VRED のこのリリースの新機能と改善点について説明します。技術的な詳細やバグ修正に関する情報は、「2022.2 リリース ノート」を、Autodesk VRED 製品を確実に、かつ最大限に活用するには、「Autodesk VRED 製品の動作環境」を参照してください。
詳細については、以下のカードをクリックしてください。
ビデオ キャプション: VRED 2022.2 で、可視化プロセスの効率を上げるのに役立ついくつかの新機能が追加されました。ストリーミング アプリが改善され、UI にスクロール バーが追加されました。このスクロール バーによって画面外にあるオプションが示され、方向を特定しやすくなります。また、コラボレーション セッションへの参加やコラボレーション セッションの作成を行えるようになりました。そのため、モバイル デバイスなどを使用して、そこからセッションに参加することができます。また、シーン内にチームのすべてのアバターが表示されるようになり、チームのメンバーに自分のアバターも表示されるようになりました。
他の参加者のビューに切り替えることもできます。これらの追加機能により、コラボレーションに参加する際の自由度が大幅に向上します。
パフォーマンスの監視機能を向上させるために、1 秒あたりのフレーム数を示すカウンタを有効にできるようになりました。
VR に、カメラの高さを VR の地表面として使用できる新しいカメラ オプションが追加されました。このオプションを使用して、さまざまな人物の身長を模倣することができます。目的の高さを持つビューポイントを作成し、ここでこのオプションを有効にします。また、カメラ エディタでこのオプションを有効にし、目的の高さを設定して、ビューポイントを作成します。VR からこのビューポイントにアクセスできるようになったため、他人の身長からの視点にすぐに切り替えて、その視点でシーンを調べることができます。たとえば、カメラの高さを -200 に設定すると、VR では 200 mm 低くなります。
アセット インストーラに、アスファルト、クレイ、使用済みプラスチック、コンクリートなど、数多くの新しい便利なアセット マテリアルが導入されました。これらのマテリアルを利用するには、VRED アセット インストーラを個別にダウンロードして、インストールします。これで、アセット マネージャからマテリアルにアクセスして、シーンにドラッグできるようになります。新しいマテリアルの完全なリストについては、ドキュメントを参照してください。
独自のマテリアル アセットを作成する場合の基本設定に、オプションが追加されました。このオプションを使用すると、マテリアルのテクスチャを独立した外部ファイルとして記述することができます。マテリアル アセットの OSB ファイル内でこれらのテクスチャをインライン化する必要はありません。通常、OSB ファイル内でテクスチャをインライン化すると、外部に保存する場合と異なり、テクスチャが未圧縮状態で保存されるため、このオプションを使用することによりディスク容量を大幅に節約できます。
テクスチャについては、法線マップ領域に新しいオプションも追加されました。法線のテクスチャを U 方向と V 方向に別々に反転できるようになりました。これにより、正しくない法線テクスチャを修正するためにイメージ編集ソフトウェアに戻る必要はなくなりました。また、ビデオ カード メモリを節約するためにテクスチャに対して OpenGL テクスチャ圧縮を有効にし、GPU メモリをクリアできるようになりました。これは、ビデオ メモリが不足しているユーザにとって非常に役立ちます。
最後に、NVIDIA の新しい AI 制御のスーパーサンプリング(DLSS)機能を追加しました。この方法では AI ベースのレンダリング技術を使用することにより、グラフィックスのパフォーマンスを向上させます。フレーム レートまたはイメージの品質を高めるために、AI が使用されています。詳細については、NVIDIA の Web サイトを参照してください。VRED で、[リアルタイム アンチエイリアシング] > [ディープ ラーニング スーパーサンプリング]の順に選択します。ここで 5 つの異なるプリセットを設定し、必要に応じてシーンを最適化することができます。ご覧のとおり、レイトレーシング モードで DLSS を有効にすると、フレーム レートが大幅に向上します。この機能は OpenGL でも完全に有効です。これにより、ビジュアライゼーション ワークフローの処理速度が大幅に上がり、クリエイティブな作業における自由度が高まります。以上でビデオを終わります。
2022.2 で改善された点は次のとおりです。
「新機能の紹介」とリリース ノートの改善: 「新機能の紹介」の「さまざまな機能強化」およびリリース ノートの「修正された問題」セクションの内容を、見つけやすいようにグループ化しました。
GIF イメージ: 機能とワークフローをわかりやすく説明するために、GIF イメージを追加するようにしました。
共有: 「ヘルプ記事の共有」を参照してください。
「新機能の紹介」とリリース ノートの改善: 「新機能の紹介」の「さまざまな機能強化」およびリリース ノートの「修正された問題」セクションの内容を、見つけやすいようにグループ化しました。
Ray ファイルに対する Speos 2.1/2.2 の部分的なサポート: 問題のある Ray ファイルの読み込みを可能にするために、Speos 2.1 形式および Speos 2.2 形式の部分的なサポートが追加されました。偏光などのサポートされていないデータは無視されます。
フラッシュライト: 以前の VR フラッシュライトを新しいポリゴン モデルに置き換えました。