プロパティ パレットを使用して表示プロパティを変更するには

現在の表示レベルで、選択したオブジェクトの表示プロパティ設定を変更するには、プロパティ パレットの[表示]タブを使用します。オブジェクトに全体として適用するプロパティ([切断面の高さ]など)の設定、およびオブジェクトの個別の表示コンポーネント(ハッチング コンポーネントの[色]、[レイヤ]、[線種]など)の設定を変更できます。

また、次の対象に変更を適用するかどうかを指定することもできます。

また、選択したオブジェクトの描画に同じ表示コンポーネントを使用する他の表示レベルに対しても、変更を適用できます。

注: [表示]タブを非表示にする(現在非表示の場合は表示にする)には、コマンド ラインで AECCHANGEDISPLAYTABSTATUS コマンドを入力します。
  1. 必要に応じてプロパティ パレットを開くには、次のいずれかの方法を使用します。
    • [ホーム]タブ [作図]パネル [ツール]ドロップダウン [プロパティ]をクリックします.
    • [Ctrl]+[1]を押します。
    • 図面内でオブジェクトを選択し、右クリックして[プロパティ]をクリックします。
    • 図面内でオブジェクトをダブルクリックします。
  2. プロパティ パレットで、[表示]タブをクリックします。

    オブジェクトが選択されていない[表示]タブ

  3. 図面領域内の 1 つのオブジェクトを選択します。現在の表示レベルは、[表示]タブの[一般]カテゴリで分かります。

    1 つのオブジェクトが選択されている[表示]タブ

  4. [一般]カテゴリ領域の[表示コントロール]で、変更を適用するレベルを選択します。
    [表示コントロール]の値 変更の適用先
    図面の既定設定 優先設定が有効になっていない同じタイプのオブジェクトすべて(図面内のすべてのドアなど)
    <オブジェクト タイプ>スタイル:<スタイル名> ([ドア スタイル: 片開き-開き戸]など) オブジェクトの優先設定が有効になっていない指定スタイルのオブジェクトすべて。これはスタイルの優先設定と呼び、図面の既定設定に優先します。
    このオブジェクト 選択したオブジェクトのみ。これはオブジェクトの優先設定と呼び、図面の既定設定またはスタイルのいずれかに優先します。
  5. 次のいずれかの操作を行います。
    次の操作を行いたい場合... 次のように操作します
    ある特定のオブジェクト表示コンポーネントについて、1 つまたは複数の表示プロパティ設定を変更する(または複数のコンポーネントの表示設定を変更する) 手順 6 へ進みます。
    [表示コントロール]の値によって現在指定されているレベルのオブジェクト全体に適用される表示プロパティを表示または修正する 表示コンポーネントの場合は、[*なし*]を選択し、オブジェクト表示プロパティのカテゴリで、値を変更するか、または修正するプロパティまたはプロパティ セットのワークシート ボタン をクリックします。このカテゴリに表示されるプロパティは、選択されているオブジェクトのタイプによって異なります。具体的なオブジェクト タイプの表示プロパティの修正については、「壁」や「ドア」など、関連するヘルプ トピックを参照してください。これらの各オブジェクト トピックには、各カテゴリの表示プロパティについてのサブトピックが含まれています。
  6. ある特定のオブジェクト表示コンポーネントについて、1 つまたは複数の表示プロパティ設定を変更するには、まず、次のいずれかの方法を使用して選択を行います。
    • オブジェクトが既に選択されている場合は、[表示]タブの[一般]カテゴリの下で、[表示コンポーネント]ドロップダウン リストからコンポーネントを選択します。

      各コンポーネント名の前に表示される電球アイコンの色は、現在の表示レベルでコンポーネントが表示される(黄)か、表示されない(青)かを示します。リストが開いている場合は、これらのアイコンのうち 1 つまたは複数をクリックして、関連付けられているコンポーネントの表示設定を変更できます。変更は、コンポーネント名をクリックするか、[Enter]を押すか、リストの外側の任意の場所をクリックすることによってドロップダウン リストを閉じたときに、図面に反映されます。[Esc]を押すと、リストが閉じられ、リストが開いている間に行った表示設定の変更がキャンセルされます。

      ヒント: 作図領域でハッチングをクリックすると、意図しないで選択したその他のコンポーネントを隠すことがあります。このため、ソリッド ハッチング コンポーネントを選択する方法としてはドロップダウン リストをお勧めします。ドロップダウン リストには、表示が表示システムによってコントロールされるコンポーネントだけが含まれることにも注意してください。作図領域をクリックすると、[表示]タブで修正できない表示を持つオブジェクトまたはコンポーネント(MV ブロック、カスタム ブロック、AutoCAD オブジェクト、その他の図形など)が選択される可能性があります。そのような場合は、選択が無効である理由を示すエラー メッセージが表示されます。
    • オブジェクトが選択されていない場合、[表示]タブの下部で をクリックしてから、図面領域にある表示コンポーネントをクリックします。
    • オブジェクトが選択されているかどうかに関係なく、作図領域で右クリックして[コンポーネントを選択]をクリックしてから、修正する表示コンポーネントをクリックします。

    オブジェクトの表示コンポーネントが選択されている[表示]タブ

    注: 選択したコンポーネントの[表示]タブにあるプロパティ設定は、表示システムに対して固有です。これらの設定はほとんどの場合、画層プロパティ管理にある関連レイヤの設定(既定または優先設定のいずれか)と同じではありません。
  7. 変更する表示プロパティの新しい値を入力または選択します。変更の結果は、すぐに図面領域に表示されます。[表示]タブにあるプロパティは、選択されているオブジェクトとコンポーネントによって異なります。ほとんどは、それが一目で分かります。具体的なオブジェクト タイプの表示プロパティの修正については、「壁」や「ドア」など、関連するヘルプ トピックを参照してください。これらの各オブジェクト トピックには、適用可能な表示プロパティのカテゴリについてのサブトピックが含まれています。
    注: [マテリアル別]の値が[はい]になっている場合には、[名前]プロパティによって分かるマテリアル定義によってコントロールされる表示コンポーネントがあるすべてのオブジェクトに、変更が適用されます。これは、[表示コントロール]の値に関係ありません。これを、マテリアル定義の優先設定と呼びます。[マテリアル別]が[はい]の場合、マテリアル表示コンポーネントのドロップダウン リストにアクセスし、前の手順で表示コンポーネントについて説明されている方法と同じ方法で表示設定を変更できます。
    この場合、[表示]タブには[詳細]カテゴリも含まれています。このカテゴリから[その他のプロパティ]ワークシート ボタン によってアクセスするダイアログ ボックスでは、下に示すように、サーフェス ハッチング配置やサーフェス レンダリングなどのマテリアル定義に関連付けられている表示プロパティを表示したり修正できます。

    マテリアル定義の優先設定についての[その他]タブ

  8. [表示コントロール]の値によって指定された同じレベルのその他表示レベルに対して変更を適用する場合には、[一般]カテゴリのタイトル バーにあるワークシート ボタン をクリックします。このワークシート ボタンは、表示コンポーネントが選択されている場合でのみ使用可能です。また、ワークシートには、そのコンポーネントに適用可能な表示レベルのみが示されます。

    その他の表示レベルに変更を適用するためのワークシート

  9. ワークシートで、変更の適用先とする表示レベルを選択して[OK]をクリックします。
    注: [マテリアル別]の値が[はい]になっている場合には、その設定と[表示コンポーネント]設定のみが、選択した表示レベルに適用されます。[マテリアル別]の値が[いいえ]になっている場合には、そのコンポーネントに関する表示プロパティのすべてが、選択した表示レベルに適用されます。