ツールは、図面に追加可能な個々のオブジェクトを表現します。ツールには、表現するオブジェクトに対する作成パラメータが含まれます。特定のオブジェクト ツールを使用してオブジェクトを追加すると、ツールに定義しておいた設定内容が格納されます。ツールを使用すると、設計プロセスが高速になり、プロジェクト全体での一貫性が高まります。
たとえば、CMU 8 下地付きスタイルを含み、自動クリーンアップが有効化され、基準線オフセットとして 1" が設定された壁ツールを定義できます。この壁ツールを使用して壁を追加するたびに、その壁のスタイルは CMU 8 下地付きに、自動クリーンアップは有効に、オフセットは 1" に、それぞれ設定されます。
標準のオブジェクト ツール
ツール タイプに基づき、次のような一般的なプロパティを定義できます。
以上に加え、このツール タイプに適用されるオブジェクト固有プロパティを定義できます。たとえば、壁ツールを作成する場合、そのツールで挿入される壁のクリーンアップ、幅、高さ、基準線、ルーフ ライン、フロア ラインを設定できます。
オブジェクト スタイルはスタイル図面にあります。オブジェクト ツールにスタイルを割り当てるには、図面内のスタイルか外部図面内のスタイルを指定します。
AutoCAD Architecture のツールは、次の 3 つのカテゴリに分類されます。
ツール カテゴリ | 説明 |
---|---|
オブジェクト ツール | オブジェクト ツールは、壁や組合せ窓などの設計オブジェクトを図面内に挿入します。オブジェクト ツールは特定のスタイルと特定のオブジェクト プロパティを持ちます。たとえば、壁ツールは、レンガ-4 レンガ-4 と呼ばれます。 |
コマンド ツール | コマンド ツールは、オブジェクト関連コマンドのグラフィカル表現です。たとえば、[プロパティ データを参照]ツールでは、図面内のすべてのオブジェクトのプロパティ データを参照するためのダイアログ ボックスが開きます。データ番号変更ツールでは、選択したプロパティ セット内のデータの番号を増分させるか、ユーザが定義した番号で変更します。また、それぞれのコマンド用に独自のツールを作成することもできます。AutoCAD の汎用コマンド ツールは、任意のコマンドまたはマクロに関連付けることができます。オブジェクトを作成するコマンドでは、基本的な AutoCAD オブジェクト プロパティを割り当てることもできます。 |
AEC コンテンツ ツール | AEC コンテンツ ウィザードで作成した AEC コンテンツ項目のうち、頻繁に使用するものについて、ツールを作成できます。 |
AutoCAD Architecture プロジェクトを使用すると、プロジェクトのライフサイクルの全体に渡って更新や同期が行われる標準スタイルを設定できます。