Particle Paint (パーティクル ペイント)ヘルパーを使用すると、1 つまたは複数のオブジェクトのサーフェス上に、パーティクル シードを特定のパターンおよびタイミングでペイントすることができます。
Particle Paint ヘルパーでペイントされるパーティクル シードは、パーティクルではなくシードです。このシードから、パーティクル フロー内の[発生ペイント](Birth Paint)オペレータまたは[配置ペイント](Placement Paint)オペレータを使ってパーティクルを生成できます。
フリーハンド ペイント ツールを使用してパーティクル シードをスプレーしたり、3ds Max のスプラインを使用してパターンを定義したりすることができます。Particle Paint は、フロント ビューやトップ ビューといった正投影ビューポートで使用できます。パーティクル シードはビューポートにまっすぐに(つまり、ビュー平面に対して直角に)スプレーされ、最初にぶつかったオブジェクトのサーフェス上に埋め込まれます。
Particle Paint アイコンを作成するには、[作成](Create)パネル [ヘルパー](Helpers) [パーティクル フロー](Particle Flow) [Particle Paint]をクリックしてから、ビューポート内をドラッグします。
Particle Paint アイコンは、スプレー缶と円で表されます。
Particle Paint ヘルパー アイコン
Particle Paint ヘルパーは、現実世界のエアブラシのように、サーフェス上にパーティクル シードをスプレー状にペイントします。[フリーハンド ペイント](Freehand paint)ツールを使用した場合は、パーティクル シードはエアブラシのノズルのようなものからスプレーされます。Particle Paint アイコンの円は、このノズルのサイズを表しています。一方、ストローク スプラインを使用した場合は、パーティクル シードはスプラインに沿ってスプレーされます。
Particle Paint アイコンは、パーティクル シードをペイントするオブジェクトの正面またはオブジェクト上に配置する必要はありません。また、ペイントするビューポート内に作成しなくてもかまいません。
Particle Paint アイコンを削除すると、そのアイコンに関連付けられているすべてのパーティクル シードとストロークが削除されます。
Particle Paint ヘルパーでは、ストロークと呼ばれる、複数のパーティクルをグループ化したものを使用します。現実世界のエアブラシで考えると、ノズルを押してスプレーを噴射し、ノズルを放すまでが 1 ストロークにあたります。フリーハンド ツールの場合は、オブジェクト上をドラッグすると、ドラッグの回数分だけストロークが作成されます。一方、スプライン方式の場合は、スプラインを選択することで、選択したスプラインの数だけストロークを作成できます。
Particle Paint ヘルパーで保存された各ストローク セットは、パーティクル フロー内の[発生ペイント](Birth Paint)オペレータおよび[配置ペイント](Placement Paint)オペレータで一連の生成命令として使用できます。タイミングを調整したり一部のパーティクルを削除するなど、個々のストロークごとにさまざまな操作を実行できます。いったん作成したパーティクル シードやストロークを編集するには、Particle Paint ヘルパーを選択してから、[修正](Modify)パネルの[編集](Editing)ロールアウトで編集します。
ストロークの作成操作は取り消すことができます。また、[編集](Editing)ロールアウトのオプションを使用して、パーティクル シードを削除したりパーティクル シードのタイミングを変更することもできます。最初からやり直すには、Particle Paint ヘルパーを削除して新しく作成します。
例: フリーハンド ペイントでストロークを作成するには:
マウスを放すと、オブジェクト サーフェス上にパーティクル シードがティック マーク(「+」(プラス記号))で表示されます。
これでストロークが 1 つ作成されました。
タイム スライダをドラッグすると、パーティクル シードがパーティクルを発生できる状態になったところで、パーティクル シードの色が変化します。また、2 つ目のストロークは、このストロークを作成する前にタイム スライダを移動したフレームから始まっていることが分かります。
スプラインを使用してストロークを作成するには:
スプラインは、3D 空間で 3D オブジェクトの正面にくるように配置しなくてもかまいません。ただし、パーティクル ペイントはスプラインをオブジェクト上に投影してパーティクル シードを作成するため、ビューポートで表示したときにスプラインが 3D オブジェクトと重なっている必要があります。
これで、1 つ目のストロークが作成されます。
これで、現在のフレームで始まる 2 つ目のストロークが作成されます。
タイム スライダをドラッグすると、パーティクル シードがパーティクルを発生できる状態になったところで、パーティクル シードの色が変化します。また、2 つ目のストロークは、2 つ目のスプラインを選択する前にタイム スライダを移動したフレームから始まっていることが分かります。
[セットアップ](Setup)、[方向](Orientation)、および[マッピング](Mapping)ロールアウトの各種コントロールでは、パーティクル シードの作成時のパラメータを設定します。これらの設定は、フリーハンドまたはスプライン ツールを使ってパーティクル シードを作成したときに適用されます。パーティクル シードが作成された後でパラメータの値を変更しても、それらのシードには変更は適用されません。パーティクル シードの作成後にシードやストロークのパラメータを変更するには、[編集](Editing)ロールアウトの設定を使用します。
パーティクル ペイント関連のロールアウトには、次のものがあります。
[セットアップ](Setup)ロールアウト(Particle Paint)
[レイアウト](Layout)ロールアウト(Particle Paint)
[方向](Orientation)ロールアウト(Particle Paint)