非線形材料データを追加する

非線形解析で使用する塑性材料データを指定します。

弾性-塑性材料モデルの使用を選択した場合、非線形材料データが必要となります。充填材料を使用する場合は、0 度と 90 度の角度に対して、少なくとも、測定された引張応力-ひずみデータを指定する必要があります。圧縮応答をキャプチャする場合は、それら 2 つの角度に対して、測定された圧縮応力-ひずみデータも指定する必要があります。非線形データを指定するには:

  1. ([材料] > [追加] > [追加する非線形材料]をクリックします。
  2. この時点では、材料データをインポートするためのオプションが 4 つあります。
    • 非線形応力-ひずみデータが含まれている *.csv ファイルを参照する
    • [貼り付け]ボタンを使用して、*.csv ファイルからデータをコピーしてダイアログ ボックスに貼り付ける
    • [貼り付け]ボタンを使用して、Excel ファイルからデータをコピーしてダイアログ ボックスに貼り付ける
    • *.csv ファイルをダイアログ ボックスまでドラッグ アンド ドロップする
  3. 注: キーボード ショートカット[Ctrl] + [V]は、この時点でデータを貼り付ける操作としてはサポートされていません。
  4. データに適切な単位を指定します。応力は MPa または psi で入力できます。ひずみは % ひずみまたは単位なしの値として入力できます。温度はケルビン、摂氏または華氏で入力できます。角度はラジアン単位または度単位で入力できます。
  5. [Plot Data]をクリックして、構造解析で使用される最適化曲線を表示します。ビジュアライゼーション機能の詳細については、下の「プロット データ」セクションを参照してください。
  6. [OK]をクリックすると、[材料]タブに戻ります。

データの要件

Advanced Material Exchange では、0、45、90 度の角度でのデータ入力のみをサポートしています。各角度のデータには少なくとも 15 個のデータ点が含まれ、その内の少なくとも 1 つは材料の弾性範囲内である必要があります。指数表記形式はサポートされていません。すべてのデータは十進表記形式でなければなりません。

非線形データは、応力、ひずみ、角度、温度、相対湿度、ひずみ速度の順序にする必要があります。データは、カンマ、セミコロン、コロン、またはタブで区切ることができます。各列に入力するデータがない場合、連続した区切り文字を使用して空白にしておくことができます。

充填材料の非線形データでも、非充填材料の非線形データでも、6 つの列すべてにデータがなければなりません。非充填材料では角度列は無視されます。必要な数よりも少ないデータの列にデータをインポートしようとすると、エラーが表示されます。必要なすべてのプロパティを把握していない場合は、連続した区切り文字を使用できることを覚えておいてください。

ダイアログ ボックスの下部で、[設定]をクリックして、材料特性指定ルーチンを選択します。既定では、マルチレイヤの最適化スキームが使用されます。マルチレイヤおよび単一レイヤの最適化スキームの詳細については、『理論マニュアル』の「材料特性」セクションを参照してください。[材料テスト情報を追加]をクリックし、物理的なテスト プロセスの詳細を入力します。

プロット データ

測定データ、および Advanced Material Exchange によって作成された理想化データを視覚化するには、[プロット データ]ボタンを使用します。こうしたビジュアライゼーションは、材料の理想化表現を測定データと比較する場合に役立ちます。引張データと圧縮データの両方がある場合は、両方のデータ セットがプロットに表示されます。

データの特性が複数の環境(温度、湿度、またはひずみ速度)で指定されている場合は、解析に使用する環境を選択する必要があります(引張に 1 つ、圧縮に 1 つ)。この時点では、Advanced Material Exchange による環境間の補間は行われません。環境が複数ある場合は、環境を次の環境に切り替えた時点でプロットが更新されます。

古い Ramberg-Osgood データを使用したモデルを読み込む

旧リリースの Ramberg-Osgood データが含まれている Moldflow モデルを読み込むときに、以前に保存した応力-ひずみデータを使用して材料の再最適化を選択することができます。Moldflow モデルと構造解析モデルを読み込んだ後、材料を再度最適化するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。[はい]を選択すると、材料はすぐに再度最適化されます。[いいえ]を選択すると、既存の Ramberg-Osgood データを使用して処理を継続することができます。