[IES スカイ](IES Sky)は、スカイライトへの環境効果をシミュレートする物理ベースのライト オブジェクトです。(IES は Illuminating Engineering Society の略です。「IES 標準ファイル形式」を参照してください)。
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IES スカイライトで照らされた屋外のシーン
デイライト システムは太陽と空という 2 つのデイライト コンポーネントを 1 つのインタフェースに統合します。使用する光のタイプにより、日時の位置を設定することができます。
IES スカイは、スカイ オブジェクトが Z 軸から下を向いている場合、つまりトップ ビューから見て、スカイ オブジェクトが下向きの場合にのみ正常に機能します。
既定値のスキャンライン レンダリングでレンダリングを行う場合、IES スカイをラジオシティまたはライト トレーサのいずれかの[アドバンスド ライティング](advanced lighting)オプションとともに使用すると最良の結果を生み出すことができます。
IES スカイライトでの[要素をレンダリング](Render Elements)の使用
ラジオシティまたはライト トレーサを使用するシーンの IES スカイライトのライト要素を[要素をレンダリング](Render Elements)で出力する場合、ライトの直接、間接、シャドウの各チャネルを別にすることはできません。IES スカイライトの照明の 3 つの要素はすべて間接光のチャネルに出力されます。
インタフェース
- オン
- ビューポート内のスカイライトのオン/オフを切り替えます。
- 強度
- スカイライトの強度を調整します。
これが 1.0 に設定されている場合、強度は角度に基づいて物理的に正確になります。ただし、値を変更することによって、この設定に上書きできます。人工光で夜のショットを作成する場合に役立ちます。
- スカイ カラー
- カラー見本から[カラー セレクタ](Color Selector)が表示され、空のカラーを設定できます。
[空の状態](Coverage)領域
[晴天](Clear)、[部分的に曇り](Partly Cloudy)、または[曇り](Cloudy)を選択し、光が空に分散する範囲を決定します。
[レンダリング](Render)領域
- 影付け
- スカイライトに影を付けます。
スカイライトによる微妙な影付けの計算を行うには、膨大な処理が必要です。影がモデルにとってあまり重要ではない場合は、これを無効にして処理時間を大幅に短縮できます。ただし、処理結果の現実感は低下します。
注: [影付け](Cast Shadows)は、ラジオシティやライト トレーサを使用する場合には何の効果もありません。注: IES スカイ オブジェクトは、ActiveShade レンダリングでは影付けを行いません。 - 各サンプルのレイ数
- シーン内の特定のポイントに注ぐスカイライトの計算に使用されるレイ数。アニメーションのちらつきを除去するためには、この値を高く設定する必要があります。値を約 30 に設定すればちらつきは除去されます。
レイの数を増やすと、イメージの品質が向上します。ただし、レンダリング時間が長くなります。
- レイ バイアス
- シーン内の特定のポイント上でオブジェクトが影付けできる最も近い距離。この値を 0 (ゼロ)に設定すると、ポイントそのものに影を付けることができます。また、この値を大きくすると、ポイントに近いオブジェクトがポイント上に影を付けることを回避できます。