カーブ サブオブジェクトを編集

このトピックでは、ポイント カーブと CV カーブに共通なコントロールについて説明します。[カーブ共通](Curve Common)とラベルされたロールアウトは NURBS モデルに関するカーブ サブオブジェクト コントロールを含んでいます。

手順

カーブを変換するには:

  1. カーブ CV サブオブジェクト レベルで、1 つまたは複数のカーブを 選択します。

    サブオブジェクト選択ツールは、他の種類のサブオブジェクトと同じものです。[キーボード ショートカットの切り換え](Keyboard Shortcut Override)がオンのときは、H キーも使用できます。サブオブジェクト選択を参照してください。

    このトピックの後半の「インタフェース」で説明する[選択](Selection)領域には、カーブを選択するための追加オプションが含まれています。

  2. ([選択して移動](Select And Move))などの変換をオンにしてから、選択したものを変換するためにビューポートの中でドラッグします。

    カーブをインタラクティブに変換すると、モデルのシェイプが変化します。

    ヒント: [選択セットをロック](Lock Selection Set)ボタンは、NURBS のカーブ サブオブジェクトを変換する際に有用です。1 つのビューポートで選択をしてから[選択ロック切り替え](Lock Selection Set)ボタンをクリックするか、キーボードのスペースバーを押します。次に、別のビューポートで選択したものを変換します。

カーブ サブオブジェクトを[Shift]+クローンするには:

キーボードを使用してカーブ サブオブジェクトを選択するには:

    カーブ サブオブジェクトを Ctrl キーと矢印キーで選択することができます。矢印キーを押すと、作成された順序でサブオブジェクトを移ります。次の手順を実行します。

  1. ([キーボード ショートカットの切り換え](Keyboard Shortcut Override Toggle))をオンにします。
  2. ([カーブ](Curve))サブオブジェクト レベルで、個別にカーブを選択するように選択コントロールを設定します。
  3. クリックまたはドラッグしてカーブを選択します。
  4. Ctrl を押したまま、矢印キーで現在のモデル内のカーブを移動します。

    カーブ サブオブジェクト レベルでは、個別のカーブが作成された順番で、左矢印キーおよび右矢印キーが前後へカーブ間を移動します。上矢印キーおよび下矢印キーは左右の操作に対応します。

キーボード ショートカットの H ([キーボード ショートカットの切り換え](Keyboard Shortcut Override Toggle)がオンのとき)を使用してダイアログ ボックスを表示し、名前でカーブを選択することもできます。Ctrl+H を使用すると、マウス カーソルの下にあるカーブの名前のみ表示されます。

カーブを削除するには:

CV カーブをポイント カーブに変換するには:

  1. カーブ サブオブジェクトを 選択し、[フィットさせる](Make Fit)をクリックします。

    [ポイント カーブを作成](Make Point Curve)ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスでは、新しいポイント カーブの必要な数が尋ねられます。

  2. ポイント数を変更して、[OK]をクリックします。

    ポイント数を小さくすることで、カーブの形を変えられます。

選択されたカーブが既にポイント カーブだった場合、[フィットさせる](Make Fit)ボタンを使ってそのポイントの持つ番号を変更できます。

カーブの最初の頂点を選択するには:

警告: フィットさせるボタンを使用すると、カーブ内のポイントまたは CV のすべてのアニメーション コントローラが破棄されます。

カーブが閉じていない場合、最初の頂点は端点のいずれかになります(既定値では最初に作成された方です)。[始点を選択](Make First)ボタンは何も効果がありませんが、[逆転](Reverse)ボタンを使ってカーブの方向を変更できます。

小さな円が最初の頂点を示します。

サーフェス上のカーブをサーフェス上のポイント カーブに変換するには:

  1. カーブ サブオブジェクトを 選択し、[サーフェス上カーブを作成](Make COS)ボタンをクリックします。

    U Iso カーブなど、カーブがサーフェス上に既にある場合を除き、COS を使用不可にしてください。

  2. 3ds Max[サーフェス上のカーブを変換](Convert Curve on Surface)ダイアログ ボックスが開きます。

    CV カーブを作成するときは[サーフェス上の CV カーブ](CV Curve on Surface)を選択し、ポイント カーブを作成するときは[サーフェス上のポイント カーブ](Point Curve on Surface)を選択します。[CV の数](Number of CVs)または[ポイントの数](Number of Points)の値により、サーフェス上に新たに作成するカーブの複雑さや正確さが変わります。[プレビュー](Preview)チェック ボックスにチェックマークが付いていると、新しいカーブがビューポートにプレビューされます。これを参照して数を選択できます。

カーブを反転するには:

2 つのカーブを接合するには:

  1. 2 つのカーブ サブオブジェクトを持つ NURBS オブジェクトで、[接合](Join)ボタンをオンにします。
  2. カーブの接続したい方の端近くをクリックします。カーブのもう片方の端にドラッグしてから、マウスを放します。

    [カーブを結合](Join Curve)ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスで、カーブを接合する方法を選択できます。どの方法を選択しても、2 つの元のカーブは 1 つのカーブに置き換えられます。

  3. 2 つのカーブの隔たりが小さければ(約 30 単位以下)、[カーブを結合](Join Curve)ダイアログ ボックスを使用して[許容度](Tolerance)の値を隔たりの値より大きくします。

カーブを分割するには:

カーブを閉じるには:

カーブを閉じてもポイントや CV は追加されません。カーブのポイントや CV の個数は変化しません。セグメントが 1 つ増加します。

インタフェース

[カーブ共通](Curve Common)ロールアウト

このロールアウトのコントロールは、すべての種類のカーブに適用されます。カーブの種類によって、このカーブに固有のコントロールを含む追加ロールアウトが表示されます。

[選択](Selection)領域

カーブ サブオブジェクトの選択ボタンによって、個別のカーブもスペースに接続したカーブも選択することができます。

カーブ サブオブジェクト選択コントロール

単一のカーブ

カーブをクリックまたは変換すると、単一の独立したカーブ サブオブジェクトだけが選択されます。

結合したすべてのカーブ

カーブをクリックまたは変換すると、NURBS オブジェクト内で結合されたすべてのカーブ サブオブジェクトが選択されます。接続するには 2 つのカーブが融合されたポイントを持つか、1 つのカーブが、ブレンド、フィレット、または面取りのような他のカーブに接続された従属物でなければなりません。

名前

現在選択されているカーブの名前を表示します。複数のカーブを選択している場合、これは使用できません。

既定値では、この名前はカーブの種類(「CV カーブ」または「ポイント カーブ」)になり、連番が後に続きます。このフィールドを使って、選択したカーブに任意の名前を付けることができます。

非表示

クリックすると、現在選択されているカーブが非表示になります。

すべて表示

クリックすると、非表示のすべてのカーブが表示されます。

名前による非表示

クリックすると、名前別にカーブをリストした[サブオブジェクトを選択](Select Sub-Objects)ダイアログ ボックスが表示されます。非表示にするカーブを選択し、[非表示](Hide)ボタンをクリックします。

名前による表示

非表示のカーブがなければ使用不可です。クリックすると、名前別にカーブをリストした[サブオブジェクトを選択](Select Sub-Objects)ダイアログ ボックスが表示されます。表示するカーブを選択し、[表示](Unhide)ボタンをクリックします。

削除

選択されたカーブ サブオブジェクトを削除します。

フィットさせる

CV カーブをポイント カーブに変換します。これによってポイント数を設定するための、[ポイント カーブを作成](Make Point Curve)ダイアログ ボックスが表示されます。

ポイント カーブでこのボタンを使用すると、カーブ内のポイント数を変更できます。

逆転

カーブ内の CV またはポイントの順序を反転します。したがって、最初の頂点が最後になり、最後の頂点が最初になります。

スプラインなどの NURBS カーブを使用する場合、最初のポイントまたは CV は重要です。たとえば、ロフト パスまたはシェイプ、パス コンストレイント パス、あるいは軌道として NURBS カーブを使用する場合です。このような目的では、カーブの最初の頂点が意味を持ちます。カーブが閉じたカーブである場合、[始点を選択](Make First)を使用してカーブの最初の頂点を設定できます。

カーブに基づいてサーフェス上の最初の方向を決定する場合、このカーブの方向も決め手になります。

サーフェス上カーブを作成

このボタンは、次の種類のカーブに対してのみ使用できます。

カーブを変換

クリックすると、[カーブを変換](Convert Curve)ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスでは、CV カーブをポイント カーブに変換したり、ポイント カーブを CV カーブに変換する一般的な方法が使用できます。また他のカーブ パラメータのいくつかを調整することができます。

独立させる

カーブが独立している場合は、使用できません。カーブが従属している場合、このボタンをクリックすると独立します。

警告: カーブを独立させると、すべてのオブジェクトが従属するアニメーション コントローラを失います。サーフェスをトリミングするカーブを独立させると、そのサーフェスのトリミングを失います。
アニメーションを削除

選択したカーブから、アニメーション コントローラを削除します。

デタッチ

選択したカーブ サブオブジェクトを NURBS モデルからアタッチ解除し、新しいトップレベルの NURBS カーブ オブジェクトにします。新しいカーブに名前を付けるための[デタッチ](Detach)ダイアログ ボックスが表示されます。新しいオブジェクトは元の NURBS モデルの一部ではありません。

選択したカーブをコピーして、新しいトップレベルの NURBS カーブを作成するには、[コピー](Copy)チェック ボックスにチェックマークを付けてから[デタッチ](Detach)ボタンをクリックします。

コピー

このチェック ボックスにチェックマークを付けると、[デタッチ](Detach)ボタンをクリックしたときに、選択したカーブが NURBS モデルからデタッチされるのではなく、コピーが作成されます。既定値ではチェックマークが付いていません。

始点を選択

閉じたカーブの場合、そのカーブの最初の頂点になる位置を選択できます。

スプラインなどの NURBS カーブを使用する場合、最初のポイントまたは CV は重要です。たとえば、ロフト パスまたはシェイプ、パス コンストレイント パス、あるいは軌道として NURBS カーブを使用する場合です。このような目的では、カーブの最初の頂点が意味を持ちます。カーブが閉じたカーブである場合、[始点を選択](Make First)を使用してカーブの最初の頂点を設定できます。

ブレーク

単一のカーブを 2 つのカーブに分割します。ビューポート内をクリックして、カーブをブレークする位置を選択します。

警告: カーブ サブオブジェクトをブレークすると、カーブ上のすべてのポイントまたは CV のアニメーション コントローラを失います。
接合

2 つのカーブ サブオブジェクトを接合します。ビューポート内でカーブを接合すると、[カーブを結合](Join Curves)ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスで、2 つのカーブを接合する方法を選択できます。

警告: 2 つのカーブ サブオブジェクトを接合すると、両方のカーブ上のすべてのポイントまたは CV のアニメーション コントローラを失います。
マテリアル ID

カーブにマテリアル ID の値を割り当てます。カーブがレンダリング可能な場合、マテリアル ID の値が割り当てられているとマルチ/サブオブジェクト マテリアルを使用してカーブにマテリアルを割り当てることができます。また、マテリアル ID 番号を指定してカーブまたは複数のカーブを選択する場合は、[ID による選択](Select by ID)ボタンを使用します。値の範囲は 1 ~ 100 です。既定値は 1 です。

ID による選択

[マテリアルIDによる選択](Material ID)ダイアログ ボックスを表示します。

[CV カーブ](CV Curve)ロールアウト

この追加ロールアウトは、CV カーブが選択されたときに表示されます。

角度

カーブの次数を設定します。次数が大きいほど、連続性が高くなります。次数が小さいほど、カーブ セグメントが不連続になります。次数は 1 より小さくはできません。また、カーブ内で許される CV の数より大きくもできません。次数 3 のカーブは連続カーブを表現するのに十分であり、安定して機能します。既定値は 3 です。

この次数を 3 より大きく設定することは推奨できません。次数が大きすぎるカーブは計算が遅くなり、計算する上で不安定になります。高い次数のカーブがサポートされているのは、主として、他のサーフェス モデリング プログラムを使って作成されたモデルとの互換性のためです。

CV カーブ中の CV の個数は、少なくともカーブの次数より大きくしてください。

[自動パラメータ再設定](Automatic Reparameterization)領域

この領域のラジオ ボタンを使用すると、自動パラメータ設定を指定できます。 このコントロールは、[パラメータ再設定](Reparameterize)ダイアログ ボックスにあるコントロールと似ていますが、違いが 1 つあります。[なし](None)以外を選択したときは、3ds Max に自動的にカーブのパラメータ設定が行われます。つまり、CV の移動、リファインなどの編集を行ったときは常に、パラメータが再設定されます。

  • [なし](None)パラメータ設定を自動的には行いません。
  • コードの長さコード長に関するパラメータ設定のアルゴリズムを選択します。

    コード長に関するパラメータ設定を行うと、カーブの各セグメント長の平方根に基づいて(パラメータ スペース内で)ノットが配置されます。

    通常はコード長に関するパラメータ設定が最適な選択です。

  • [均等](Uniform)ノットが均等に配置されます。

    均等ノット ベクトルには、編集したときにカーブまたはサーフェスがローカルでしか変化しないという利点があります。コード長再パラメータ設定を使用して CV を移動すると、カーブ全体が変更される可能性があります。

閉じる

カーブを閉じます。カーブが既に閉じられている場合は、使用できません。

再構築

カーブを再構築する方法を指定するための[CV カーブを再構築](Rebuild CV Curve)ダイアログ ボックスを表示します。カーブを再構築すると、カーブの外観を変えることができます。

パラメータ再設定

[パラメータ再設定](Reparameterize)ダイアログ ボックスを表示します。パラメータ再設定を行うと、カーブのパラメータ スペースが変更されて、カーブの制御ポイントの位置関係やカーブの形状が改善されます。

ヒント: リファインや挿入によりカーブに CV が追加された場合は、パラメータ設定を行うとよいでしょう。

[ポイント カーブ](Point Curve)ロールアウト

この追加ロールアウトは、ポイント カーブが選択されたときに表示されます。

閉じる

カーブを閉じます。カーブが既に閉じられている場合は、使用できません。