パーティクル フローは、マテリアルをパーティクルに適用するための 3 つのオペレータを提供します。すべてのパーティクルにイベント全体を通じて同一の外観を提供するには、[マテリアル 固定](Material Static)オペレータを使用します。マルチ/サブオブジェクトなどの複合マテリアルを使用していない場合は、[マテリアル頻度](Material Frequency)オペレータを使用して、パーティクルごとに異なるサブマテリアルを割り当てることができます。また、時間の経過とともに外観の変化するマテリアルを割り当てる場合は、マテリアル ダイナミック オペレータを使用します。
関連する Mapping オペレータを使用すると、イベント内の各パーティクルのサーフェス全体に同一のマッピング座標を指定できるため、マテリアルから取得した単一のピクセルを使用してパーティクルのカラーを設定できます。マッピング座標をアニメートすることにより、パーティクルのカラーを時間の経過と共に変更できます。これは、特にグラデーションの付いたマテリアルで効果的です。
ビットマップ マップをマテリアル ダイナミックと一緒に使用すると、イメージ シーケンスから取得した異なるフレームを、他の効果とともに、パーティクル エージに基づいてパーティクルに割り当てることができます。
パーティクル フローでマテリアルを使用する際に、念頭に置く必要のあるいくつかの項目を以下に示します。
- マテリアルは、イベントのスタティック プロパティです。これは、パーティクルと一緒にイベント間を移動しません。パーティクルのマテリアル ID は移動しますが、マテリアルそのものは移動しません。パーティクルで常に同じマテリアルを使用する場合は、Material オペレータまたは [シェイプ インスタンス](Shape Instance)オペレータを使用して、グローバル イベント内でマテリアルを定義します。それ以外の場合は、各ローカル イベント内でマテリアルを定義する必要があります。
- [シェイプ](Shape)オペレータで利用可能な主なパーティクル シェイプには、マッピング座標が存在しません。[マッピング](Mapping)オペレータは、各パーティクルのサーフェス全体に同一のマッピング座標を適用するため、この状況での使用には適しません。イメージベースのマテリアルをパーティクルに適用する場合は、代わりに[シェイプ インスタンス](Shape Instance)オペレータを使用します。
- Material オペレータを[シェイプ インスタンス](Shape Instance)オペレータとともに使用する場合、参照オブジェクトにマッピング座標を必ず適用するようにしてください。そのためには、オブジェクトの[マッピング座標を生成](Generate Mapping Coords)オプションをオンにするか(使用可能な場合)、UVW マップ モディファイヤまたは UVW アンラップ モディファイヤを適用します。マッピング座標を適用しない場合、シーンのレンダリング時にマッピング座標が見つからないという警告が生成されます。
- 既にマテリアルが適用されたオブジェクトを、インスタンス化されたパーティクルに対して参照オブジェクトとして使用する場合、同じイベント内で Material オペレータを使用する必要はありません。ただし、マテリアルは、[シェイプ インスタンス](Shape Instance)オペレータを含むイベント内でのみ表示されます。イベントからイベントへは持続しません。
- [更新](Update)を[常時](Always)に設定した状態で[キャッシュ](Cache)オペレータを使用する場合、[マテリアル エディタ](Material Editor) [ビューポート内でマップを表示](Show Map In Viewport)を切り替えると、パーティクル フローがキャッシュを再計算します。
- マテリアル エディタからパーティクル フローのソース アイコンまでマテリアルをドラッグできますが、マテリアルはシステムに対して何も影響を及ぼしません。Material オペレータまたは[シェイプ インスタンス](Shape Instance)を使用して、パーティクル フロー内のパーティクルにマテリアルを適用する必要があります。
- マテリアルを Material オペレータに割り当てると、マテリアル エディタ内でマテリアルが「ホット」であることを示す三角形がサンプル スロットの隅に表示されます。ただし、パーティクル フローのデータ構造上の特性のため、マテリアル エディタの機能である[マテリアルによる選択](Select By Material)および[マテリアルを取得](Get Material) [マテリアル/マップ ブラウザ](Material/Maps Browser)で[選択](Select)を参照元にすると、パーティクル フロー システムでは正常に機能しません。ただし、[マテリアルを取得](Get Material) [マテリアル/マップ ブラウザ](Material/Maps Browser)で[シーン](Scene)を参照元にすることはできます。