ベースを含まないあらかじめ選択された電極ソリッドのブランクを指定するには

[電極ブランクを指定]ページを使用して、電極の製造に使用するブランクを指定します。このトピックでは、ワークピースがアクティブ ソリッドであり、モデルにベースを持つ事前選択済み電極ソリッドも含まれている場合に表示されるオプションについて説明します。

ベースは、ブランクの上部パーツで形成され、電極ホルダーを含むか、電極ホルダーと相互に作用することができます。特殊なホルダを必要とするベクトル放電電極を作成する場合は、ブランクを指定する前に、 をクリックして、ベクトル放電の詳細を指定します。電極放電の動作をシミュレートするには、 をクリックします。

次のいずれかの方法で、ブランクを指定します。
  1. / ボタンをクリックして、作成するブランクを長方形にするか円形にするかを指定します。
  2. 次のボックスに値を入力して、ブランクの寸法を指定します。
    • [長さ]: 長方形ブランクの長さを指定します。
    • [幅/直径]: 長方形ブランクの幅、または円形ブランクの直径を指定します。
    • [高さ]: ブランクの高さを指定します。
    • ヒント: 高さ、厚さ、ベース高さは関連しています。いずれかの値を変更すると、他の値も変化します。詳細については、「電極作成のヒント」を参照してください。
  3. [マテリアル]リストからオプションを選択して、ブランクのマテリアルを指定します。銅、または 3 つのグレードのグラファイトのいずれかを選択します。

    [名前]

    グレード

    グレインサイズ

    グラファイト-1

    < 3m

    グラファイト-2

    3-10m

    グラファイト-3

    > 10m

    これらのグレードは、[電極ファミリ]ページでアンダーサイズの推奨値を指定する場合に使用します。

    ヒント: マテリアル エイリアス ファイルを使用して、このリストに新しいマテリアルを追加できます。
  4. [ベース高さ]に値を入力して、ベースの高さを指定します。
  5. [厚さ]に値を入力して、ブランクから加工される最小 Z 厚さを指定します。この値は余肉量を表します。[厚さ]の値を小さく設定すると、マテリアルの無駄を抑えて加工時間を短縮することができます。厚さ「0」は、ブランクが必要とする表面仕上げまであらかじめ研磨されている場合にのみ使用します。
  6. をクリックして、電極ブランクを最適な位置に自動回転します。または、[回転]ボックスに値を入力して、ブランクが Z 軸周りを回転する角度を指定します。
    ヒント: ブランクを回転すると、電極に、より小さいブランクを指定できるようになります。これにより、マテリアルの無駄を抑えて加工時間を短縮します。
  7. [データム]リストからオプションを選択して、データムを配置する電極フェースを指定します。次に、ラジオ ボタンを使用して、データムを配置するフェース上の場所を選択します。データムによってモデル内の電極の位置を決定して、加工に使用できるようにします。
  8. X、Y、Z 座標を入力して、現行ワークスペースに相対的なデータムの位置を指定します。これらの値を変更すると、電極ベースがデータムを基準に移動します。サンプル

    底部フェースの中間のデータム

    電極ベース

    データムを次のように移動します。

    ベースも同様に移動します。

    Z 座標は、[データム]リストから[ベース上部]または[ベース底部]を選択した場合にのみ使用することができます。Z の値を変更すると、ベース高のさが変化します。
    注: EDM セットアップでは、実際のポジション値が 0.1mm 単位で四捨五入されます。

をクリックしてウィザードを終了すると、電極とベースが別々のソリッドとして作成され、選択された状態になります。ソリッドの編集、加算、電極ウィザードの再開始を行うことができます。これにより、ソリッドを電極として登録します。