階段は、垂直動線に対応するために、踏み板と蹴込みからなる一続き階段を使用する AEC オブジェクトです。階段は、手すりオブジェクトとも相互に関係しています。階段のスタイル、踊り場の形状、踏み板のタイプ、階段の高さと幅をコントロールできます。
近代建築では、あくまでも矩形状の階段が多数を占めているとはいえ、一続き階段のエッジが平行でなかったり、曲線状の形状に従っているなど、さまざまな階段があります。踊り場には矩形以外の形状も使用できます。階段には、一続き階段と踊り場のエッジに対してほとんど任意の形状の輪郭を使用できます。さらに、手すりとささら桁を階段に固定して、一続き階段と踊り場のエッジに追従させることができます。線図または輪郭からカスタム階段を作成し、さまざまな状態のモデルを作成することもできます。
階段は、全体の高さを指定して作成し、全体の長さは、踏み板の長さに基づく必要があります。踊り場やターンは、その長さ以内で配置できます。階段の作成を始めるときは、まっすぐな階段であるかのように、階段の幅と長さを表す矩形のボックスが表示されます。選択した階段の形状に応じて一連の点を指定して、踊り場とターンを作成します。
AutoCAD Architecture 2024 ツールセット では、マテリアルを階段に割り当てることができます。これらのマテリアルは、表示スタイルが[リアリスティック]の場合、またはレンダリングした場合に表示されます。マテリアルには、蹴込み板、段鼻、踏み板など、階段の物理コンポーネントに固有の設定がいくつかあります。
階段をさまざまな表示スタイルで表示する
AutoCAD Architecture 2024 ツールセット には、一般的なデザインに使用される定義済みのマテリアルが豊富に用意されており、階段コンポーネントの設定も含まれています。この定義済みマテリアルは、そのまま使用することも、設計の目的に応じて修正することもできます。ユーザ独自のマテリアルを作成することもできます。ソフトウェアに付いているオブジェクト スタイルには、適切なマテリアルがすでに割り当てられています。