レイヤ キーの優先を使用すると、1 つまたは複数のレイヤ キーによって指定されている既定のレイヤ名を変更できます。 レイヤ名の構造は、レイヤ標準定義の説明フィールドによって決まります。 レイヤ キー スタイルの範囲内ですべてのレイヤ キーを変更したり、変更する個々のレイヤ キーを選択することができます。 レイヤ名を構成する、すべての説明フィールドを変更するか、変更する説明フィールドを指定できます。 レイヤ標準をベースにするレイヤ キー スタイル内では、すべてのレイヤ キーに優先を適用できます。
たとえば、AIA 2nd Edition レイヤ標準定義で、既定では、Discipline Designator フィールドは説明を割り当て、Major フィールドは名前を割り当てます。 レイヤ キーの優先を使用すれば、これらのフィールドで指定した値を変更し、使用していないフィールドである Minor Code と Status の値を追加できます。
レイヤ キーの優先設定を作成するために入力する情報は、レイヤ標準定義によって指定されたフィールド幅と値のタイプに適合する必要があります。 たとえば、AIA レイヤ標準定義で指定された Discipline Designator フィールドは、最大幅が 1 であるため、AIA 2nd Edition レイヤ標準の Discipline Designator フィールドには 4 文字の優先を指定できません。 説明フィールドを修正するには、レイヤ標準定義を編集しなければなりません。
レイヤ キー スタイルに優先設定を追加したら、現在の図面で優先のオン/オフを切り替えることができます。 レイヤ キーの優先がオンの場合は、作成したオブジェクトは、レイヤ標準定義によって定義されるレイヤに配置され、指定した値で変更されます。 レイヤ キーの優先がオフの場合は、作成したオブジェクトはレイヤ キーによってのみ定義されるレイヤに配置されます。 レイヤ キーの優先の使用は、指定した直後から開始したり、[優先のオン/オフ]コマンドによって後で切り替えることができます。
レイヤ キーの優先により、既設オブジェクトのレイヤ割り当てが変更されることはありません。 優先設定を有効にした後で追加したオブジェクトのみが、変更の影響を受けます。