材料を割り当てる

[材料を割り当て]ダイアログ ボックスには、階層の順序でアセンブリとコンポーネントが一覧表示されます。各コンポーネントでは最初から割り当てられている材料を使用するか、提供されているマテリアル ライブラリのリストから他の材料を選択してオーバーライドすることができます。材料オーバーライドは、シミュレーション単位で適用されるため、同じアセンブリ ドキュメント内で 1 つのコンポーネントに個々のシミュレーションごとにいくつかの材料を指定することができます。

必要に応じて、複数のコンポーネント材料の行を同時に操作できます。「解析のための準備」の「複数のコンポーネント材料を操作する」を参照してください。

アクセス:

リボン: [構造解析]タブ [材料]パネル [割り当て]

または、親マテリアル ブラウザ ノードをダブルクリックするか、そのノードを右クリックして[材料を割り当て]を選択することもできます。

新しい材料の定義方法または既存の材料の変更方法については、「新しい材料の追加」または「材料を編集する」を参照してください。

オーバーライド材料をアセンブリ内にあるコンポーネントの複数のインスタンスに割り当てると、すべてのインスタンスがその材料を使用するように更新されます。材料オーバーライドは、シミュレーション ブラウザの 2 つの場所に一覧表示されます。材料フォルダでは、材料別に表示されます。その材料を使用するコンポーネントは、子ノードとして表示されます。

材料オーバーライドを割り当てるとき、ダイアログ ボックスには、次の情報とオプションが表示されます。

コンポーネント アセンブリ内のコンポーネントの階層リストです。コンポーネントのすべてのインスタンスが表示されます。
[元の材料] 特定のコンポーネントに現在割り当てられている材料です。
[オーバーライド材料] 別の材料を解析するために割り当てた材料です。
[安全率]

安全率を求めるときに、[降伏強さ]と[最大引張強さ]のどちらを使用するかを指定します。既定の設定は[降伏強さ]です。この設定は、シミュレーションのコンポーネント材料に影響します。

延性材料の場合は、[降伏強さ]を選択します。ぜい性材料の場合は、[最大引張強さ]を選択します。

材料オーバーライドを編集する

材料オーバーライドの編集には次の 2 つの方法があります。

[材料を削除]

材料オーバーライドを削除します。このコマンドにアクセスできるのは、材料またはコンポーネント ノードの右クリック メニューからのみです。材料ノードを右クリックして、[材料を削除]をクリックします。

  • オーバーライド材料ノードがブラウザから削除されます。
  • 材料オーバーライドを使用したコンポーネントでは、そのコンポーネントに割り当てられている材料に戻ります。
材料オーバーライドを使用するすべてのコンポーネントではなく、1 つのコンポーネントから材料オーバーライドを削除するには、オーバーライド材料ノードを展開して、そのコンポーネントを見つけます。コンポーネント ノードを右クリックして、[削除]をクリックします。
  • 材料オーバーライドが、そのコンポーネントから単独で削除されます。
  • コンポーネントの材料が以前の設定に戻されます。
[重複したオーバーライドを除去] コンポーネント ノードのオーバーライドを確認し、冗長的な材料オーバーライドを削除します。このコマンドは、材料ノードおよびすべての子ノードの右クリック メニューにあります。

材料プロパティを変更する

シミュレーションで使用する材料の追加や変更を行うときには、次の特性を適切に定義します。

材料をプロモートする

[材料をモデルにプロモート]

このコマンドは、コンポーネント ブラウザ ノードの右クリック メニューからアクセスします。このコマンドによって、オーバーライド材料がコンポーネント ファイルにプロモートされます。

コンポーネント ファイルが編集され、材料がプロモート済み材料に変更されます。オーバーライド セルの表示が[定義済みとして]を表示するように更新されます。

オーバーライドを使用するその他のシミュレーションは更新されません。各シミュレーションを更新するには[重複したオーバーライドを除去]コマンドを使用します。

材料がプロモートされたコンポーネントごとに、マテリアル ブラウザ フォルダからそれらのコンポーネントが削除されます。材料がノードにない場合には、そのノードが削除されます。

注: [すべての材料を表示]がアクティブになっていると、マテリアル ブラウザ フォルダからコンポーネントが削除されます。材料がオーバーライドではなくなったことを示すために、アイコンだけが変わります。