このロールアウトのコントロールを使用すると、レイトレース、スキャンライン レンダリング、またはこれらの両方のどれを使用してレンダリングするか選択できます。またレイトレースを加速するのに使用する方法も選択できます。
[トレース深度](Trace Depth)のコントロールでは、個々のレイの反射、屈折、またはその両方の回数を制限できます。
反射および屈折のトレース デプスを設定するには:
反射と屈折の数が大きくなると、シーンのレンダリング時間が遅くなります。逆に、[最大反射]と[最大屈折] (または、両方をコントロールする[最大トレース深度])の値が低すぎると、リアルなレンダリング結果は得られません。
既定値では、正確にレンダリングできるよう[スキャンライン](Scanline)がオフになっており、[レイトレース](Ray Tracing)が有効になっています。スキャンライン レンダリングは直接光(「プライマリ レイ」)にのみ使用されます。レイトレースは間接光(コースティックスとグローバル イルミネーション)と反射、屈折、レンズの各効果に使用されます。
両方のオプションを同時に使用することも、どちらかを無効にすることもできますが、両方を無効にすることはできません。たとえば、[レイ トレース](Ray Tracing)のみが有効で、スキャンライン レンダリングを無効にした場合でも、3ds Max ではスキャンライン レンダリングが有効になります。
このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、mental ray はレイトレースを使用して反射、屈折、レンズの各効果(モーション ブラーと被写界深度)と、間接光(コースティックスとグローバル イルミネーション)をレンダリングします。オフの場合、レンダラーはスキャンライン方法のみを使用します。レイトレースは遅くなりますが、精度と現実味が増します。既定値ではチェックマークが付いています。
反射、屈折、被写界深度、および間接光(コースティックスとグローバル イルミネーション)をレンダリングするには、レイ トレースを有効にする必要があります。
[自動ボリューム](Autovolume)を使用するには[レイ トレース](Ray Trace)にチェック マークを付け、[スキャンライン](Scanline)のチェック マークを消す必要があります。シャドウ モードは[セグメント](Segments)に設定します(シャドウ モードは[シャドウとディスプレイスメント](Shadows And Displacement)ロールアウトで設定)。[自動ボリューム](Autovolume)をクリックしてオンにしたときにこれらの条件に一致しない場合、アラートが発生し、適切な設定変更を行うためのオプションが示されます。
BSP 方法には、[サイズ](Size)コントロールと[デプス](Depth)コントロールがあります。「[レイトレース アクセラレーション](Ray-Trace Acceleration): BSP 方法のパラメータ」を参照してください。
この方法はシングルプロセッサ システムで最も速くなります。シングル プロセッサで中小サイズのシーンに使用します。BSP はまた、レイトレースをオフにしたときに使用すると最適な方法です。
(既定値)BSP2 は、mental ray によって自動的に設定されるため、コントロールはありません。この方法は、たとえば完全な内装が施されたカフェテリアなど、大規模な静止シーンに適しています。
BSP2 は、BSP と比べるとメモリ使用量が少なくてすむほか、必要に応じてメモリを消去できます。ただし、小規模なシーンで使用すると、パフォーマンスが若干低下する場合もあります。
トレース深度により、光線の反射または屈折の回数が制限されます。0 では、反射効果も屈折効果もありません。これらの値を増やすと、シーンの複雑さと現実感が増しますが、レンダリング時間は長くなります。
[レンダリング フレーム ウィンドウ](Rendered Frame Window) 下部パネルで[光沢反射精度](Glossy Reflections Precision)スライダを一番左の位置に設定することによって、このコントロールと同じ効果を得ることができます。
このコントロールは、[レンダリング フレーム ウィンドウ](Rendered Frame Window) 下部パネルにある[最大反射](Max. Reflections)パラメータと同じです。
[レンダリング フレーム ウィンドウ](Rendered Frame Window) 下部パネルで[光沢屈折精度](Glossy Refractions Precision)スライダを一番左の位置に設定することによって、このコントロールと同じ効果を得ることができます。
このコントロールは、[レンダリング フレーム ウィンドウ](Rendered Frame Window) 下部パネルにある[最大 屈折](Max. Refractions)パラメータと同じです。
サブセット ピクセル レンダリングは、反復レンダリングを実行して、シーン内の特定のオブジェクトやオブジェクト セットのシーン要素(ライトやシャドウなど)を微調整したいときに特に便利です。再レンダリングを繰り返し実行しながら、レンダリング出力の他の部分は変えずに、特定の変更の結果のみを確認することができます。
この設定は、[レンダリング フレーム ウィンドウ](Rendered Frame Window)の[サブセット ピクセル](Subset Pixels)(選択されたオブジェクト)と同じです。