Android で開始する

このページでは、Android 向けのプロジェクトの開発を始めるために必要な情報について説明します。以下の手順を追うには、Android デバイスが必要になります。

手順 1. サポートされているデバイスを確認する

サポートされるプラットフォーム」ページを参照して、Stingray エンジンが動作する Android デバイスおよび OS バージョンの詳細を確認し、お使いのデバイスが適合していることを確認します。

手順 2. 初期セットアップ

Stingray エディタの実行に使用する Windows マシンに、いくつかのものをインストールして設定する必要があります。

Java をインストールする

Java Development Kit (JDK)と Java Runtime Environment (JRE)の両方が必要です。

Stingray にはバージョン 7 以上が必要ですが、最新の更新であるバージョン 8 を使用することをお勧めします。

JDK は Oracle Java SE サイトからダウンロードできます。JDK パッケージにはすべてのバージョンの JRE が含まれているため、JRE を個別にインストールする必要はありません。

Android SDK とツールをインストールする

Android SDK をまだコンピュータにインストールしていない場合は、以下を実行します。

  1. Android Standalone Tools をダウンロードします。https://dl.google.com/android/repository/tools_r25.2.3-windows.zip
  2. パッケージを解凍し、tools/android.bat を実行して Android SDK Manager を起動します。
  3. SDK Manager で、以下をインストールします。
    • Android 7.1.1 SDK Platform (API 25)
    • Android 5.0 SDK Platform (API 21)
    • Android SDK Tools 25.2.2
    • Android SDK Platform-tools 25
    • Android SDK Build-tools 25

環境変数を確認する

Java および Android SDK のインストール後:

アプリ署名用の既定のキーストアを作成する

スタンドアロンの .apk アプリケーションにプロジェクトを配置する場合、Stingray はご使用のシステムに設定されたキーストアを使用してアプリに署名する必要があります。配置するときにキーストアを指定しない場合、Stingray は既定の「デバッグ」キーストアを利用します。ほとんどのバージョンの Android SDK は Android SDK をインストールするときに既定のキーストアを自動的に生成しますが、自動的に生成しないバージョンもあります。

C:¥Users¥<ユーザ名>¥.android¥debug.keystore で既定のキーストアを検索しください。

debug.keystore ファイルがシステムに存在しない場合は、コマンド プロンプトで次のコマンドを実行し、手動でファイルを作成します。

> "%JAVA_HOME%\bin\keytool.exe" -genkey -v -keystore "%USERPROFILE%/.android/debug.keystore" -storepass android -alias androiddebugkey -keypass android -dname "CN=Android Debug,O=Android,C=US" -validity 10000 -keyalg RSA

デバッグ キーストアは、作成後 365 日間で期限切れとなります。既定のキーストアの期限が切れた場合は、debug.keystore ファイルを削除し、上記のコマンド ラインを使用して再作成します。Android 開発者用ヘルプも参照してください。

Android Debug Bridge USB ドライバを設定する

USB 接続を介して Stingray エディタをデバイスに接続するか、または Android Debug Bridge を使用してデバイスにアプリをインストールするには、デバイスと互換性のあるコンピュータに USB ドライバをインストールしておく必要があります。

使用するドライバ、およびこれらのドライバのインストール方法は、Android デバイスの型やモデルによって決まります。

詳細については、デバイス製造元のドキュメントまたはサポート サイトを確認するか、公式の Android 開発者用サイトを確認してください。

再起動

前提条件をインストールし、上記の環境変数を設定したら、コンピュータを再起動します。

手順 3. エディタをデバイスに接続する

エディタをデバイスに接続すると、次の 2 つの利点があります。

背景情報については、「リモート デバイスに接続する」を参照してください。

Android デバイスに接続するには:

  1. Windows コンピュータの USB ポートにデバイスを接続します。

  2. Android デバイスで USB デバッグを有効にします。通常、これは Developer options の下にあるデバイスの Settings にあります。以下に 2 つの例を示します。

    デバイスに Developer options が表示されない場合は、それらを有効にすることが必要な場合があります。デバイスの設定で Android の Build number を探し、そのビルド番号を 7 回タップします。

  3. Stingray Editor で、Connections パネル(Windows > Deploy and Connect > Connections)を使用して、Android デバイスへの接続を設定します。

    詳細については、「Connections パネルを使用する」を参照してください。

    注: Connections パネルの Address フィールドに、Android デバイスの IP アドレスを入力する必要があります。IP アドレスはデバイスの設定で確認できます。

デバイスに接続したりプロジェクトを実行すると、エディタが USB 接続を介してデバイスにエンジンを自動的にインストールし、デバイスでエンジンを実行してから、プロジェクト データをエンジンに送信します。

ヒント: Android デバイスに接続できない場合は、デバイスに固有の ADB ドライバをインストールし、手順を再実行することが必要な場合があります。

手順 4. Android 用にプロジェクトを配置する

配置することで、自身のデバイスで試すことができる(そして最終的に Google ストアで配布する)スタンドアロンの .apk バンドルが作成されます。背景情報については、「配置とビルド」と「Deployer パネルを使用する」を参照してください。

Android 用のプロジェクトをパッケージ化するには、次の手順に従います。

  1. Stingray エンジンで、Deployer パネル(Windows > Deploy and Connect > Deployer)の Android タブを開き、必要な情報を入力します。(次を参照してください)。
  2. Package Project for Android をクリックします。

Stingray はゲーム用の .apk ファイルを作成し、Destination フィールドで指定したコンピュータ上の場所にコピーします。

Stingray から展開した後、次の操作を行います。

Android 展開の設定

Android デバイス向けに、Deployer パネルで次のオプションを設定できます。

Packaging 設定

これらの設定はすべてのタブで共通です。「Deployer パネルを使用する」を参照してください。

一般設定

タイトル
プロジェクトのタイトルです。アプリケーションの実行可能ファイルの名前と、オンライン ストアの商品名を設定します。

Identity 設定

Identifier
アプリケーションの一意のプロセス名です。ドットで区切られた 2 つの部分で構成されています。
バージョン コード
バージョンのアップグレードを区別するために Google ストアで使用される内部バージョン番号です。
バージョン名
2 つの部分で表記されるバージョン番号で、アプリケーションでは 1.25 のように表示されます。
Android flavor
Android には、Stingray エンジンの 3 つの異なるビルドがあります。通常のビルド、Gear VR デバイスでコンテンツを再生するビルド、および Google VR デバイスでコンテンツを再生するビルドです。パッケージにこれらのどのエンジンを含めるかを選択するには、このコントロールを使用します。

Icons 設定

PNG 形式のゲーム アイコンを選択します。サイズは任意ですが、512 x 512 ピクセルの以内をおすすめします。 空のままにすると、Deployer では Autodesk Stingray の既定のアイコンが使用されます。

Keystore Signing 設定

生成された .apk ファイルをデバイスでテストしたり、ストアで公開するには、キーストア署名が必要です。Keystore Signing セクションを有効にしない場合、エディタは自動的に debug.keystore を使用します。これは Android SDK と同時に %USERPROFILE%/.android/debug.keystore にインストールされます。

File
カスタム キーストア ファイルの場所を指定します。
Password
キーストアのパスワードです。
Alias
必要に応じてキーストアのエイリアスを入力します。
Alias Password
必要に応じてエイリアスのパスワードを入力します。

キーストア署名の詳細については、Android のドキュメンテーションを参照してください。

手順 5. コンテンツを最適な状態に保つ

モバイル デバイスに搭載されているメモリ量とプロジェクトでスローするプロセッサ リソースは PC と同じではありません。モバイル プラットフォームでの使用を意図したプロジェクトを作成する場合、リソースのサイズと、プロジェクトがデバイスに対して行うすべての要求に注意することが非常に重要です。

メモリ使用量を最適化する」で、いくつかの役立つヒントを確認できます。