エネルギー解析用モデルとは

[エネルギー モデルを作成]ツールを使用すると、エネルギー解析用モデルの形状の理解に役立つ 4 つのビューが Revit によって作成されます。

これらのビューは次のように使用します。

解析スペース ビュー

[エネルギー モデルを作成]をクリックすると、エネルギー解析用モデルが Revit によって作成され、[解析用スペース]という名前の 3D ビューに表示されます。ビューは、プロジェクト ブラウザで[3D ビュー]の下に一覧表示されます。

解析スペース ビューは、[表示/グラフィックス]のダイアログの設定を使用して一部のカテゴリの建物要素を非表示にし、床や屋根などの他のモデル カテゴリに 50% の透明度を適用します。また、ビューには、建物要素の上に配置された解析スペースも表示されます。

Revit が建物要素をどのように解釈してエネルギー解析用モデルを作成したのかを把握するには、このビューを使用します。画面移動、ズーム、回転を使用すれば、エネルギー解析用モデルを詳細に検査できます。

エネルギー解析用モデルに関する理解を深めるには、解析スペース ビューの複製ビューを作成し、[表示/グラフィックス]のダイアログで設定を調整します。たとえば、ある複製ビューでは、すべてのモデル要素を非表示にして([モデル カテゴリ]タブに一覧表示されているすべての項目の[表示]チェック ボックスをオフにする)、解析サーフェスのみを表示することができます。(「要素カテゴリの表示設定を指定する」を参照してください)。 これらのビューを検査することにより、エネルギー解析により対応できるように建物モデルを改善する方法や、解析結果に生じた問題の原因を突き止める方法を特定します。

ヒント: エネルギー解析用モデルを理解して確認するのに役立つ[表示/グラフィックス]設定を持った複製ビューを作成するときは、これらの設定のビュー テンプレートを作成します。これにより、次回以降のエネルギー解析のビューに設定を簡単に適用できます。「ビュー テンプレート」を参照してください。

システムゾーン ビュー

システムゾーン ビューも作成され、プロジェクト ブラウザの[3Dビュー]の下に一覧表示されます。システムゾーン ビューには、解析スペース ビューと同じように建物要素が表示されますが、解析スペースではなくシステムゾーンが表示されます。

解析用スペース集計表

解析用スペース集計表では、エネルギー解析用モデル内の個々の解析用スペースが一覧表示されます。これらのスペースは、エネルギー解析用モデルのために、建物モデルに設定された部屋と部屋の境界となる Revit 要素に基づいて作成されたものです。

集計表には、各スペースの面積と容積、モデル全体の総面積と総容積が一覧表示されます。解析スペースが部屋に基づいている場合は、部屋名も表示されます。

集計表で次の項目を確認します。

特定の解析スペースを検査するには、集計表で選択し、[モデルのハイライト表示]ツールを使用して[3D エネルギー モデル]ビューでスペースを表示します。

解析用サーフェス集計表

解析用サーフェス集計表では、エネルギー解析用モデル内の個々の解析用サーフェスが一覧表示されます。これらのサーフェスは解析用スペースに基づきエネルギー解析用モデルのために作成されたものです。

集計表には、各サーフェスの面積、該当するサイズのサーフェスの数、開口部のタイプ(ドアや窓など)、サーフェス タイプ(内壁、外壁、屋根、シェード、天井、スラブなど)が一覧表示されます。

集計表で次の項目を確認します。

特定の解析サーフェスを検査するには、集計表で選択し、[モデルのハイライト表示]ツールを使用して[3D エネルギー モデル]ビューでサーフェスを表示します。