モーション Mixer を使用すると、Biped および Biped 以外のオブジェクトのモーション データを結合できます。
モーション Mixer はオーディオをモデルに設計されています。音楽の世界では、スタジオ録音の際、各楽器を別々に演奏し、録音します。この個々の録音が「トラック」です。次に、これらのトラックをサウンド ミキサーでミックスし、各楽器が同時に演奏されているように、または部分的に重なり合うように曲を編集していきます。このプロセスで、トラックの長さや速度を変更したり、ボリュームを調整したり、曲中でトラックの位置を変更したり、フェードイン、フェードアウトなどの効果を適用したりできます。
モーション Mixer でも同様の操作が可能です。オブジェクトの作成時には、それぞれに異なったモーション クリップ(BIP ファイルまたはXAF ファイル)を持つ複数のトラックをミキサーに追加できます。このとき、クリップをトリムしてモーションの一部だけを使用したり、クリップの再生速度を変更したり、クリップのトランジションを作成したりできます。
あるボディ パーツを特定のクリップ セットでアニメートし、別のボディ パーツを別のモーションでアニメートすることもできます。たとえば、腕を振りながら走る Biped のクリップと、立ち上がって拍手をする Biped のクリップがあるとします。ここで、走るモーションから脚とヒップのモーション、拍手するモーションから腕のモーションを取り出してミックスすると、拍手しながらゴールを走り抜ける Biped のアニメーションを作成できます。