表示システムを使用して、プロジェクト内のオブジェクトについて、表示プロパティやビュー割り当てを管理することができます。表示目的に応じた新しいグループを作成することもできます。
表示システムには、次の 3 つの主な要素があります。
これら 3 つの要素は階層化されています。すなわち、各表示設定にはいくつかの表示セットが含まれ、各表示セットにはいくつかの表示レベルが含まれます。表示設定を使用するには、表示設定をビューポートに割り当てます。その後、ビューポートのオブジェクトには、表示設定で指定されている表示プロパティを使用します。
スケッチや印刷などのタスクごとに異なる表示設定を使用します。また、平面図、3D モデル、立面図など、図面のタイプごとに異なる表示設定を使用します。
AutoCAD Architecture には、定義済みの表示設定がビューポートに適用されたテンプレートが含まれています。これらの設定は、一般的な建築のタスクと図面のタイプに合わせて作成されています。テンプレートで指定されている設定とビューポートをそのまま使用することもできれば、オフィスの標準に合わせてシステムの設定を修正することもできます。ユーザ独自の表示設定を作成する場合は、作図をゼロから開始したり、定義済みの表示設定を含まないテンプレートから開始できます。
マテリアル定義は、ガラスやレンガ、木材など、現実のマテリアルの表示プロパティに対する一群の設定です。これらの設定により、マテリアルに割り当てられたコンポーネントがすべてのビューで表示される方法が定義されます。
マテリアル機能は表示システムを使用して、図面の表示をカスタマイズするプロセスを簡素化します。個々のプロパティを指定するのではなく、オブジェクトの物理コンポーネントに割り当てられたマテリアルに従って、オブジェクトの表示をコントロールできます。
たとえば、レンガというマテリアルでコンポーネントが構成されるすべての壁について、レンガをマテリアルとして割り当てることができます。レンガの表示プロパティは、一般的なレンガ壁のように表示されるようカスタマイズされています。マテリアルを壁に割り当てることにより、レンガ マテリアルを使用するそれぞれの壁について、表示プロパティをカスタマイズする必要がなくなります。また、プロジェクトの間にマテリアルが変更された場合は、新しいマテリアルをコンポーネントに再度割り当てることができます。
レンガとコンクリート マテリアルが割り当てられた壁コンポーネント
AutoCAD Architecture カタログのサンプル スタイルには、コンポーネントに割り当てられた定義済みマテリアルが含まれています。これらのマテリアルを図面で使用するか、カスタマイズするか、ユーザ独自のマテリアルを作成します。
ホスト図面から外部参照を参照編集中は、外部参照の表示設定を変更できません。表示マネージャを開いて変更を行えますが、ホスト図面で外部参照を保存して閉じるときに、変更は保存されません。外部参照の表示設定を変更するには、外部参照図面を直接開いて、そこで変更して、保存する必要があります。さらに、外部参照を再ロードして、変更を更新する必要があります。