温度依存材料は、材料特性が計測温度に依存する材料です。温度依存材料の定義には、基本と詳細の両方のプロパティ セットが含まれます。シミュレーションで使用する必要なプロパティはスタディ タイプによって異なります。
次のスタディ タイプのいずれかに対して温度依存材料を選択すると、基本の材料プロパティのみが使用され、温度依存材料は線形等方性材料として近似されます。
次のスタディ タイプのいずれかについて、温度依存材料の 1 つを選択する場合は、基本と詳細の両方の材料プロパティを使用します。熱および非線形スタディ タイプに適用できるのは、現時点では基本プロパティ リスト内の[密度]値のみです。それ以外の関連するパラメータはすべて、詳細プロパティから引き継がれます。
Fusion マテリアル ライブラリには、定義済みの温度依存材料が含まれていません。Fusion マテリアル ライブラリには、金属、プラスチック、ガラスなどさまざまなグレードがありますが、現在は一定の等方性プロパティ(温度依存プロパティではない)に基づいています。ユーザは、[お気に入り]ライブラリで独自に温度依存材料の定義を作成する必要があります。作成した材料定義は、ユーザが作成する温度依存材料ライブラリにコピーすることができます。これらの定義済みの材料は、温度依存材料の定義を作成する際の最初のテンプレートとして使用できます。
ライブラリに温度依存材料を追加するときに一連のテーブルが表示され、さまざまな温度での各プロパティのデータを入力することができます。材料特性ごとに少なくとも 2 つの異なる温度のデータが必要です。このデータで、シミュレーションから予想される熱解析結果の範囲全体が網羅されるようにします。次の材料特性のデータは、温度順に昇順で入力する必要があります。