効率が最大になるように Alias をカスタマイズする

できるかぎり短時間でかつ効率的に作業ができるように Alias のインタフェースをカスタマイズします。

自分の使用パターンを知る

効率が最大になるように Alias をカスタマイズすることはつまり、頻繁に使用する機能を選択しやすくすることです。

これを行うには、どのツールやメニュー項目を頻繁に使用するかを識別する必要があります。Alias を使い始めたばかりの場合は、どのツールが頻繁に必要になるかという感触がつかめるまで、しばらくの間は通常のインタフェースを使用してください。

いくつかのツールは、すべてのユーザによって常に使用されます。たとえば、Pick > ObjectPick > Point Types > CVTransform > Move などです。このようなツールは既定のマーキング メニューやシェルフにすでに入っていますが、下記に示すヒントに従えばさらに効率を上げることができます。

インタフェースの心理学

インタフェースをカスタマイズする目的は、作業中に実行する精神的な状況切り替えの回数を減らすことです。

インタフェースに注意を向けるたびに、頭を自分の仕事からインタフェースへ、またインタフェースから仕事へと切り替える 2 回の状況切り替えを行います。仕事に戻るまでには、自分が何をしていたかわからなくなることも多いでしょう。

このようなことはすべて、精神的な労力がかかります。切り替えをしているときは意識していないかもしれませんが、実際は 1 回ごとに何秒もの時間が無駄になっています。作業中にインタフェースについて頭を使う必要がないようにインタフェースを改良すれば、どのような改良でも非常に大きな効率が得られます。

最初の防衛線

ホットキー

状況切り替えに対する最初の防衛線は、ホットキーです。マウスを使うときは、おそらくマウスのことは考えていないでしょう(考えるのは物理的なマウスのことではなく、画面上のポインタの動きです)。それと同じように、十分に練習を積めば頭を使わなくてもツールやメニュー項目に対応したホットキーを押せるようになります。

この両手での入力スタイルを利用する場合は、シングル ホットキー モードに切り替えます。このモードでは、ホットキーとして通常のキーストロークを使用することができます(モディファイアキーなし)。したがって、モディファイアとホットキーの 2 つのキーの場所を物理的に突き止めるために状況切り替えを行う必要がなくなり、ホットキーの利点が損なわれることはありません。

よく使用する機能にわかりやすいキーを割り当てるには、ホットキー エディタ(Preferences > Interface > Hotkeys/Menu Editor)を使用します。

ホットキーを作成、編集する」を参照してください。

注:

シングル ホットキーがオンになっている場合、 を押すかプロンプト ラインをクリックしないとツール入力(座標など)を入力できません。

ホットキーの割り当てには、一般的に次の 2 つのスタイルがあり、両者を組み合わせることができます。

  • ニーモニック(機能を表す文字や記号)を使用します。たとえば、m キーを DisplayToggles > Model に割り当てることができます。

    シングル ホットキーを使用する別のプログラム(Adobe 製品など)を使い慣れている場合は、体が覚えているホットキーを生かせるよう、そのプログラムの機能に対応したキーを使用することもできます。

  • 頻繁に使う機能に対し、指を置いているキーか指が届きやすいキーを使います。たとえば、Pick > ObjectTransform > MoveTransform > Rotate、および Transform > Scale に、[Q]、[W]、[E]、[R]の各キーをそれぞれ割り当てることができます。

マーキング メニュー

両手を使った入力のもう 1 つの効率的な形式はマーキング メニューです。ホットキーと同じように、マーキング メニューも第 2 の天性となるには練習が必要です。けれども最終的には、キーボードを操作する手がマーキング メニュー キー( (Windows)または+(Mac))の位置を覚え、マウスを操作する手がコマンドに対応した指示を覚えるでしょう。

マーキング メニューを使用する」を参照してください。

マーキング メニュー エディタ(Preferences > Interface > Marking Menus)を使用して、マーキング メニューによく使用するツールの追加、再配置、置き換えを行います。

マーキング メニューをカスタマイズする」を参照してください。

2 番目の防衛線

ここに述べるヒントでは状況切り替えの回数を減らせませんが、インタフェースの使用速度を上げることができます。

ワークスペース

ワークスペースはシェルフ、パレット、コントロール ウィンドウのサイズ、位置、関係性を記録します(ビュー ウィンドウは対象外です)。必要な数だけ設定を保存して、簡単に設定を切り替えることができます。

ワークスペースを保存して読み込む」を参照してください。

シェルフ

シェルフをカスタマイズして、よく使うツールや自分にとって意味のあるカテゴリをシェルフに反映させます。手始めに既定のシェルフを使うとよいでしょう。既定のシェルフには、頻繁に使うと思われるツールやメニュー項目が入っています。

シェルフをカスタマイズする」を参照してください。

ヒント:

ホットキーやマーキング メニュー項目は、Windows > Palette コマンドと Windows > Shelves コマンドに割り当てます。ホットキーやマーキング メニューにないツールが必要になるまでパレットやシェルフを閉じておくことができ、画面のスペースを節約できます。

タイトル バーのアイコンを使用してウィンドウを折りたたんだり展開することもできます。「パレットとシェルフのレイアウトを変更する」を参照してください。

タブメニュー

パレットタブやシェルフ タブを でクリックして、それに割り当てられたツールのポップアップ メニューを表示できます。この方法では、アイコンをクリックしたままにする方法よりもはるかに速くサブメニューからツールを選択できます。

ショート メニュー

Preferences > Menus > Long MenusPreferences > Menus > Short Menus をそれぞれ選択することによって、すべての項目を表示するロング メニューと、必要な選択項目のみを表示するようにカスタマイズしたショート メニューとを切り替えることができます。

使用することのないツールやメニュー項目をメニューやパレットから消せば、メニューやパレットから特定のツールを探すのに費やす時間を減らすことができます。

メニューをカスタマイズする」を参照してください。

Default 以外の各ワークフロー(Preferences > Workflows を参照)には、いくつかのプリセット ショート メニューがあります。

ヒント:

メニュー項目またはツールがインタフェースから消えていると思われる場合は、Preferences > Menus > Long Menus を選択します。