスペースを管理
ワークスペースで作業するための[ワークスペースを管理](Manage Workspaces)ダイアログ ボックス(下記参照)が開きます。
既定状態にリセット
[アクティブなワークスペースのプロパティ](Active workspace properties)の設定に基づいて、保存されているワークスペースの定義がロードされます。

[ワークスペースを管理](Manage Workspaces)ダイアログ ボックス

[ワークスペースを管理](Manage Workspaces)コマンドを選択すると、このダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスでは、ワークスペースを切り替え、追加、編集、削除できます。

現在のワークスペース
現在使用可能なワークスペースがリストされます。 別のワークスぺースに切り替えるには、リストでその名前をクリックします。 これは、[クイック アクセス ツールバー](Quick Access toolbar)のドロップダウン リストを使用して別のワークスペースに切り替える操作と同じです。

リストからワークスペースを削除するには、リストで名前の右側にある赤い[X]ボタンをクリックします。 削除できるのは、既定のワークスペース以外の非アクティブ ワークスペースのみです。

新規ワークスペースとして保存
アクティブ ワークスペースのコピーである新規ワークスペースを作成し、それを[クイック アクセス ツールバー](Quick Access toolbar)のドロップダウン リストに追加します。

このボタンをクリックすると、[ワークスペースを新規作成](Create New Workspace)ダイアログ ボックスが開きます。

読み込み専用の[アクティブなワークスペース](Active Workspace)パラメータには、アクティブ ワークスペース(コピーされるワークスペース)の名前が表示されます。 [新規ワークスペース](New Workspace)パラメータには、新規ワークスペースの名前が表示されます。既定ではこれは、アクティブ ワークスペース名に「 - コピー」( - Copy)が付加された名前です。 名前を変更するには、[名前](Name)フィールドをクリックし、新しい名前を入力します。 新規ワークスペースを作成し、その名前を[クイック アクセス ツールバー](Quick Access toolbar)のドロップダウン リストに追加するには、[OK]をクリックします。 また、作成しない場合は[キャンセル](Cancel)をクリックします。

新規ワークスペースを作成したら、それが自動的にアクティブ ワークスペースになります。 それ以降にワークスペースに加えた変更は、そのワークスペースに保存されます。

既定の状態を保存
アクティブ ワークスペースの現在の状態が既定の状態として保存されます。 保存後にワークスペースを変更し、その後[既定の状態に復元(Restore to Default State)]/[既定状態にリセット]を使用すると、この既定の状態が復元されます。

[既定の状態を保存](Save Default State)を使用しなかった場合は、ワークスペースの既定の状態が作成時の状態になります。

既定の状態に復元
アクティブ ワークスペースのプロパティ(下記参照)に基づいて、保存されているワークスペースの定義がロードされます。 詳細については、上記の「ワークスペースの状態と既定の状態」を参照してください。
アクティブなワークスペースのプロパティ

ワークスペースにアクセスしたときに、保存されているワークスペースの定義からロードされるプロパティのカテゴリを指定するには、以下のスイッチを使用します。 プロパティ カテゴリが非アクティブの場合は、切り替え後のワークスペースに、前のワークスペースのアクティブ設定が継承されます。

名前
ワークスペースの名前を表示して編集することができます。
ツールバー
[表示のカスタマイズ](Customize Display)右クリック メニューのすべての項目のプロパティ(開く項目、それらの位置、ツールバーに適用されたカスタマイズなど)がロードされます。
メニューおよびクアッド メニュー
ワークスペースの定義から[メニュー](menu)とクアッド メニューの内容がロードされます。これにはアクティブなメニュー システム: [標準](Standard)または[拡張](Enhanced)が含まれます。
[ビューポート]タブのプリセット
ワークスペースの定義に含まれているビューポート レイアウトのプリセットがロードされます。
リボン
リボンの内容がロードされます。
ホットキー
ワークスペースの定義からカスタム キーボード ショートカットがロードされます。
MaxScript を実行
1 つまたは 2 つの[MAXScript]スクリプトを実行するには、これを使用します。1 つはワークスペースをロードするときに実行し、もう 1 つはワークスペースを終了するとき(つまり、別のワークスペースをロードするとき)に実行します。[ロード時](On Load)または[終了時](On Exit)の[...]ボタンをクリックして、それぞれのスクリプトを指定します。