VRED のこのリリースの新機能を紹介します。技術的な詳細やバグ修正に関する情報は、「2022.3 リリース ノート」を、Autodesk VRED 製品を確実に、かつ最大限に活用するには、「Autodesk VRED 2022 製品の動作環境」を参照してください。
詳細については、以下のカードをクリックしてください。
Windows ユーザの場合、2022.3 では NVIDIA RTX ドライバ v.471.11 以降が必要ですが、GPU レイトレーシングには 471.68 以降が推奨されます。
Linux ユーザの場合、2022.3 では GPU レイトレーシング用に 470.94 以降が必要です。
ビデオ キャプション: VRED 2022.3 では、データ処理、レンダリング、ストリーミング ワークフローに関するいくつかの機能が改善されました。
データの準備のために、コアの除去機能が改善され、ツール内で B 側を作成できるようになりました。2 つの異なるコアの除去モードから選択して、透明なオブジェクトの処理方法を決定できます。このように、壁の厚さ、内側の裂け目、および追加のオブジェクトを B 側として設定します。これらのコンポーネントは表示されません。そのため、表示されていないパーツを失わずに非表示にすることができます。
[B 側を表示]で、これらを表示したり、完全に削除したり、もう一度 A 側に戻したりすることができます。これらの追加機能により、ビジュアライゼーションおよびデータ準備プロセスの柔軟性が向上します。
VR ユーザ向けに、VR の手のタッチ動作を改善しました。VR の手を使用してタッチ センサーや VR メニューをより簡単にトリガすることができるようになり、VR 体験がよりスムーズで自然になりました。
コラボレーションの実行中に、コラボレーション ウィンドウに[一時停止]ボタンを追加しました。これを使用すると、VR ユーザも参加しているコラボレーション内で、レイトレーシングされ、アンチエイリアス処理されたイメージをデスクトップ モードでレンダリングすることができます。
VR ユーザのビューに移動することもできます。これは、いわゆる傍聴者ビューです。コラボレーションを一時停止し、このビューからレイトレーシングされ、アンチエイリアス処理されたイメージをレンダリングします。[一時停止]ボタンをもう一度押すと、すぐにコラボレーション セッションに戻ります。
レイトレーシングに関して、選択表示モードでのパフォーマンスが向上しました。選択表示モードのフレームレートが大幅に改善されました。
また、Stream アプリも改善されました。これで、選択したビューポイントとバリアント セットのみを Stream アプリの UI に表示できるようになりました。したがって、バリアント セット エディタ内およびカメラ エディタ内に[VR メニューとストリーミング アプリ UI に表示]オプションが追加されました。したがって、たとえば、簡略化された基本的な機能セットのみをストリームに表示することができます。以上でビデオを終わります。
2022.3 で改善された点は次のとおりです。
AU VRED セッション: Autodesk University VRED セッションのコンテンツを含むセクションと、Deep Dive セッションおよび 2021 AIF キーノートのリンクが追加されました。
ホームページ: ホームページの外観と機能が更新されて、コンテンツをすばやく、簡単に検索できるようになりました。
[プリセットの動作]: Substance プリセットに含まれない値を処理する際に使用される動作を設定するための Substance の基本設定である[プリセットの動作]が追加されました。これらの値をプリセットに格納するか、既定値にリセットするかを指定するオプションを選択します。
[適用してリセット]: プリセットに含まれないグラフ入力値は既定値にリセットされます。
[適用して結合]: プリセットに含まれないグラフ入力値はリセットされません。
詳細については、以下のカードをクリックしてください。
ビデオ キャプション: VRED 2022.2 で、可視化プロセスの効率を上げるのに役立ついくつかの新機能が追加されました。ストリーミング アプリが改善され、UI にスクロール バーが追加されました。このスクロール バーによって画面外にあるオプションが示され、方向を特定しやすくなります。また、コラボレーション セッションへの参加やコラボレーション セッションの作成を行えるようになりました。そのため、モバイル デバイスなどを使用して、そこからセッションに参加することができます。また、シーン内にチームのすべてのアバターが表示されるようになり、チームのメンバーに自分のアバターも表示されるようになりました。
他の参加者のビューに切り替えることもできます。これらの追加機能により、コラボレーションに参加する際の自由度が大幅に向上します。
パフォーマンスの監視機能を向上させるために、1 秒あたりのフレーム数を示すカウンタを有効にできるようになりました。
VR に、カメラの高さを VR の地表面として使用できる新しいカメラ オプションが追加されました。このオプションを使用して、さまざまな人物の身長を模倣することができます。目的の高さを持つビューポイントを作成し、ここでこのオプションを有効にします。また、カメラ エディタでこのオプションを有効にし、目的の高さを設定して、ビューポイントを作成します。VR からこのビューポイントにアクセスできるようになったため、他人の身長からの視点にすぐに切り替えて、その視点でシーンを調べることができます。たとえば、カメラの高さを -200 に設定すると、VR では 200 mm 低くなります。
アセット インストーラに、アスファルト、クレイ、使用済みプラスチック、コンクリートなど、数多くの新しい便利なアセット マテリアルが導入されました。これらのマテリアルを利用するには、VRED アセット インストーラを個別にダウンロードして、インストールします。これで、アセット マネージャからマテリアルにアクセスして、シーンにドラッグできるようになります。新しいマテリアルの完全なリストについては、ドキュメントを参照してください。
独自のマテリアル アセットを作成する場合の基本設定に、オプションが追加されました。このオプションを使用すると、マテリアルのテクスチャを独立した外部ファイルとして記述することができます。マテリアル アセットの OSB ファイル内でこれらのテクスチャをインライン化する必要はありません。通常、OSB ファイル内でテクスチャをインライン化すると、外部に保存する場合と異なり、テクスチャが未圧縮状態で保存されるため、このオプションを使用することによりディスク容量を大幅に節約できます。
テクスチャについては、法線マップ領域に新しいオプションも追加されました。法線のテクスチャを U 方向と V 方向に別々に反転できるようになりました。これにより、正しくない法線テクスチャを修正するためにイメージ編集ソフトウェアに戻る必要はなくなりました。また、ビデオ カード メモリを節約するためにテクスチャに対して OpenGL テクスチャ圧縮を有効にし、GPU メモリをクリアできるようになりました。これは、ビデオ メモリが不足しているユーザにとって非常に役立ちます。
最後に、NVIDIA の新しい AI 制御のスーパーサンプリング(DLSS)機能を追加しました。この方法では AI ベースのレンダリング技術を使用することにより、グラフィックスのパフォーマンスを向上させます。フレーム レートまたはイメージの品質を高めるために、AI が使用されています。詳細については、NVIDIA の Web サイトを参照してください。VRED で、[リアルタイム アンチエイリアシング] > [ディープ ラーニング スーパーサンプリング]の順に選択します。ここで 5 つの異なるプリセットを設定し、必要に応じてシーンを最適化することができます。ご覧のとおり、レイトレーシング モードで DLSS を有効にすると、フレーム レートが大幅に向上します。この機能は OpenGL でも完全に有効です。これにより、ビジュアライゼーション ワークフローの処理速度が大幅に上がり、クリエイティブな作業における自由度が高まります。以上でビデオを終わります。
2022.2 で改善された点は次のとおりです。
「新機能の紹介」とリリース ノートの改善: 「新機能の紹介」の「さまざまな機能強化」およびリリース ノートの「修正された問題」セクションの内容を、見つけやすいようにグループ化しました。
GIF イメージ: 機能とワークフローをわかりやすく説明するために、GIF イメージを追加するようにしました。
共有: 「ヘルプ記事の共有」を参照してください。
「新機能の紹介」とリリース ノートの改善: 「新機能の紹介」の「さまざまな機能強化」およびリリース ノートの「修正された問題」セクションの内容を、見つけやすいようにグループ化しました。
Ray ファイルに対する Speos 2.1/2.2 の部分的なサポート: 問題のある Ray ファイルの読み込みを可能にするために、Speos 2.1 形式および Speos 2.2 形式の部分的なサポートが追加されました。偏光などのサポートされていないデータは無視されます。
フラッシュライト: 以前の VR フラッシュライトを新しいポリゴン モデルに置き換えました。
詳細については、以下のカードをクリックしてください。
ビデオ キャプション: 新しい VRED 2022.1 バージョンで、いくつかの新機能と拡張機能が追加されました。次に、これらの機能を示します。
以上でビデオを終わります。
2022.1 で改善された点は次のとおりです。
thumbRestTouched
、thumbRestUntouched
、thumbRestIsTouched
、および vrOculusTouchController
Python クラスの関数 isThumbRestTouched
はサポートされなくなりました。from PySide2 import *
を使用する際の問題が修正されたため、'PySide2' has no attribute 'QTCharts'
というエラー メッセージは表示されなくなりました。 vrSessionService.join
など)に関する情報を追加しました。 sendToWebEngine
のドキュメントを改訂し、データ パラメータへのアクセス方法と処理内容に関する説明を追加しました。また、サンプル ファイルも追加しました。「Web エンジンのカスタム JavaScript イベント」を参照してください。 詳細については、以下のカードをクリックしてください。
コミュニティ リンク: [ヘルプ]メニューに、[コミュニティ]オプションと、VRED フォーラムと Idea Station のリンクが追加されました。知識の共有、質問、アイデアに関するコラボレーション、VRED に関するお勧めトピックの参照を行うには、このリンクを使用します。製品チームからの意見の収集、製品の更新、新機能、リリースについての学習、および技術面の傾向に関するディスカッションとチュートリアルやベスト プラクティスの共有を一元的に行う場として、デザイン スタジオのブログを使用してください。
これらのオンライン ストアへのアクセスを無効にするには、環境変数 VRED_DISABLE_WEB_ACCESS を使用して、Web コンテンツへのアクセスを無効にします。
Web エンジンはこの影響を受けません。
Substance Engine 8: Substance Engine がバージョン 8 に更新されたことにより、新しい断面フィルタとしきい値フィルタ、および Substance Designer 2020.2 (10.2.0)で導入されたタイル ジェネレータ ノード、距離ノード、およびカーブ ノードの改善版がサポートされるようになりました。
Intel® Open Image CPU デノイザー: 対応するグラフィックス カードが装着されている場合、VRED は Optix GPU デノイザーを使用します。VMware は、他社に先駆けて Intel® Open Image CPU デノイザーを実装しました(デノイザー オプションはオンになっています)。VRED は、Intel® Open Image CPU デノイザーをフォールバックとして自動的に使用します。
サブフレームを評価: リアルタイム レンダリングが改善され、アニメーションのフレームレートに関係なく、現在時刻からカーブを評価するようになりました。24 fps または 25 fps のアニメーションを 60 fps 以上でスムーズに再生できるようになりました。また、アニメーションの基本設定に[サブフレームを評価]を追加しました(既定でオン)。
[サブフレームを評価]をすばやく有効にするには、[アニメーション設定を開く]アイコン()をクリックして、タイムラインを固定します。
PLMXML 参照ファイルの並列読み込み: スクリプト API のロード関数を呼び出して PLMXML ファイルを開始した場合、PLMXML 構造内の参照ファイルが並列に読み込まれるようになりました。
VRED Design での PLMXML のサポート: VRED Design に PLMXML 構造ファイルをロードするためのサポートを追加しました。
EXR の混合: マルチレイヤ混合形式 EXR ファイルの書き込みについてのサポートを追加しました。これにより、カラー チャネルなどは 16 ビット浮動小数点として書き込むことができますが、Cryptomatte、深度、位置などの他のパスは 32 ビット浮動小数点として書き込むことができます。
Split Sum IBL: 新しい Split Sum IBL (Image-Based Lighting)方式を導入しました。このオプションは、イメージベースのライティングに必要な単一の散乱 BRDF を事前計算する場合に使用します。
ガラス シェーダ: レンダリングに GPU レイトレーシングを使用している場合と CPU レイトレーシングを使用している場合で違いが生じないように、ガラス シェーダを修正しました。
[計算済み]と[計算済み + 反射] : [レンダリング設定] > [レイトレーシングの精度] タブの[インタラクティブ/静止画]イルミネーション モード オプションに[計算済み]と[計算済み + 反射]を追加しました。このオプションは、計算済みアンビエント オクルージョン シャドウをレンダリングに追加します。標準の OpenGL レンダリング モードに匹敵します。
クラスタ イメージの圧縮: グロー、グレア、またはノイズ除去を使用している場合の、浮動小数点イメージのクラスタ イメージ圧縮率を改善しました
Web インタフェース呼び出し: 既存のすべての Web インタフェース呼び出しを、要求本文内で引数がエンコードされている POST メソッドで実行できるようになりました次のエンコードがサポートされています。