3ds Max 2024.1 Update の新機能

3ds Max 2024.1 Update へようこそ。3ds Max 2024.1 Update は、Autodesk Account から入手できます。

このリリースの新機能と更新されたワークフローについて、詳しく説明します。「修正事項」などの技術的な詳細については、「3ds Max 2024.1 Update リリース ノート」を参照してください。

その他の改良点

このリリースの 3ds Max には、次のような変更や改善点が含まれています。

スプラインの改善

次の更新により、スプライン モデリングが高速化され、スプラインをより滑らかにモデリングできるようになりました。
  • 開いたノットを接続: 複数の開いた要素を持つスプラインを操作するときに、[自動連結](Automatic Welding)[挿入](Insert)モードを使用して、ある要素の開いたノットから別の要素の開いたノットにすばやく描画して続行することができるようになりました。このワークフローにより、2 つの要素が正しく連結され、1 つの連続する要素として接続されます。
  • [スプラインを閉じる]プロンプト: [スプラインを編集](Edit Spline)モディファイヤまたは編集可能スプライン オブジェクトで見つかった操作を使用する場合、または[自動連結](Automatic Weld)を使用して開いているスプライン要素を閉じる場合に、[スプラインを閉じる]プロンプトが表示されなくなりました。この更新により、中断することなくスプライン作成ワークフローを継続できます。「編集可能スプライン(頂点)」を参照してください。
  • 隣接するノット タイプを新しい頂点に反映: スプラインに新しい頂点を挿入した場合、新しい頂点のノット タイプは、隣接する頂点のノット タイプに基づいて決まります。
    • 隣接する両方の頂点が同じノット タイプ(コーナー(Corner)など)の場合、新しい頂点はコーナー(Corner)タイプを継承します。
    • 隣接する頂点が同じノット タイプではない場合(1 つはベジェ、もう 1 つはコーナーなどの場合)、新しい頂点はベジェ タイプを継承します。

    この更新は、シェイプのブール演算、[面取り](Chamfer)/[フィレット](Fillet)モディファイヤ、[ブール演算](Boolean)モディファイヤに加えて、[スプラインを編集](Edit Spline)モディファイヤおよび[編集可能スプライン](Editable Splines)のリファイン(Refine)クロス挿入(CrossInsert)分割(Divide)操作にも影響します。

  • [新規頂点タイプ](New Vertex Type)パラメータの反映: [編集可能スプライン](Editable Splines)または[スプラインを編集](Edit Spline)モディファイヤを使用している場合、[ラインを作成](Create Line)モードおよび[挿入](Insert)モードで新しい頂点を作成すると、選択した[新規頂点タイプ](New Vertex Type)パラメータ([ジオメトリ](Geometry)ロールアウト)に反映されます

頂点ペイントのパフォーマンス

ブラシ ツールを使用して頂点ペイント値を適用または変更する場合、[頂点ペイント](VertexPaint)モディファイヤのパフォーマンスが最大で 10 倍高速になりました。

FFD のパフォーマンス

FFD モディファイヤで、次のパフォーマンスが向上しました。

スレート マテリアル エディタの改善

複数のイメージを SME に一度に読み込むことができます。Windows エクスプローラのウィンドウで目的のイメージを選択し、スレート マテリアル エディタにドラッグ アンド ドロップするだけです。

フィジカル カメラの改善

フィジカル カメラのカスタムの被写界深度がビューポートで機能するようになりました。

USD for Autodesk 3ds Max

USD for Autodesk 3ds Max バージョン 0.4 は、Autodesk Account から入手できます。このバージョンの主な特長とバージョン固有の注意事項については、「USD for 3ds Max 0.4 リリース ノート 」を参照してください。Python およびスクリプト ユーザをガイドする詳細なドキュメントについては、『MaxScript USD ドキュメント』を参照してください。

カラー管理

3ds Max 2024 でテクノロジー プレビューとして導入された OCIO ベースのカラー管理には、いくつかの改善が行われました。
  • [カラー セレクタ](Color Selector)ダイアログ ボックスのスライダは、ディスプレイで再現できない値を示します。また、選択したカラーがディスプレイまたはレンダリング スペースの色域を超えると、警告が表示されます。
  • UI カラーと非カラー データの場合、カラー セレクタの数値列には、シーンやディスプレイの値ではなく、浮動小数点数および整数形式で同じ値が表示されます。
  • カスタム設定を使用する場合、設定ファイル(.ocioファイル)だけでなく、OCIOアーカイブ(.ociozファイル)も選択できるようになりました。
  • Nitrous Direct3D 9 (DX9)または古いバージョンの OpenGL ディスプレイ ドライバを使用している場合、ビューポートのカラー管理は無効になります。ただし、イメージは引き続き正しくレンダリングされます。
カスタマイズ可能なスクロールバーのサイズ

[基本設定](Preferences)で、[小](Small)、[中](Medium)、[大](Large)の 3 種類のスクロールバーのサイズを選択できるようになりました。

これは、4K モニタで作業する場合に特に便利です。既定の[小](Small)のスクロールバーのサイズは選択しにくいことがあるためです。スクロールバーのサイズを変更するには、[基本設定](Preferences Settings)の[一般](General)タブスクロールバーのサイズ(Scrollbar Size)ドロップダウンからサイズ オプションを選択します。

ATF 読み込み

3ds Max の Autodesk Translation Framework (ATF)読み込みは、NX 2212、SolidEdge 2023、および SolidWorks2023 をサポートするようになりました。

Arnold for 3ds Max 5.6.2.0

3ds Max には Arnold 7.2.1.1 用の MAXtoA 5.6.2.0 が付属しています。この製品には、更新された AOV Manager、Automatic Cyrptomatte のセットアップ、およびオブジェクトに Crypto アセット タグを設定する機能が導入されています。

新しい distance シェーダ、自動 TX パスを定義する機能、改善されたビットマップ シェーダの変換機能、[Re-translate scene on Frame Change]オプションの新しい既定値など、MAXtoA 5.6.1.0 からの追加の修正もこの更新の一部として含まれています。

機能の完全なリストについては、「MAXtoA 5.6.2.0 リリース ノート」および「MAXtoA 5.6.1.0 リリース ノート」を参照してください。