Vault を作成および削除する

Vault を削除したり、Vault を新規作成するには、このセクションの手順を実行します。

Vault がどのように構造化されているかの詳細については、「Vault およびデータベースを管理する」を参照してください。

ボールトを削除するには

ボールトを削除すると、SQL データベースやファイル保管場所などのボールト関連の情報が永久に破棄されます。

マルチサイト環境で Vault を削除すると、その Vault と一緒にスケジューリングされている複製も削除されます。Vault データが他のサイトに複製されていた場合、その複製データはそのサイトに残ります。この場合、複製データが存在する他のサイトを示すダイアログが表示されます。

注: 複製中の Vault は削除できません。

削除処理中は Vault データベースへのアクセスがブロックされます。データ管理クライアントは、この処理が完了するまでデータベースにアクセスできません。

注意: 削除処理は元に戻すことができません。Vault に関連付けられたファイルを含む、このデータベースに関連したすべての情報が完全に消去されます。

接続ワークグループ(完全複製/データベース複製)環境で作業している場合、削除操作は公開者ワークグループのみが実行できます。

Vault を削除するには

  1. Autodesk Data Management Server Console を起動します。
  2. ナビゲーション ペインで、Vault フォルダから Vault を選択します。
  3. [アクション] [削除]の順に選択します。
  4. 実行を確定するには、[はい]をクリックします。

    Vault が削除され、Vault に関連するすべての情報が完全に削除されます。

マスター Vault を削除する

マスター Vault (Knowledge Vault Master)は、Autodesk Data Management Server Console の[ツール]メニューから[マスター Vault を削除]コマンドにアクセスして削除できます。

マスター Vault の削除操作を実行すると、Knowledge Vault Master に関連するデータベース ファイルが完全に削除されます。

重要: Knowledge Vault Master は、事前に既存のデータベース(Vault およびライブラリ)をすべてアタッチ解除しないと削除できません。

マスター Vault の削除後は、すべての Vault の操作を実行できなくなります。Vault の操作を再び実行できるようにするには、新しいマスター Vault を作成する必要があります。

接続ワークグループ(完全複製/データベース複製)環境で作業している場合、マスター Vault の削除操作は公開者ワークグループのみが実行できます。

マスター Vault を削除するには

  1. Autodesk Data Management Server Console を起動します。
  2. [ツール] [マスター Vault を削除]の順に選択します。

    マスター Vault が削除されます。

    新しいマスター Vault を作成するまで、すべての Vault の操作を実行できなくなります。

新しいマスター Vault を作成する

新しいマスター Vault を作成すると、Vault データベースがアタッチされる KnowledgeVaultMaster.mdf ファイルおよび KnowledgeVaultMaster_log.ldf ファイルが作成されます。

マスター Vault を作成する前に、すべてのデータベースのアタッチを解除する必要があります。マスター Vault は、KnowledgeVaultMaster.mdf および KnowledgeVaultMaster_log.ldf が既にアタッチ解除され、C:¥Program Files¥Microsoft SQL Server¥MSSQL.1¥MSSQL¥Data フォルダから削除されている場合にのみ作成できます。

  1. Autodesk Data Management Server Console を起動します。
  2. すべてのユーザが Vault サーバからログアウトしていることを確認します。
  3. [ツール] [マスター Vault を作成]の順にクリックします。
  4. マスター Vault が正常に作成されたことを示すダイアログ ボックスが表示されます。[OK]をクリックします。

新しい Vault を作成する

追加の Vault を作成するには、サーバ コンソールを使用します。Vault を複数作成することで、情報を別々の場所に編成することができます。Vault は、相互に完全に独立しています。クライアント コンピュータは一度に 1 つの Vault にのみログオンできます。

注: マルチサイト環境で Vault を追加する場合、他のすべてのサイトでは新しい Vault は既定によって無効になります。これらのサイトでは、新しい Vault を有効にする必要があります。
  1. Autodesk Data Management Server Console を起動します。
  2. ナビゲーション ペインで、Vault フォルダを選択します。
  3. [アクション] [作成]の順にクリックします。
  4. [Vault の作成]ダイアログで、新しい Vault の名前を入力します。名前に特殊文字やスペースを含めることはできません。
    注: Vault の名前を既存のライブラリと同じにすることはできません。
  5. ファイル保管場所は、既定の場所、または指定先の新しい場所に置くことができます。新しい Vault を既定のファイル保管場所に作成する場合は、[OK]をクリックします。新しいファイル保管場所を指定する場合は、[ファイル保管場所の選択]をクリックしてから[OK]をクリックます。
    注: ファイル保管場所は、Vault データベースが Vault サーバ内にある実際のファイルを保存する場所です。保管場所は、ローカルでもリモートでもかまいません。別のコンピュータ上の場所を指定する場合は、割り当てられたドライブに対して、UNC パス名の規則を使用します。たとえば、¥¥SERVER\SHARE¥Vault と指定します。
  6. 既定の設定ファイルを使用しない場合は、[カスタム設定ファイルを使用]チェック ボックスをオンにして、別の設定ファイルの場所を指定します。