キーノート作成は、一連の建築ドキュメント内にある図面から、異なるタイプの注釈を作成し、建物のマテリアルを特定したり、特別な指示や説明を加える方法です。AutoCAD Architecture 2024 ツールセット では、キーノート データベースにリンクされたキーノートの挿入に柔軟なツールベースの方法が採用されているため、キーノートをグローバルに変更できるだけでなく、個別に変更することもできます。この方法では、参照キーノート(キーノートキーが付随する仕様の断面に対応していて、異なる図面に表示される場合もある)とシート キーノート(キーノートキーが各図面で連続して番号付けされる)の両方をサポートしています。
AutoCAD Architecture 2024 ツールセット では、サイズ固有の既定の詳細コンポーネント用および複数のコンポーネントのアセンブリを表す建築オブジェクト用に、指定済みのキーノートが用意されています(たとえば、8” CMU 壁)。異なるサイズのオブジェクトおよびマテリアルの定義について、キーノートの分類グループはすでに指定されており、キーノートを挿入するときにサイズを指定します。詳細コンポーネントの場合、これらのキーノートおよびグループは、Construction Specifications Institute (CSI)が作成し幅広く使われている MasterFormat 2004規格に基づいています。アセンブリについては、CSI Uniformat 規格が使用されます。ただし、ソフトウェアは複数のキーノート データベースを使用でき、他の一般的、またはローカルに開発されたキーノート システムもサポートしているため、AutoCAD Architecture 2024 ツールセット のローカライズしたバージョンによって異なります。どのようなキーノートのソースについても、特定のオブジェクト スタイルまたはマテリアル定義に関連付けることができます。これによって、オブジェクトの個々のコンポーネントについて、または二次元(2D)断面や立面線図でキーノート挿入ツールを使用することができるのです。キーノートが指定済みでない場合、キーノートを使用可能なデータベースから選択します。キーノート挿入ツールを、挿入する点とは無関係に特定のキーノートに挿入することもできます。
キーノートを挿入するツール(基本的な注釈ツール)に加えて、ソフトウェアにはキーノート凡例を生成するツールが含まれており、1 つまたは複数の図面シートからキーノートを選択して、特定のキーノートのすべての例を迅速に探せるようにします。すでにキーノートを挿入した図面からキーノート凡例を生成することもできます。この場合は、凡例には使用されているすべてのキーノートが含まれます。
他のキーノート作成機能としては、すべてのキーノートの書式を、キーのみを表示するか、ノートのみを表示するか、キーとノートの両方を表示するように切り替える機能があります。図面内でキーノートの上にカーソルを移動すると、形式の切り替えや拡大ズームを行うことなく、キーノート テキストを表示できます。