[イーズ](Ease)、[ダンピング](Damping)、[スプリング バック](Spring Back)のオプションを設定することにより、関節のモーションに対する抵抗と元の位置に戻ろうとする傾向を制御することができます。
ダンピングを使用して、または使用しないで望遠鏡を移動
有機的な関節や摩り減った機械の関節は、モーションの範囲の中間では自由に動きますが、範囲の極値では動きが鈍くなります。関節が[開始位置](From)と[終了位置](To)の限界に近づくにつれてモーションに抵抗するようにするには、イーズを使用します。
たとえば、前腕は動きの中間では自由に動きますが、上腕に強く近づけたり外側に伸ばしたりすると動きに抵抗がかかります。イーズはこの効果をシミュレートします。
関節は、錆びたり、乾燥したり、重い負荷を与えられるとアクティブな軸に沿った動きに抵抗します。ダンピングは、関節の摩擦や慣性のような自然な効果をシミュレートします。関節のモーションのすべての範囲にわたって抵抗を適用するには、[ダンピング](Damping)編集ボックスにゼロより大きな値を入力します。
ダンピングが大きくなると関節はモーションに抵抗し、他の関節が大きく動かなければならなくなります。ダンピングの値が 1.0 の場合、抵抗は極値であり関節はその軸上では移動しません。
たとえば、ダンピングのまったくない望遠鏡では、各シリンダは次のシリンダが動く前に最大限まで動きます。シリンダにダンピングの値が割り当てられていると、各シリンダがいっぱいに伸びきる前に、その親が動き始めます。
関節がモーションに抵抗する場合には、停止位置まで戻ろうとする傾向もあります。これをシミュレートするには、関節にスプリング バックのテンションを設定します。停止位置から遠くへ移動するにつれて、関節はその分大きな力によってスプリングのように引き戻されます。
[スプリングの張力](Spring Tension)編集ボックスの値を高く設定すると、関節が停止位置から離れて遠くへ移動するほどスプリングの引く力が強くなります。設定が高すぎるとスプリングが強くなりすぎ、関節が限界に達してそれ以上動かなくなることがあります。