旧式のレンダー レイヤの概要

注: Maya 2016 Extension 2 では、レンダー レイヤ、コレクション、オーバーライドを作成するための最新のアプローチを提供する新しいレンダリング設定システムを使用できます。この新しいアプローチは、レンダリングの複雑なシーンの管理を簡略化するため、現在、推奨ワークフローとなっています。詳細については、「Maya のレンダリングの設定」を参照してください。

レイヤ オーバーライド単位またはオブジェクト オーバーライド単位のシステムでは、オブジェクトの異なるシェーディング アトリビュートとレンダリング アトリビュートを別々のレイヤに設定できます。

レンダー レイヤを使用すると、それぞれ異なるマテリアルを持つ複数のレイヤに任意のオブジェクトを割り当てることができます。これによって、Maya の 4 つのレンダラ、サード パーティのプラグイン レンダラと、Fur や Paint Effects などのポスト プロセスを自由に組み合わせて、フレームごとに複数のイメージを作成することができます。レンダーしたイメージは、合成ソフトウェアへの出力用に効率的に構成することができます。レンダー レイヤは、複数のイメージ レイヤをサポートする Adobe® Photoshop® (PSD)フォーマットでレンダーすることもできます。

さらに、すべてのレイヤのプレビュー合成は、レンダー ビュー(Render View)で表示できます。

レンダー レイヤの利点

複数のシーンを管理する必要はなくなり、単一のシーンに存在するレイヤ全体にわたり変更を反映できます。レンダー レイヤを使用すると、シャドウやスペキュラなどのよく使用するパスを簡単に設定することが可能です。また、レンダー レイヤ機能を使用して、頂点のベイク処理やライト マップのための異なるレイヤをシーン内に作成できます。

レンダー レイヤ ワークフローの概要

レイヤの使用例:

レンダー レイヤプレビュー ワークフローの概要

マスター レイヤは既定ではレンダーできません(これは、レイヤが複数ある場合にのみ該当します)。レンダー不可能なレイヤをレンダー可能に設定するには、レイヤの名前の左側にある アイコンをクリックします。