熱可塑性樹脂
それぞれの材料には異なる使用と用途があります。
Autodesk Moldflow 一般材料
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このセクションの内容
ABS 樹脂
一般的に、ABS(アクリロニトリル - ブタジエン - スチレン)には、優れた成形加工性、外観、低クリープ、寸法安定性、および衝撃強度があります。
HDPE 樹脂
HDPE(高密度ポリエチレン)は、無臭および無味で毒性のない樹脂であるため、食品と接触する用途に適しています。HDPE の引張強度、熱変形温度、粘度、耐薬品性は LDPE より高く、衝撃強度は LDPE より低いです。
LDPE 樹脂
LDPE(低密度ポリエチレン)は、無臭および無味で毒性のない樹脂であるため、食品と接触する用途に適しています。LDPE は衝撃強度は HDPE より高く、引張強度、粘度、耐薬品性は HDPE より低いです。
PA6 樹脂
PA6 (ポリアミド 6、またはナイロン 6、またはポリカプロラクタム) は、主要なエンジニアリング熱可塑性樹脂のひとつです。PA6 には、靭性、優れた耐摩耗性、良好な耐薬品性、耐疲労性、潤滑性、衝撃強度、高い強度および剛性があります。
PA12 樹脂
PA12 (ポリアミド 12 またはナイロン 12) は、有効な電気絶縁体で、その特性は他のポリアミド程、湿度に敏感ではありません。PA12 には、良好な耐衝撃性と多くの薬品への耐性があります。可塑剤および強化剤を使用することで、大幅な修正が可能です。PA6 および PA66 と比較して、PA12 樹脂は融点および密度が低く、再吸湿性は大幅に低くなります。PA12 は強酸化剤への耐性は劣ります。
PA66 樹脂
ポリ(ヘキサメチレン アジポアミド)、ポリアミド 66、またはナイロン 66(PA66)は、エンジニアリング グレードの熱可塑性樹脂です。PA66 は、PA6 より強度に優れ、衝撃耐性に劣ります。
PBT 樹脂
ポリブチレン テレフタレート(PBT)は強度および剛性が高く、広範な用途で使用されます。PBT は、最高の強度を持つエンジニアリング プラスチックのひとつです。
PC 樹脂
PC (ポリカーボネート) は非晶性エンジニアリング プラスチックで、非常に優れた衝撃強度、耐熱性、透明性、滅菌性、難燃性、および耐汚染性があります。
PC+ABS 樹脂
PC+ABS (ポリカーボネート - アクリロニトリル - ブタジエン - スチレン混合) は、PC および ABS 両方の特性を備えています。つまり、ABS の高成形加工性と、PC の優れた機械的特性、衝撃耐性、耐熱性を兼ね備えています。熱抵抗は、この 2 成分の含有率によって決定します。この混合樹脂は良好な流動性があります。
PC+PBT 樹脂
ポリカーボネートとポリブチレン テレフタレート混合(PC+PBT)は、PC および PBT 両方の特性を備えています。つまり、PC の強靭性と寸法安定性、および、結晶性 PBT の優れた耐薬品性、耐熱性、潤滑性を兼ね備えています。
PEI 樹脂
PEI (ポリエーテルイミド) は非晶性樹脂で、高い耐熱性、強度、剛性があります。
PET 樹脂
PET (ポリエチレン テレフタレート) には、優れた耐薬品性および遮断性、良好な強度、剛性、耐疲労性、耐摩耗性があります。
PETG 樹脂
PETG(PET 共重合、コポリエステル)は、透明性、靭性、剛性などの理想的な特性の組合せを提供します。
PMMA 樹脂
PMMA(ポリメチル メタクリレート)は耐薬品性および耐候性に優れています。
POM 樹脂
POM(ポリアセタールまたはポリオキシメチレン)は、摩擦係数が低く、寸法安定性および耐熱性に優れています。
PP 樹脂
PP(ポリプロピレン)は、一般的に使用されている半透明な結晶性の熱可塑性樹脂で、多数の薬品への優れた薬品耐性を持ちます。
PPE 樹脂
ポリフェニレン エーテル ブレンド(PPE または PPO)は高耐熱性を示すエンジニアリング プラスチックです。通常、PPE はガラス転移温度が高いため(約 210℃)、他の樹脂と混合して加工性を高めます。
PS 樹脂
PS(ポリスチレン)は、安価で丈夫な樹脂で、広範な用途に使用されています。
PVC 樹脂
PVC(ポリ塩化ビニル)は一般的に使用されている樹脂です。この樹脂に使用する添加剤に応じて物理特性は異なります。水道管などに使用する靭性および剛性の高い樹脂から、繊維などの用途に使用する柔軟性のある樹脂まであります。
SAN 樹脂
SAN (スチレン アクリロニトリル) はポリスチレンよりも耐薬品性に優れ、良好な剛性、強度、および靱性があります。
親トピック:
成形品の材料