フォトメトリック ライトでは、フォトメトリック(光のエネルギー)の値を使ってライトを現実世界のように正確に定義できます。分配と色のさまざまな特性を使用してライトを作成することも、ライトの製造業者から入手可能な特定のフォトメトリック ファイルを読み込むこともできます。
[作成](Create)パネルからライトを作成する場合、既定値としてフォトメトリック ライトが表示されます。
3ds Max には、次のタイプのフォトメトリック ライト オブジェクトがあります。
ターゲット ライト(Target Light)(フォトメトリック)
フォトメトリック ライトの分配方法を選択できます。これにより、どのようにライトが生成され、組み込まれるかをモデル化できます。4 つのオプションがあります。
分配オプションを選択するドロップダウン リストは、フォトメトリック ライトの[一般パラメータ](General Parameters)ロールアウトに表示されます。ビューポートでは、均一の分配は小さな球によって表現されます(球の位置は分配が球状または半球状かを示します)。スポットライト分配は円錐によって表現され、ウェブ分配はクモの巣のように表現されます。
分配オプションはライトがシーンで拡散する方法に影響し、ライト シェイプはオブジェクトが投影する方法に影響します。ライト シェイプは個別に設定できます。一般に、領域が大きいほど、ソフトなシャドウになります。6 つのオプションがあります。
オブジェクトは、裸電球のように、単一のジオメトリック ポイントからライトが放射されているかのように投影します。
オブジェクトは、蛍光灯のように、ラインからライトが放射されているかのように投影します。
オブジェクトは、スカイライトのように、矩形の領域からライトが放射されているかのように投影します。
オブジェクトは、小さい丸窓のような円形からライトが放射されているかのように投影します。
オブジェクトは、球形の照明器具のように、球からライトが放射されているかのように投影します。
オブジェクトは、チューブ状の照明器具のように、円柱からライトが放射されているかのように投影します。
ライト シェイプは、[シェイプ/領域シャドウ](Shape/Area Shadows)ロールアウトで選択します。
3ds Max 2009 より前のバージョンでは、シャドウの計算に使用するライト シェイプに基づいて、複数のタイプのフォトメトリック ライトがありました。最新バージョンでは、フォトメトリック ライトのタイプはターゲットとフリーの 2 種類のみですが、これらのライト タイプに関係なく、投影に使用するシェイプを個別に選択できます。
以前のバージョンの 3ds Max で作成したシーンを開くと、シーンのフォトメトリック ライトは新バージョンで対応するライトに変換されます。たとえば、等方性分配が設定されたターゲット リニア ライトは、ライン シャドウと均一の球状分配が設定されたターゲット ライトに変換されます。失われる情報はありません。前のバージョンと同じように、ライトは機能します。
フォトメトリック ライトに特有のパラメータについては、このセクションで説明します。その他のフォトメトリック ライト パラメータは標準ライトと共通です。これらについては、次の項で説明します。
[名前とカラー](Name and Color)ロールアウト(ライト)