[強度/カラー/減衰](Intensity/Color/Attenuation)ロールアウトを使用すると、ライトの色と強度を設定することができます。また、任意で減衰の限度を設定することもできます。
インタフェース
[カラー](Color)領域
- [ライト](Light)ライトのスペクトルの特徴を近似するために共通のランプ仕様を選択します。 選択したライトを反映して Kelvin パラメータの隣のカラー見本が更新されます。
[ライト](Light)ドロップダウン リストを使用して色を指定する場合、以下のオプションを使用できます(HID は High Intensity Discharge (高圧放電灯)の略語です)。
- D50 発光体(リファレンス ホワイト)
- D65 発光体(リファレンス ホワイト) (既定値)
- 蛍光灯(クールホワイト)
- 蛍光灯(デイライト)
- 蛍光灯(ライトホワイト)
- 蛍光灯(ウォームホワイト)
- 蛍光灯(ホワイト)
- ハロゲン
- ハロゲン(寒)
- ハロゲン(暖)
- HID セラミック メタル ハライド(寒)
- HID セラミック メタル ハライド(暖)
- HID 高圧ナトリウム
- HID 低圧ナトリウム
- HID 水銀
- HID 燐光水銀
- HID クォーツメタル ハライド
- HID クォーツメタル ハライド(寒)
- HID クォーツメタル ハライド(暖)
- HID キセノン
- 白熱光ライト
注: 既定値のD65 発光体(リファレンス ホワイト)は、西または北ヨーロッパの日中の太陽光に相当します。「D65」は、国際照明委員会(Comission Internationale de l’Éclairage、CIE)によって定義された白の値です。
フォアグラウンド ライトに使用されるランプのタイプ:
上: D50 発光体(リファレンス ホワイト)
中: 蛍光灯(クールホワイト)
下: HID 高圧ナトリウム
- ケルビン色温度のスピナーを調整することによりライトのカラーを設定します。 色温度は度数の Kelvin で表示されます。対応するカラーは温度編集ボックスの隣のカラー見本で表示されます。
- フィルタ カラー
- ライト ソース上に置かれたカラー フィルタの効果をシミュレートするためにカラー フィルタを使用します。たとえば、白色のライト ソース上の赤色のフィルタは赤色のライトを影付けします。カラーを設定するには、カラー見本をクリックしてカラー セレクタを表示します。既定値は白(RGB = 255、255、255、HSV = 0、0、255)です。
フォアグラウンド ライトによるダーク グリーンのフィルタ カラー
[強度](Intensity)領域
これらのコントロールは物理学に基づく量でフォトメトリック ライトの強度と輝度を指定します。
ライト ソースの強度は次の単位のいずれかを使用して設定します。
注: これらの値はライトの製造業者から直接入手することができます。一般のランプ タイプの表が
共通のランプの値で提供されています。
[減光する](Dimming)領域
- 結果として生じる強度
- 減光によって生じる強度を表します。通常は[強度](Intensity)領域と同じ単位を使用します。
- 減光パーセント
- チェック マークを付けると、値はライトの強度を減光する「度合い」を示します。 100 パーセントに指定すると、ライトにはそのライトの最大の強度が設定されます。パーセントの値が低くなるほど、ライトは減光されます。
フォアグラウンドの白熱灯のライト
10% に減光されたフォアグラウンド ライト
- 白熱光ランプのカラー 暗くなるにつれてシフト
- チェック マークを付けると、ライトは白熱光をシミュレートします。暗くなるにつれて、黄色に近づいていきます。
カラー シフトをオンにして減光されたフォアグラウンド ライト
[遠方減衰](Far Attenuation)領域
フォトメトリック ライトの減衰範囲を設定できます。厳密には、これは実世界の光の動作ではありませんが、減衰範囲を設定することで、レンダリング時間を大幅に短縮することができます。
ヒント: シーンに大量のライトが含まれている場合、[遠方減衰](Far Attenuation)を使用して各ライトが照射する範囲を制限します。たとえば、オフィスの天井に多数のライトの何列にも並んでいる場合、メイン オフィスではなく受付エリアをレンダリングする際は、遠方減衰の範囲を指定することで、ライトの照度が計算されなくなります。また、多数の劇場で見られるように、階段の各段にライトが埋め込まれている場合があります。このようなライトの遠方減衰の値を低く設定すれば、劇場全体をレンダリングする際に、階段の各ライトの(省略可能な)照度が計算されなくなります。
遠方減衰は、mental ray レンダラーでのみ動作します。
遠方減衰が適用されたフォアグラウンド ライト
重要: 標準ライトの減衰範囲とは異なり、フォトメトリック ライトの減衰範囲では減衰率は変化せず、常に逆二乗になります。減衰範囲は、ライトが照射されるシーン内の範囲を制限することによって、単にシーンのレンダリングに必要な計算量を削減するものです。
- 使用
- ライトの遠方減衰を有効にします。
- 表示
- ビューポートに設定した遠方減衰の範囲を表示します。スポットライト分配では、減衰範囲は円錐のレンズ型のセクションで表示されます。その他の分配では、減衰範囲は球で表示されます。既定値では、遠方減衰の開始点はライト ブラウンで表示され、終了点はダーク ブラウンで表示されます。
注: ライトが選択されていると減衰範囲は常に見える状態にあるため、このチェック ボックスのチェックマークを消してもライトの選択を解除するまではその効果が現れません。
- 開始フレーム
- ライトがフェードアウトし始める距離を設定します。
- 終了フレーム
- ライトが暗くなって最後に 0 になる距離を設定します。