第 15 章: 平面を使った結果の理解

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結果平面は、3次元モデル上のデータを視覚化する主要なツールです。これらは切断面であり、Autodesk Simulation CFD の結果可視化においていくつかの役割を果たしています。

本章では以下のトピックを紹介します:

平面の作成と管理

結果平面ワークフロー

平面を作成するには

平面の名前を変更するには

選択リストを表示するには

平面を選択するには

注: 変更する前に平面を選択します。

アクティブな平面のハイライトを無効にするには

平面を無効にするには

注: 無効にされた平面は表示されず、変更できません。特定の平面のイメージをキャプチャする際には、平面を非表示にすると便利です。

平面を削除するには

注: デザインスタディ内のすべてのシナリオに対してバルク結果を計算しディシジョンセンターで使えるようにするにはサマリー平面を使用します。これは流量、圧力等、情報に基づいた設計上の決定を行う上で重要なデータを比較できる強力な手法です。

平面の位置と表示を設定

コントロール

平面を移動するには

注: 平面は、直角方向にしか移動できません。

平面を回転するには

(回転の中心を変更するには、平面内でトライアドをドラッグします。回転の中心は、トライアド原点です。)

モデル サーフェスに整列するには

サーフェスに整列コマンドを適用した後、モデル内で対象のサーフェイスをクリックします。平面が選択したサーフェスに移動し、平行に配置されます。選択したサーフェスが平坦でない場合、平面はサーフェス上の選択点に最も近い要素面に移動します。

外観を変更するには

表示されている結果を変更するには

平面上の結果を保存するには

クリッピングはモデルの特定の領域を見やすくし、モデルをシェーディングしている場合にベクトルを表示する強力な方法です。

ベクトル

ベクトルを有効にしたりベクトル量を変更するには

ベクトルの外観を変更するには

ベクトル密度をコントロールするには

次の変更を行うには、[詳細]をクリックします。

矢印の表示をコントロールするには

アクティブなベクトルが指定レンジ内にある領域を表示するには:

  1. [フィルタ機能]を選択します。
  2. 最小最大フィールドに範囲を入力します。

モデル全体を表示するには、[リセット]ボタンをクリックするか、[フィルタ機能]を選択解除します。

平面機能

平面は、次のような多様な可視化機能を備えています。

平面機能へのアクセス

注: 結果タスクパネルで平面が選択されていることを確認します。
  1. 設定(制御)
  2. 粒子追跡
  3. XYプロット
  4. バルク

平面を使った流れ内の粒子の追跡

粒子追跡は、流れに注入された染料のようなものです。これは、設計内の流体の挙動を視覚化する方法として非常に有効です。

デフォルトで粒子追跡は質量を持たず、その動きは流れにのみ影響されます。質量の追加により、流れ場においてより物理的に現実に近い現象を再現することができます。

粒子追跡の追加

一連の粒子追跡を作成するには

  1. 結果平面を作成し、粒子追跡ダイアログを開きます。
  2. シード方法を選択します。
  3. ポイントを追加をクリックします。
  4. 平面上のポイントをクリックします(またはグリッドをドラッグします)。
  5. 粒子追跡を追加をクリックします。

面上をピック

シード点の位置を選択するには、結果平面をクリックします。

キー入力

正確なX、Y、Z座標をキー入力します。各座標はコンマで区切ります。(座標値は括弧や引用符で囲まないでください。)結果平面上に存在しない座標でも指定できます。

四角形グリッド

上側2コーナー、下側コーナーの3点をクリックすることにより、アクティブな結果平面上に矩形を描画します。

および高さフィールドにグリッド点数を指定します。

このグリッド間隔オプションは、結果平面全体に均一に追跡を分布させる場合に使用します。

グリッド間隔密度を調整するには:

  1. 結果平面でベクトルを有効にします。
  2. 平面制御ダイアログのベクトルの設定タブで、グリッド間隔スライダをドラッグします。

円形グリッド

円形グリッドの中心をクリックし、希望の半径までドラッグしてから再度クリックすることにより、アクティブ結果平面上に円形を描画します。

および高さフィールドに円周方向と半径方向の点数をそれぞれ指定します。

滞留時間

粒子追跡がモデルを通過するのにかかる時間が滞留時間であり、各粒子追跡に対してリストされます。滞留時間は、流れ、ジオメトリ、粒子に質量があるかどうかによって異なります。

他よりも長い滞留時間の粒子追跡は、アニメーションに影響を与えます。このような粒子追跡はゆっくりとアニメーション表示され、続けて他のアニメーションが極端に短い時間で表示されます。

表示の設定

粒子追跡を表示、ソート、変更するには

  1. 粒子追跡リストを表示するには粒子追跡リスト...ボタンをクリックします。
  2. 粒子追跡をソートするには、列ヘッダをクリックします。
  3. 粒子追跡の外観を変更するには、設定を右クリックし、プロパティを設定...を選択します。

粒子追跡には複数のタイプがあります。使用したい種類を表示メニューから選択します。

シリンダ

球に対するアニメーション方法は、他の粒子追跡の種類と若干異なります。粒子追跡の長さに沿って単純にインクリメントするのではなく、球がソースから「排出」される。これにより、モデル全体の流れ経路を示す非常にわかりやすいアニメーションが作成できます。

球形の流跡線は前方に向かってしか描画されませんので、サーフェスの上流側には球形は表示されません。

直線

リボン

コメット

その他の属性

アニメーション

粒子追跡の削除

平面上のデータの測定とプロット

結果平面は流れや熱挙動の視覚的フィードバックを提供することに加えて、定量的結果に対するアクセスも可能です。結果をリアルタイムに測定する方法は3つあります:

マウスによるプローブ

XYプロットを作成

断面サーフェス上の点を選択する、点の座標を入力する、または以前のプロットで保存された点を使って、XYプロットを作成します。XYプロット内のポイントの最大数は500です。

ステップ 1: 結果平面を作成し、[XY プロット]ダイアログを開きます。

ステップ 2: ポイントの選択方法を選択します。

注: 保存したポイントの位置を使用して、異なるシナリオにプロットを作成できます。

ステップ 3: タイトルを入力します。

ステップ 4: 分割数を変更します。

注: 有効な分割数は2~500です。

ステップ 5: プロットを作成します。

テーブルを保存

このコマンドは、平面上に均一に分布する点の値をカンマ区切り(".csv") ファイルで保存します。

テーブルに保存する点の数を変更するには、ベクター設定タブのグリッド間隔の設定を変更します。

平面を使ったバルク値の測定

バルク計算機能は、結果平面上にバルク加重結果を計算し表示します。バルク(質量加重)結果は、アクティブな平面を移動すると自動的に更新されます。

ワークフロー

結果平面を希望の位置に配置することから開始します。

  1. [バルク]ダイアログを開きます。
  2. バルク計算に使用する量を選択します。
  3. 隣接するメニューリストから、出力量の単位を変更します。
  4. 計算ボタンをクリックします。
  5. バルク結果は出力タブに書き込まれます。

非定常解析のアニメーション時にバルクデータを外部ファイルに保存するには、保存ボタンをクリックします。アクティブな時間ステップの結果がExcel csvファイルに保存されます。

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