レンズ エフェクト フィルタを使用すると、シーン内にリアルなカメラのフレア、グロー、閃光、明滅、フィールドの奥行きのブラー効果などを追加できます。レンズ エフェクトは、シーン全体に影響を与えることも、シーン内の特定のオブジェクトの周囲に生成することもできます。
レンズ エフェクトは、ビデオ ポスト インタフェースを通して適用されます。ビデオ ポストのキューにシーン イベントやイメージ フィルタ イベントを追加する方法については、シーン イベントを追加およびイメージ フィルタ イベントを追加を参照してください。
レンズ エフェクトには次のフィルタが含まれます。
- レンズ エフェクト フレア: カメラのレンズに明るい照明が反射している場合に発生する光学的効果を作成します。
- レンズ エフェクト フォーカス: カメラからの距離に基づいてオブジェクトにブラーを作成します。カメラからのオブジェクトの距離を Z バッファに基づいて追跡します。フォーカスは、シーンの Z バッファ情報を使ってブラー効果を作成します。
- レンズ エフェクト グロー: 割り当てたオブジェクトの周囲に、レーザー光線や宇宙船の反動推進エンジンのような輝く光を作成します。
- レンズ エフェクト ハイライト: 指定したオブジェクトに明るい十字星の効果を作成します。
警告: レンズ エフェクトのパラメータをアニメートすると、実際のシーンへのポインタが作成されます。したがって、
VPX ファイルにビデオ ポストのキューを保存すると、レンズ エフェクトのアニメーションは失われます。このアニメーションを保存するには、レンズ エフェクト アニメーションも含めてビデオ ポスト データを MAX ファイルに保存してください。
手順
グローやハイライトのようなレンズ エフェクトは、オブジェクトの G-バッファ ID に基づいて、シーン内の特定のオブジェクトに影響を与えるように設定できます。これにより、オブジェクトまたはマテリアルあるいはその両方にグローやハイライトを適用できます。
オブジェクトの G-バッファ ID を設定するには:
-
オブジェクトを選択します。
- オブジェクトを右クリックし、クアッド メニューから[プロパティ](Properties)を選択します。
- [オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックスで、[G-バッファ](G-Buffer)領域の[オブジェクト チャネル](Object Channel)をゼロ以外の値に設定して、[OK]をクリックします。
G-バッファ ID は任意の正の整数に設定することができます。
同じ G-バッファ ID を複数のオブジェクトに対して指定した場合、それらすべてのオブジェクトがポストプロセスされます。