PMI とは製品製造情報のことです。PMI は、3D 注記、GD&T (ジオメトリ寸法と許容差)、その他の製造情報などのデータのことで、3D CAD モデルに付加されます。PMI には、コンピュータで判読可能なもの(セマンティック)も、グラフィカルなものもあります。PMI を追加して完全に定義されたデジタル モデルを作成し、信頼できる一元的な情報ソースとする方法は、MBD (モデルベースの定義)または DPD (デジタル製品定義)と呼ばれます。
Fusion では、PMI を作成できません。ただし、他の CAD アプリケーションで作成された PMI を含むデザインを開くことができます。Fusion でそのデザインを開くと、PMI を確認して元のデザインの意図を理解できます。
Fusion のグラフィカル PMI の例
デザインの PMI に許容差情報が含まれている場合、手動検査の作成時および[プローブ WCS]操作と[形状をプローブ]操作の作成時に正しい許容差を自動的に設定できるため、プログラミングの自動化に役立ちます。これにより、図面やその他のドキュメントを参照する必要性が制限され、プログラミング時間が短縮され、間違った値を入力するリスクが軽減されます。
Fusion で開くことができる他の CAD アプリケーションで作成された PMI を使用するデザインには、次のものがあります。
Autodesk Inventor ファイル(*.iam
、*.ipt
)
CATIA ファイル(*.CATProduct
、*.CATPart
)
NX ファイル(*.prt
)
STEP (AP 242)ファイル(*.ste
、*.step
、*.stp
)
Fusion で PMI が含まれているデザインを開くには、次の方法があります。
デザインを AnyCAD ファイルとして Inventor から Fusion に送信する。これにより、元のファイル タイプが維持されます。Fusion のデザインは Inventor の元のデザインにリンクされているため、Inventor での変更を Fusion に表示できます。
Inventor、CATIA、NX、または STEP ファイルを Fusion ファイル(*.f3d
)としてデータ パネルにアップロードするFusion のデザインは、元のデザインにリンクされていません**。
[製造]作業スペースでは、デザインに含まれている PMI はすべてブラウザ内の個別の項目として表示されます。これらの項目はすべて PMI ノードの下にグループ化されます。
複数の PMI 項目が同じジオメトリ フィーチャに関連する場合、これらの項目はグループ化されます。
ブラウザで PMI 項目を選択すると、関連するジオメトリ フィーチャがキャンバス上でハイライト表示され、デザインの意図が明確になります。
Fusion でデザインを変更すると、モデル ジオメトリは変更されますが、関連付けられた PMI は変更されないため、PMI は最新ではなくなります。このことは、ブラウザの警告アイコンで示されます。キャンバス上のグラフィカル PMI も色が黒からオレンジに変わります。
これらの警告を修正するには: